小田有花さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、ピッツァ職人・小田有花さん。
“うどんの名産地”香川県ののどかな田園風景の中に小田さんのお店「ピッツェリア アル チェントロ」があります。
小田さんがつくるピッツァは「外はパリパリ、中はモチっ!」「いままで食べた中で1番おいしい!」と地元のお客さんの心を掴み、連日満席の大人気店。
さらに、2015年には、本場ナポリのピッツァ職人世界選手権で、日本人ながら3位に輝く経歴の持ち主です!
■ナポリで食べた1枚のピッツァがきっかけで…
中学生の頃から「いつか飲食店を開きたい」と夢みていた小田さん。高校卒業後は、カフェやイタリア料理店などで働いていましたが、「これでやろう」というものは見つからなかったのだそう。
そんなとき、昔から興味のあった世界一周クルーズ船のダイニングで運良く働くことに。その旅の最中、本場ナポリで食べた1枚のピッツァに「こんなにおいしいものがあったのか!」と衝撃を受け、ピッツァのお店を開くことを決意。
帰国後は、地元香川県のピッツァ専門店やナポリに渡り修業を積み、お店を開業。
いまでは、お店でピッツァを焼くだけにとどまらず、県内にある揚げピッツァ専門店の経営や移動販売車でのイベント参加、冷凍ピッツァのネット販売なども行なっています。
小田有花さんの「7つのルール」
さて、そんな小田さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…
■1.生地は全力で押す
小田さんがいまでも守り続けているナポリの師匠の教え、それは、ピッツァの生地を伸ばす前に全力で押すこと。全力で押すことで生地の中に充満している空気を均等に潰すことができるのだそう。そして、その後伸ばしても厚みに差が出ず火の通りが均等になるのだとか。
■2.お客さんに「すいません」と言わせない
営業中、ピッツァを焼きながらも常に客席に目を向ける小田さん。「ピッツァは2分で死ぬ」と言われているため、1枚目が食べ終わると同時にもう1枚を食べられるように配慮しているのだそう。また、お客さんに「すいません」と声をかけられる前に察したいというのがポリシー。
■3.週5日うどんを食べる
多忙を極める小田さんの癒しは、地元香川県のうどんを食べること。多いときは週5日ほどうどんを食べているのだそう。釜の前は暑く、食欲がないときもあるけれど、うどんはそのときに合わせて食べ方を選べるので飽きないのだとか。
■4.モヤモヤしたら“こんぴらさん”へ
小田さんが仕事でうまくいかないときやモヤモヤしたときに行く場所が、金刀比羅宮(通称、“こんぴらさん”)。本宮まで続く785段の石段を登ることで心が浄化されるという。
■5.兄や姉のいる人を雇う
小田さんのお店で働く従業員には、ある共通点が。それは、兄や姉がいるということ。小田さん曰く、兄や姉のいる人のほうが打たれ強い傾向があるので、スタッフを採用するときに参考にしているのだそう。
■6.気になる店はどこでも行く
休日にも友人とピッツァを食べに行く機会の多い小田さん。気になるお店があれば、日本全国どこでも食べに行くのだそう。さらに、年に1度は必ずナポリにも足を運び、本場のピッツァを食べているという。
■7.ナポリの味を香川で広める
小田さんは、大都市で大きい商売をしたいというわけではなく、自分が出合い感激したナポリピッツァを「香川の人に食べてもらいたい」というのが大前提だという。
世界大会で3位に輝く腕をもちながらも、香川県でつくり続けることにこだわる小田さん。地元への強い愛情を感じました!
香川県というと「うどん」というイメージをもつ人も多いと思いますが、こんなに本格的なピッツァなら一度味わってみたいですよね♡
次回の「7ルール」の放送は、7月10日(火)よる11時~11時30分です。主人公は、龍崎翔子さん。現役東大生でありながらホテルプロデューサーを務める女性です!
しごとなでしこでは、番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! ぜひチェックしてみてくださいね♡
初出:しごとなでしこ
ピッツァ職人 小田有花
香川県出身 33歳。2015年に本場ナポリのピッツァ職人世界選手権で3位に輝き、うどんの国・香川で本場の味が楽しめる「ピッツェリア アルチェントロ」を営む。三人姉妹の次女として育ち、中学生の頃からの夢は「将来は自分の飲食店を開く」こと。高校卒業後、カフェやイタリア料理店で経験を積み、世界一周クルーズ船のダイニングで働く。寄港地のイタリア・ナポリでピッツァの魅力に目覚め、帰国後は地元の専門店やナポリの有名店で、師匠につき修業を積む。今年5月、香川県綾歌郡綾川町に自身の店を移転オープン。