理解したかを確認するときの「Do you understand?」は、相手によってしっかり使い分けて!
あなたの英語、思った通り伝えられていますか?
英語がうまく伝わらないとき、その原因は発音でも文法でもなく、私たちに染みついた英語のかんちがいかもしれません。
例えば、相手に理解したかを確認したいときの言い方で、ほとんどの人が真っ先に思い浮かんでくるであろう
「Do you understand?」
しかし、実は日本人がついつい言ってしまいがちなかんちがい英語! 実際にはこう聞こえているかもしれません…。
わかりますか? と言いたいのに、「わかってんの?」と聞こえているかも…
この言い方だと「わかってんの?」と、すごく怖ーい人に思われてしまう可能性が多いのです。相手によって使い分けないと誤解を招く恐れがあるのでご注意を!
文脈にもよりますが、説明を終えたあとに、Do you understand? と聞いたら、「わかってんの?」というニュアンスになるケースが多いです。失礼にならないように、相手が理解しているかを確認するには、
Do you have any questions?(何か質問はありますか?)や、Is everything clear?(すべてクリアになりましたか?)と尋ねましょう。(ついつい出ちゃう! 日本人のかんちがい英語より)
日本語でも「わかった?」と聞かれるより、「何か質問はありますか?」のほうが感じがいいですよね♪
日本人にとって、英語は母国語ではありません。だから、英語をネイティブのように話せないのはごくごく当たり前です。
でも、相手を困らせたり誤解されたりするような爆弾発言はできれば控えたいものですよね。今回紹介した「かんちがい英語」を取り除いて、“会話のキャッチボール”を楽しんでください♪
初出:しごとなでしこ
教えてくれたのは...ゲーリー・スコット・ファイン氏
米オレゴン州出身。早稲田大学非常勤講師、立教大学助教、東海大学教育開発研究所准教授を経て、東海大学高輪教養教育センター教授。NHK Eテレ「ニュースで英会話」出演、「リトル・チャロ2」「同4」「プレキソ英語」監修。テレビ、ラジオ、執筆活動など、日本人の英語習得をサポートするため幅広く活躍している。