セミナーにお招きした講師から「先日の講演では、ご静聴ありがとうございました」と感謝のメールが届いたら、この表現は正しい? それとも間違っている?
ビジネスシーンでよく使うことばを正しく書けないと、ちょっと恥ずかしい!
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「私の発表は以上です。ご静聴ありがとうございました」この文章は正しい? 誤り?
1.正しい
2.誤り
正解は?
2.誤り
「ご静聴」は誤り。「自分の話を聞いてくださり、ありがとうございます」という状況にふさわしいのは「ご清聴」です。同じ音だけど漢字が違うので、紛らわしい!
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では45%が正解していましたが、55%つまり過半数の人が、誤った表現を正しいと思ってしまっています(2018年1月22日現在)。
「ご静聴」は「静かに聞くこと」の意味で、会場がざわついているときに「ご静聴願います」などと用います。「自分の話を聞いてくださり、ありがとうございます」という状況にふさわしいのは、「ご清聴」です。
※ ※
せい‐ちょう【清聴】
(1)清らかに聞こえること。
(2)他人が自分の話を聞いてくれることを敬っていう語。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ