「んも~。ウチの課のお局様ってば、本当にうっとおしい! そっちはどう?」なんて同期から話しかけられて、そこから“お局様談義”に花を咲かせたことのある女子も少なくないかも?
ところでこの「うっとおしい!」って、口語でもよく(!)使われることばですが、「うっとうしい」とも言いますよね。
さて、日本語としては「うっとおしい」と「うっとうしい」、どちらが正解だと思いますか?
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「○○○○○○梅雨空」あなたは、どちらで書きますか?
1.うっとうしい
2.うっとおしい
正解は?
1.うっとうしい
口語だと「うっとおしい」に近い音に聞こえるけれど、正しくは「うっとうしい(鬱陶しい)」です。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では69%が正解していましたが、30%つまり3割の人が、誤った読み方を正しいと思ってしまっています(2018年1月20日現在)。
「うっとうしい」は、「鬱陶しい」と書きます。「陶(とう)」は「陶器」「陶芸」など、焼き物を表すことの多い漢字ですが、「気が晴れない」という意味もあります。
※ ※
うっとう‐し・い【鬱陶しい】
(1)心がふさいで晴れ晴れしない。気分が重苦しい。
(2)邪魔になってうるさい。煩わしい。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ