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LIFESTYLE

2018.10.17

銀座Ginza Sony Parkで見た、芸術のような我々の近い未来

「Ginza Sony Park」で開催中の「HIDDEN SENSES」で見た、芸術のような“我々の近い未来”とは…!? 商業マーケティングコンサルタントの黒島美紀子さんがレポートします。

秋というとなぜ「芸術」なのか?

芸術の秋到来である。
俳句には「芸術祭」という季語があって、それは秋をさすらしい。

秋は、屋内でも屋外でも過ごしやすい。そして、木々の葉も色づき、空も碧く高く、色彩感覚も自然と豊かになる。そうなんです、そんな季節だからなんだそうです(クロシマ調べ)。

新しいゲージツに触れてリフレッシュすることも、仕事に勤しむナデシコたちには必要。ただ、「○○展」みたいな大きな展覧会でアートを嗜むとなると腰が重い。

と、そんな時にぴったりの場所を見つけました!

みなさん、必見! いや、必体験! え、必体験って???

「Ginza Sony Park」で開催中の「HIDDEN SENSES」行ってきた!

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銀座、数寄屋橋交差点。かつてソニービルと言われていたところがGinza Sony Parkと名を変えている。そこで現在行われているエキジビションが今回紹介するHIDDEN SENSES

ミラノで毎年行われているデザインウィークで大好評だった体験型プロジェクトである。

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今日のデートの相手、サノさんを待ちながら、ふっと下を見ると…柔らかい木の陰ができている。

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そうよね、人間てなんとなく、この木洩れ陽や木々の影に癒されるのよね。

ん? あれ? あれあれ? 木なんてないよ。だってここは地下2階。

このヒドゥンセンシズ。そんな仕掛け10数個を見て、感じて、楽しむところなのです。

インスタ映え。そんな言葉に踊らされている毎日。でもここではインスタにアップしても伝わりづらい。実際に見て、体感をしてみないとわからない想像を超える世界。

あれ、なんかチラチラ舞ってるよ、柱周りに?

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さてと、皆さん、入ったらまずはこのダイレクトリーをチェック。これを手に取る動作からこのツアーの驚きは始まります。あまり多くのネタは紹介できないけれど、少しだけネタバレ。入り口入ってすぐ右のこの水差しを、ぜひ持ち上げてみてください。

手に伝わる、氷と水の移動の感触。それは間違いなく氷と水の移動だ。受け止めるガラスのコップの中の水もゆらゆらと影が揺れる。

そこにないのは、実際の氷と水だけ。不思議。

私は信じている。人間っていうものは神さまが作った作品の中では最高級なものだ。コンピューターに負けるわけがない! そう思いながらもAIを駆使したこのトリックたちにすっかり魅了される私たち。それも自然の中にいるような美しい環境音楽と、そよ風が頬を撫でる空間。人間の感覚なんて、実は本当に脆いものなんだ。でもこんなことで騙され癒されるなら、それはそれでいいや、とも思える。

お次はこの鏡の前。

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鏡の前に立ってみると…

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おぉ! 周りのポートレイトにイラストレーションされた私の姿が、次々と現れる。

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こういう仕掛けは大人も子供もきっと楽しい。だって自分が即座にイラスト化されるんだもの。例えばショッピングセンターの入り口とかにウェルカムボードとしてあれば、きっと皆覗き込んで、そして自分のイラストを記録したくなる。まさにインスタ映え!

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棚の上にある花瓶。何気なく棚に手を置くと、あれ…!? 花瓶のつぼみはそのままなのに、壁に映った影だけは花が開いたり、閉じたり。

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モーションセンサーが私たちの動きを感知して、ちいさなサプライズを仕掛けてくれているのだ。そこには妖精が住んでいるみたいだ。女子にはこんなちょっとしたしつらえが心を打つ。

人の日常のなにげない気持ちに寄り添うような、優しいAIによる驚き。ちょっとトリックアートのようなそれは、普段の日常生活に溶け込みながらも、非日常を感じる体感型プロジェクト。なんどもいったりきたり、色々楽しむ。

これは芸術のようであり、でもきっと近い我々の未来なんだ。
「きっと僕たちはすぐにこれをあたりまえの日常としてとらえるようになるね」サノさんの言葉が印象深い。

銀座で、地下で最新の技術を味わい、そして地上で緑と空に触れる

そんな確信を味わいながら、エキジビションをを後にし、地上への階段を上る。と、こんな景色が現れる。

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2020年、オリンピックイヤーに向けて、街中が工事、こうじ、工事の東京。

道も建物も駅もどこも工事だらけの今、実はこの「Ginza Sony Park」の上は単なる緑だけの文字通りの「パーク」だ。

人も建物もいっぱいいっぱいの銀座の一角に突然現れたこの「余白」。改めて空が見えることの大切さを思い知らされる。それも東京のど真ん中で。

そう、SONYは決めたのだ。2020年まではここに建物を作らずに、人々に「空」を提供することを。ソニーさんの心の余裕が色々と垣間見える1日。

地下で最新の技術を味わい、そして地上で銀座の緑と空に触れるひととき。
なんか贅沢じゃありませんか?

なでしこの皆さん、ぜひ味わってみてくださいね。我々の(きっと)近い未来「HIDDEN SENSES」を。

いそいでー急げー!!!

11月4日(日)までの期間限定で体験できます。(そして、たくさんのスタッフさんたちが遊び方を教えてくれます。質問疑問をぶつけて楽しんでくださいね)

#いやー難しい。たくさん紹介してもネタバレになっちゃうし
#とにかく体験あるのみ
#近い未来って楽しそう

【編集後記】
そして、ここの地下には藤原ヒロシさんディレクションが手がける実験店舗「The CONVENI」もオープンしています。

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この銀座という都会において、「あーちょっと飲み物」みたいなコンビニ感覚が、あの藤原ヒロシ巨匠のディレクションの元に味わえるとは。なんか藤原ヒロシとか言うと、メンズっぽいし、コンセプチュアルで少し、一般人女子には敷居が高い。でもコンビニならへっちゃら!

きちんとディレクションされた、ジュースやエコバッグが一緒に冷蔵ケースに並び(エコバッグが冷えている!)、本棚にはおしゃれなのかバナール(ちょいダサ?)なのかわからない雑誌のセレクション(どうやら神保町にある雑誌専門の古書店「マグニフ(magnif)」がセレクトしているらしい)。

そして、ポテトチップスの袋みたいのに詰められたフードパーカーがアイスの棚の横に並ぶ。絶妙な藤原ヒロシワールドを一緒に楽しんで!

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右側は実はTシャツ。ペットボトルに入っているのが、おしゃれ。で、左は本当の飲みもの。フジワラさんのお好みセレクションなんだろうな。

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地味に見えるステーショナリーもここのオリジナル! ヒロシファン必見!

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無造作にアイスが山盛りーーー(これもオリジナル)

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建て壊したビルの面影までが感じられるこのパーク。みどりは少なくても本当の意味でパーク! 実に面白い!

初出:しごとなでしこ

黒島美紀子 MKシンディケイツ代表

消費家・商業マーケティングコンサルタント
アパレル、セレクトショップ・百貨店を経て独立起業して早や10年余。数々のお買い物の実践と失敗を繰り返し、ファッション、ビューティ、グルメ、ライフスタイルの動向を消費者目線で考察。また、世界各地の商業スペースやブランドをチェック、消費活動を通じたマーケティングを行い、企業と消費者を結ぶ。

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