【目次】
・そもそも【出産祝い】って?
・【出産祝い】にもらったもの、ナンバーワンは!?
・【出産祝い】の相場って?
・【出産祝い】のお返しの相場は?
・【出産祝い】各自治体からのお祝い金って何?
そもそも【出産祝い】って?
出産祝いにはっきりとした歴史がある訳ではなく、太古の時代から行われてきたものと想像されます。日本の風習では、赤ちゃんとその子に付けた名前も、産神(うぶがみ)様や家族、地域の人にお披露目する「お七夜」が行われ、無事に生まれたことを皆で祝ってきました。
現代では、病院によっては赤ちゃんが産まれた後、退院前に“お祝い膳”を提供する病院もあるとか。
会社勤めをしていれば、自身はもちろんのこと、パートナーの務め先から出産祝いが貰えるケースもあります。
ただそれ以外の場合。
出産祝いは、結婚祝い、香典などと明らかに異なる点があります。それは、結婚式やお葬式のように式典が行われるわけではないため、渡すタイミングを迷ってしまうという点です。
でもここは、何より気持ちが大事。
親戚など親しい間柄であれば、入院先へ赤ちゃんの顔を見に行った時に渡すのがオーソドックス。
たとえばタオルなどに“名前を入れてあげたい”というのであれば、赤ちゃんの名前が決まってから手配をして差し上げます。
あまり形式に気を囚われなくて大丈夫! お祝いする気持ちをどのタイミングでもよいので表現しましょう。
【出産祝い】にもらったもの、ナンバーワンは!?
「出産祝い」は、どれくらい行われているものなのか、実態を調べてみました。
ベビーカレンダーが2018年3月に行った“ママ”達を対象に実施した「出産祝いに関する意識調査」(有効回答数1,024人)によると、出産祝いを貰った経験がある人は99%!
ほぼ全員に近い数字でした。それでは、どんなものを出産祝いで貰ったのでしょうか。この調査の回答(複数可)を以下にランキングで見てみると…
1位は「お金・商品券」96%
Q.どんなものを出産祝いで貰いましたか?
1位 お金・商品券・・・・・・96%
2位 ベビー服・・・・・・・・92%
3位 スタイ・よだれかけ・・・77%
4位 おもちゃ・・・・・・・・62%
5位 タオル類・・・・・・・・52%
お金や商品券が1位になのは、「各家庭ですでに揃えているもの、必要なものは異なるだろうから、赤ちゃんのために必要なものを買って貰えれば…」と、思った人が多いから。
僅差ですが、2位にはベビー服。
「赤ちゃんの名前入りのグッズを貰ったことがある」という人は45%
よだれかけやタオル類などは、名前入れで贈るケースも目立ち、「赤ちゃんの名前入りのグッズを貰ったことがある」という人は45%で、貰った人の85%が「名前入りのグッズを貰って嬉しかった」と答えています。
貰って一番嬉しかったのは…「お金・商品券」が69%でダントツ!
ちなみに、貰って一番嬉しかったのは? との質問(単一回答)で、1位になったのは「お金・商品券」が69%でダントツ!
考えてみれば、ベビー服は、お祝いとしてポピュラーなために何枚も届いたり、デザインや色などママの好みもあるでしょうから、用途を自分で選べる「お金・商品券」が好まれるのも納得かもしれません。
【出産祝い】の相場って?
出産祝いでは現金や商品券が最も喜ばれることがわかりました。
それでは、出産祝いの相場ってどれくらいなのでしょう?
オウチーノ編集部が2015年10月、20歳~49歳の男女443人を対象に実施した「お祝いごと」に関するアンケート調査で「出産祝いにどれくらいの金額、商品を送っているか?」という質問に対する結果をみてみましょう。
Q.出産祝いにどれくらいの金額の現金、商品を送っていますか?
最も多いのは、親友、先輩・上司、後輩がともに、トップが「3001~5000円の品物」、2位が「5001~30,000円の現金」となりました。
5001~30,000円はレンジが広いので、推定ということになりますが、平均的な相場をまとめてみます。調査結果をみると、親戚は高めとなっていることから…
出産祝い(友人や先輩・後輩の場合)
品物なら5000円
現金なら10,000円
出産祝い(親戚の場合)
品物なら10,000円
現金なら20,000円
結婚式、披露宴などにお呼ばれした際のご祝儀に比べて、金額的には低いようです。30,000円を超す出産祝いはごく少数派と言えるでしょう。
また、出産祝いは親しい関係ほど贈る傾向がある一方、親戚でも必ず送るとは限りません。
ここに記した金額は、あくまでも個人で贈る場合の目安。
友人や同僚など、人数を集めてベビーカーやチャイルドシートなどの高額アイテムを贈るケースもありすよね。つまり、個人で贈る場合、グループで贈る場合、とケースバイケースとなります。
【出産祝い】のお返しの相場は?
出産祝いを貰ったら、やはり、貰いっぱなしは失礼になります。
披露宴に食事のおもてなしやお土産が用意され、お葬式では香典返しがあるように、出産祝いも、お祝いしてくれた気持ちに感謝を込めて、お返し(内祝い)を贈るのがマナー。
その場合の相場は…、“半返し”
ちなみに、お返しを贈る場合、熨斗をつけるのが一般的です。
熨斗には「内祝」と記します。
【出産祝い】各自治体からのお祝い金って何?
子どもが産まれると、出産費用はもちろん、何かとお金がかかります。
行政には、それらをサポートしてくれる制度があるので、是非覚えておきましょう。
この場合、「お祝い」という意味合いではないのですが、出産した場合、健康保険から出産育児一時金が支給されます。その金額は一律で42万円。出産費用は地域や施設によって差がありますが、一般的に40~50万円なので、一時金で費用はほぼカバーできます。
出産育児一時金の支払は、病院によって異なります。
請求と受取を妊婦等に代わって医療機関等が行う「直接支払制度」と、妊婦が出産する医療機関等にその受取を委任する「受取代理制度」の2つがあり、いずれにするか妊婦の側で選択できます。
このほか、自治体によっては、出産育児一時金とは別に“お祝い金”を支給するところもあります。自分の住んでいる市町村にそうした制度があるかどうか調べてみましょう。
お祝い金が高額な自治体はこちら!
中には、高額のお祝い金をくれる自治体もあります。例を挙げてみましょう。
岡山県高梁市(たかはしし)
・第1子と第2子:出生時2万円
・第3子:出生時10万円、1歳時20万円、小学校入学時20万円
・第4子以降:出生時20万円、1歳時40万円、小学校入学時40万円
熊本県玉名郡和水町(なごみまち)
・第1子~第3子:20万円
・第4子:35万円
・第5子以降:50万円
長野県北安曇郡小谷村(おたりむら)
・第1子:10万円
・第2子:20万円
・第3子以降:30万円
群馬県邑楽郡明和町(めいわまち)
・第1子:出生時2万円、3歳時3万円、6歳時5万円
・第2子:出生時4万円、3歳時6万円、6歳時10万円
・第3子以降:出生時6万円、3歳時9万円、6歳時15万円
広島県庄原市(しょうばらし)
・第1子と第2子:15万円
・第3子以降:25万円
自治体からのお祝い金は、2人目、3人目以降に支給、あるいは1人目から支給されても2人目、3人目に比べて少ないなど、子どもの数が増えるほど、手厚くなりますが、これは人口増を目的にしている制度であるためです。
出産祝いを贈る立場、貰う立場、どちらの場合も参考にしてくださいね。
初出:しごとなでしこ