名前を尋ねるとき、「What’s your name?」はかんちがい! 実はこう聞こえているかも…
あなたの英語、思った通り伝えられていますか?
英語がうまく伝わらないとき、その原因は発音でも文法でもなく、私たちに染みついた英語のかんちがいかもしれません。
英語を習った日本人なら、誰でも一度は言ったことのある名前を尋ねるときの表現
「What’s your name?」
ほどんどの人がこう習ったはずなのに、実は日本人がついつい言ってしまいがちなかんちがい英語でした!
実際にはこんな感じで聞こえているかもしれませんよ。
お名前はなんですか? と言いたいのに、「お前の名はなんだ?」
一見、丁寧に尋ねていそうな話し方ですが、実際には上から目線な感じになっているのです。
もちろん文法的には一点の曇りもなく正しい表現です。でも、あまりにも直接的で、いわゆる「上から目線」な印象。
相手の名前を尋ねたいなら、May I have your name (,please)?を使います。
これは、初対面の人、目上の人などに対しても問題なく使える丁寧な表現です。What’s your name? を使う場面があるとすれば、大人から子どもに話しかけるときや、警察官の尋問などが考えられますね。大人同士の普通の会話では使いません。(ついつい出ちゃう! 日本人のかんちがい英語より)
日本人にとって、英語は母国語ではありません。だから、英語をネイティブのように話せないのはごくごく当たり前です。
でも、相手を困らせたり誤解されたりするような爆弾発言はできれば控えたいものですよね。今回紹介した「かんちがい英語」を取り除いて、“会話のキャッチボール”を楽しんでください♪
初出:しごとなでしこ
教えてくれたのは...ゲーリー・スコット・ファイン氏
米オレゴン州出身。早稲田大学非常勤講師、立教大学助教、東海大学教育開発研究所准教授を経て、東海大学高輪教養教育センター教授。NHK Eテレ「ニュースで英会話」出演、「リトル・チャロ2」「同4」「プレキソ英語」監修。テレビ、ラジオ、執筆活動など、日本人の英語習得をサポートするため幅広く活躍している。