今さら聞けないっ! TPOに合わせた基本のおじぎ
日本古来からの「おじぎ」という動作。普段はあまり意識せずにしているかもしれませんが、おじぎにはTPOに合わせた3種類があり、状況で選んで実行します。
ただ、おじぎは鏡を使っても自分では見られないもの。同期同士でチェックし合ったり、動画を撮ってもらってもいいでしょう。
ジュエリーブランド『BRILLIANCE+』 の執行役員でもありキャリアカウンセラーの資格を持つ、北條 久美子さん著「図解 仕事の基本 社会人1年生大全」から、今回は、社会人として上手になっておきたい所作、おじぎの種類についてをご紹介していきます。
<これまでの記事>
1.ちゃんとチェックできてる?「給与明細」の見方をプロが徹底解説
2.そのヒールやネイル、NGかも!? 新人は知っておくべき「働く女性の身だしなみ」
■3種類のおじぎをマスターしよう!

【会釈(15度)】
腰を軽く折り、頭も軽く下げる。視線は1.5cmほど先に落とす。すれ違うときや部屋の出入り時に使う。歩きながらでもOK。

【敬礼(30度)】
いったん足を止め、腰を曲げて頭を下げ、自分の足先から50~60cmのところに視線を落とす。お客様を出迎えるときなどに。

【最敬礼(45度)】
もっとも丁寧なおじぎ。腰を折って深く頭を下げ、視線は自分の足元。頭を上げるときはゆっくりと。お礼や謝罪の際に。
■美しいおじぎのポイントはこの5つ!
✔︎背筋を伸ばし、腰から体を折る
頭だけを下げようとすると、首から折れたおじぎに。いったんすっと背筋を伸ばして、腰から折ることを意識。
✔︎挨拶→おじぎの順に
言葉を発しながらおじぎをすると床に挨拶をしていることに。どんなときでも基本は言葉と動作を分けます。
✔︎頭を上げたら相手の目を見る
おじぎをしたあとは、まっすぐに相手を見ると気持ちが伝わる。変に視線を逸らすと不審に思われる。
✔︎男性は両手の人差し指の先をズボンの縫い目に沿わせる
男性は手を左右に下ろした際、人差し指をズボンの縫い目に沿わせると位置的にも整い、すっと腕が伸びる。
✔︎素早く頭を下げ、ゆっくりと上げる
おじぎなどの動作は、メリハリをつけると美しい。おじぎの場合、頭を下げるときは早く、上げるときはゆっくり。

首だけ曲げたり、目を合わせたまま頭を下げたり、何度もペコペコするのはNGなおじぎ。無意識にやりがちなNGおじぎにならないように、意識して練習をしてみてくださいね。
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初出:しごとなでしこ

教えてくれたのは…ジュエリーブランド『BRILLIANCE+』執行役員 北條久美子さん
東京外国語大学を卒業し、ウェディング司会・研修講師を経て、2007年 エイベックスグループホールディングス株式会社人事部にて教育担当に。2010年にキャリアカウンセラー・研修講師として独立。同時にダイヤモンドジュエリーを販売するBRILIANCE+を運営する株式会社キューの顧問に就任。現在は執行役員として採用や人財育成に携わる。