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WORK

2018.04.24

仕事で困ったらコレ! 専門家が教える、目からウロコの【困りごと解決術】とは?

今回は新入社員の撫子ちゃんが登場し、仕事に関する悩みを専門家にぶつけます! 新年度が始まり、気持ちを新たに仕事を頑張ろうと思う反面、新たな仕事の壁にぶち当たったり、職場の人間関係に悩む人も多いのではないでしょうか。そこでビジネスに関する専門家をお招きし、スマートに仕事を進めるコツの学び方について教えてもらいます♪ 短期集中連載第3回。

困りごとを解決するときに役に立つ「MECE」って?

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(c)Shutterstock.com

新しい環境、新しい仕事、新しい人間関係…なにかと「新しい」ことが多く、慣れるのに労力を費やすこの時期。
そんな時期だからこそ、仕事をスムーズにこなして「あの人“仕事のセンス”いいよね」と褒められたいですよね♪

前回は、スキマ時間でできるちょっとした勉強=「プチ勉」の学び方について、お届けしました。

今回は、新入社員の撫子ちゃんが登場! そして、撫子ちゃんが、グロービス経営大学院講師の鳥潟幸志先生に、新入社員のみならず社会人なら誰しも経験したことがあるような困りごとをぶつけます!

新入社員の方も、上司の方も、必見の内容ですよー!


■新入社員の「撫子ちゃん」のお悩みとは?

仕事
(c)Shutterstock.com

しごとなでしこ編集部(以下、編集部):じつは、新入社員の撫子ちゃんがどうやら仕事で困りごとがあるようで、質問したいと言っています。

鳥潟先生:はい、伺いましょう。

撫子:舘 撫子です! よろしくお願いします。先日、ある仕事をまかせてもらえたのですが、困ってしまって…。私が担当する商品の「売上をあげる方法を考えてくれ」という仕事なのですが…。

鳥潟先生:入社したばかりなのに、なかなか大きなお題をいただきましたね。

撫子:はい、そうなんです。でも、何から手をつけたらいいのかわからなくて…。上司からは「聞きたいことがあれば教えるよ」とは言われているのですが、何から聞けばよいのかもわからなくて

鳥潟先生:そうですよね。おそらく、「売上をあげる」というテーマが大きすぎるのでなかなか考えが前に進まないのではないかと思います。

まず、売上のデータをバラバラにして考えを深めてみること。この際におすすめなのは「MECE(ミーシー)」という考え方です。「MECE」とは、物事をバラバラにして、構造化して考える際に必ず必要になるコンセプトのことです。

MECEとは、ある物事を「モレなくダブりなく」切り分けた状態のこと

▲出典:グロービス学び放題

まず、最初の段階。「売上」を計算式であらわすとしたら、何と何をかけあわせてできそうですか?

撫子:「売上」ですか? 「客数」×「客単価」とかですかね…?

鳥潟先生:そうそう、よいですね。他にもいろいろ分け方はあるのですが、このように一つの特徴をそれを構成する変数に分解して考えることを「変数分解」と言います。「客数」と「客単価」に分けてそれぞれ考えるだけでも、実際の売上がどんな状態になっているのか、わかりやすくなりますよね。

MECEに分解する:変数分解

▲出典:グロービス学び放題

撫子:たしかに! なんだか、少しとっかかりが掴めた感じがします。

鳥潟先生:ではもう少し分解していきましょうか。さきほど出た「客数」ですが、これももっと分解できそうですよね。どのように分けられそうですか?

撫子:そうですね…曜日ごとにみるとか、時間帯別で見るとか、あとはお客さんの年齢別に見るということもできるかと思います。

鳥潟先生:良いですね! そんな風に分けて考えることを「層別分解」といいます。他にも「チャネル別」「季節ごと」といった形で分けていくこともできると思います。

MECEに分解する:層別分解

▲出典:グロービス学び放題

撫子:はい! なんだか売上をいろんな切り口から考えることができるようになった気がします!

鳥潟先生:そうですね、せっかくなのでもう少し考えてみましょうか。売上を分解してきましたが、「ここはうちの強みだからもっと伸ばせそう」「ここはあまり売れてないからテコ入れしよう」というようなポイントはありますか?

撫子:私が担当する商品は20代中盤の女性にとても人気なんです。この層に人気のあるインスタグラマーが自分のアカウントで紹介してくれて、それですごく売れています。なので、この層にはもっと売れるんじゃないかと思います!

鳥潟先生: 売上をあげる一つの考えとして、「強みを伸ばす」という方法があります。インスタグラマー自体の影響も大きいのでしょうが、「インスタ映えしやすい」という強みはきっとありそうですね。そうであれば、インスタグラムをメインとしたキャンペーンを提案してみるのもよいかもしれません。一方、「弱みをカバーする」という点からはどうでしょうか?

撫子:その視点はなかったですね。そう考えると逆に40代女性にはあまり買われていないかもしれないですね…。ただ、この商品には20代向けのイメージがついてしまっているので、これをそのまま40代女性に販売するのはイメージギャップもあって難しいかもしれません。

鳥潟先生:そんな時は製品の強みをつかいながら、40代女性向けの少しラグジュアリーな別ブランドを立ち上げることも考えられるかもしれません。

撫子:あまり開拓できていないお客さんを取り込むために新商品の開発を行うということですね! なんだかわくわくしてきました!

鳥潟先生:このように、「売上をあげる」というような大きな問いに対しては、それを「MECE」に分解していくことで、各変数や各層の状況を理解し、そこから次の手を考えるということができるようになります。売れている・売れていないということも仮説をきちんと検証しながら、進めていけるとよいですね。上司も「聞きたいことがあれば教えるよ」って言ってくれているのはそういうことだと思います。

鳥潟幸志(とりがた・こうじ)先生

撫子:なるほど、そうかもしれませんね! 明日早速、年齢層別の売上について改めて上司に聞いてみます!

鳥潟先生:あとは、本当にその商品が売れた理由がインスタグラムだけだったのか、40代女性にはなぜ売れてないのか、同じくヒアリングしてみるとよいかもしれません。別の理由がみえてくればおのずと打つ方法も変わってきますよね。

撫子:はい、ありがとうございます! これで「売上をあげる提案」が私にもできそうです!

編集部:撫子ちゃん、無事に困りごとが解決できたようでよかったですね! 先生、ありがとうございました! 今日の時間はここまで。鳥潟先生の「プチ勉」のススメ、次回もお楽しみに♪

第4回につづく

初出:しごとなでしこ

今回話を伺ったのは…鳥潟幸志(とりがた・こうじ)先生

グロービス経営大学院 教員
【略歴】埼玉大学教育学部卒業 グロービス経営大学院経営研究科経営専攻修了
学位:MBA
その他プログラム:神戸大学大学院ベンチャーファイナンス実践Program修了
サイバーエージェントでインターネットマーケティングのコンサルタントとして、金融・旅行・サービス業のネットマーケティングを支援。その後、デジタル・PR会社のビルコム株式会社を共同創業。取締役COOとして、新規事業開発、海外支社マネジメント、営業、人事、オペレーション等、経営全般に10年間携わる。
グロービスに参画後は小売・グローバルチームに所属し、コンサルタントとして国内外での研修設計支援を行う。現在は、社内のEdtech推進部門にて『グロービス学び放題』の事業リーダーを務める。グロービス経営大学院や企業研修において思考系、ベンチャー系等のプログラムの講師や、大手企業での新規事業立案を目的にしたコンサルティングセッションを講師としてファシリテーションを行う。
●鳥潟先生の講義をもっと見てみたい方は、こちらへどうぞ
▶︎グロービス学び放題


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