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2017.11.14

女子の「無限マウンティング合戦」やめられない理由を心理学的に解明!

数々の雑誌で長年女性を取材してきたライター吉田奈美が、神奈川大学人間学部教授で心理相談センターの所長も務める杉山崇先生を取材し、「女のマウンティング合戦」について分析します。

女はなぜマウンティングをやめることができないのか?

「マウンティング」という言葉が世の中に浸透してからひさしくなりました。醜い女のマウンティング合戦が多くのドラマの題材になったり、何かと批判に晒されているにもかかわらず、未だ世の中にはいたるところで<女のマウンティング合戦>が日々行なわれています。

女性3人
(c)Shutterstock.com

いったいなぜ女はマウンティングをやめることができないのか、この謎を心理学的アプローチで解明していきたいと思います。指南してくれたのは、心理学者であり、神奈川大学教授の杉山崇先生!

周りの男性を見ていてこんな場面に遭遇したことはありませんか?
「高校時代の先輩に今から来いって誘われたから断れなくって飲みに行くことにした」

高校を卒業してからもうウン十年も経っているのに、こういった昔の上下関係を大切にしている(もしくは縛られている)男性はとても多く存在します。いったいなぜなのか。

それを解明するのにヒントとなる、こんな面白い話があります。

雌鶏イラスト
(c)Shutterstock.com

オスばかりの鶏舎とメスばかりの鶏舎がありました。最初はどちらの鶏舎もケンカが絶えなかったそうですが、そのうちオスばかりの鶏舎ではケンカが終わって平穏が訪れました。しかし一方のメスばかりの鶏舎は、いつまで経ってもケンカが終わらなかったそうです。

そう、オスは一度「こいつは自分より上だ」という階級が誕生すれば、その関係性が維持されていくのに対し、女性は一度生まれた上下関係も、常に更新されていく、という違いがあったのです。

これは人間にも当てはまるのだとか。

最初男性は、マウンティングし合っても、一度関係性が決まれば穏やかで安定した関係が築かれるのに対し、女性は常にマウンティングし合わずにはいられないのです。

男性のマウンティング意識、女性のマウンティング意識、それぞれを理解することで、それを生活の中で生かすこともできます。

まず男性は関係性を固定する傾向があるので、「最初が肝心」といえるでしょう。ですのでビジネスシーンでも恋愛シーンでも、第一印象が命! 一度「こいつは使えない」「こいつは女と見られない」と判断されてしまうと、そこから挽回するのは至難の業。

男性を相手にするならば、最初うちに自分の魅力を最大限アピールし、優位な関係性を築くことに全力を注ぐべし!

女性2人
(c)Shutterstock.com

対女性の場合、関係性は常に揺らぐので、最初に「こいつはできないやつ」「こいつは苦手」と思われたとしても、いちいち落ち込む必要はなし! 何かのきっかけひとつで「この人は優秀だった!」「この人は好きかも!」といくらでも挽回するチャンスが巡ってきます

そう、女のマウンティングには終わりがないのです。この心理を知ることで、マウンティングすることのバカバカしさに気づくことができればしめたもの。

一時的で不安定な関係性のために身を粉にするのはやめ、あなただけは争いを放棄する“孤高の雌鶏”になるのが賢い生き方といえるでしょう。

初出:しごとなでしこ

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吉田奈美 writer

女性誌を中心に、タレントインタビュー、恋愛企画、読み物企画、旅企画、料理企画などを担当。著書に『恋愛saiban傍聴記』(主婦の友社)も話題に。

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