会話でもよく使われる「敷居が高い」という表現
「今度の会食場所だけど、取引先から“敷居が高い”と言われちゃったから、もう少しカジュアルなお店に変えてくれない?」と上司から指示が飛んできたら、違和感を抱く?
この「敷居が高い」という表現は、ビジネスシーンのちょっとした雑談でも使われるけれど、正しい意味を知っている自信はある?
ことばセンス&知識に関して自己点検。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「敷居が高い」の正しい意味は?
1.不義理や面目のないことがあって家に行きにくい
2.高級すぎたり上品すぎたりして入りにくい
正解は?
1.不義理や面目のないことがあって家に行きにくい
日本語としての本来の意味は「不義理や面目ないことがあって、その人の家に行きにくい」という意味です。
なので、冒頭の会話は厳密に言えば、間違った表現を使っていることに…!
敷居(しきい)が高(たか)・い
不義理や面目のないことがあって、その人の家へ行きにくい。
[補説]文化庁が発表した平成20年度「国語に関する世論調査」では、「あそこは敷居が高い」を、本来の意味とされる「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」で使う人が42.1%、本来の意味ではない「高級すぎたり、上品すぎたりして、入りにくい」で使う人が45.6%という逆転した結果が出ている。
(デジタル大辞泉より)
「高級」や「上品」で行きにくい、という意味で使う人も多くなっている現状ですが、本来は違う意味なことを知っておきたい!
初出:しごとなでしこ