日常会話で使われがちな表現「浮き足だつ」をチェック
「今朝から、課長が浮き足立っているみたいなんだけど、どうしたんだろう?」などと、職場の会話でも時おり使われる「浮き足立っている」の表現。
ソワソワしている様子を示しているのはなんとなくわかっても、細かなニュアンスまで正しく理解できている?
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「浮き足立つ人々」あなたは、どちらの意味で使いますか?
1.不安で落ち着かない
2.楽しくてたまらない
正解は?
1.不安で落ち着かない
正しくは「不安で落ち着かない状態」を示すことば。冒頭の課長は何かしら不安があってソワソワしていたわけ。うきうき気分だったのではありません。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では、65%が正解していました(2018年5月15日現在)。
「奇襲に浮き足立つ平家の軍勢」「倒産のうわさに社員が浮き足立つ」のように用います。うきうきと楽しい気分になる意味では、「浮かれたつ」という言葉があります。
※ ※
うきあし‐だ・つ【浮(き)足立つ】
《「うきあしたつ」とも》不安や恐れで落ち着きを失う。逃げ腰になる。
[補説]「浮き浮きして落ち着かなくなる」の意で使うのは誤り。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ