サインをもらうとき、「Can I have your sign?」はかんちがい! 実はこう聞こえているかも…
あなたの英語、思った通り伝えられていますか?
英語がうまく伝わらないとき、その原因は発音でも文法でもなく、私たちに染みついた英語のかんちがいかもしれません。
例えば、会社の書類や、有名人にサインをもらいたいときは、
「Can I have your sign?」(サインをいただけますか?)
という表現が思い浮かぶ人が多いはず。しかーし、実はその表現、日本人がついつい言ってしまいがちなかんちがい英語でした!
実際にはこんな感じで聞こえているかもしれませんよ。
サインをいただけますか? と言いたいのに、「星座を教えてくださいね…」
これだと、急に占い師に変身してしまう恐れがあります(汗)。もっと簡単な表現でOKなんです。
この表現を聞くと、fortuneteller(占い師)が星座を尋ねている様子が思い浮かびます。sign には star sign、zodiac sign(星座)の意味があるんです。
相手のサイン(署名)が欲しいなら、動詞の sign(サインする)を使って Please sign here. / Sign here. とお願いしましょう。
名詞の signature(サイン、署名)を使って Can I have your signature?と言ってもいいですよ。ちなみに、一 般人のサインは signature、有名人のサインは autograph です。(ついつい出ちゃう! 日本人のかんちがい英語より)
日本人にとって、英語は母国語ではありません。だから、英語をネイティブのように話せないのはごくごく当たり前です。
でも、相手を困らせたり誤解されたりするような爆弾発言はできれば控えたいものですよね。今回紹介した「かんちがい英語」を取り除いて、“会話のキャッチボール”を楽しんでください♪
初出:しごとなでしこ
教えてくれたのは...ゲーリー・スコット・ファイン氏
米オレゴン州出身。早稲田大学非常勤講師、立教大学助教、東海大学教育開発研究所准教授を経て、東海大学高輪教養教育センター教授。NHK Eテレ「ニュースで英会話」出演、「リトル・チャロ2」「同4」「プレキソ英語」監修。テレビ、ラジオ、執筆活動など、日本人の英語習得をサポートするため幅広く活躍している。