「わ~。このカメラ、壊れてるよ! 悪いんだけど、製造メーカーに修理の問い合わせしてくれない?」と先輩から頼まれたら、快く引き受ける女子が多いはず。
ところで、この先輩の日本語って、正しいと思いますか?
口語ではよく使う表現でも、実は日本語として間違っているものもあるのです。
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「カメラの製造メーカーに問い合わせる」この文章は正しい? 誤り?
1.正しい
2.誤り
正解は?
2.誤り
「製造メーカー」の表現が誤り。「メーカー」は「製造業者」と訳されるため、前半の「製造」と合わせると意味が重複してしまっています。
「製造業者に問い合わせる」または「メーカーに問い合わせる」が日本語として正しい表現となります。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では39%しか正解しておらず、60%つまり過半数の人が、誤った表現を正しいと思ってしまっています(2018年1月22日現在)。
このような言い回しを「重言(じゅうげん)」といい、「馬から落馬する」「女のお婆さん」などの例があります。ただし、「豌豆豆(えんどうまめ)」のように定着している言葉もあり、重言のすべてが誤りとも言い切れません。
※ ※
メーカー【maker】
《「メイカー」とも》
(1)製造業者。製造元。特に、名の通った製造会社。
(2)物事をつくりだす人。「ヒットメーカー」
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ