仕事場で「今回は、会長みずから采配(さいはい)を振ったんですって」と言われたら、「ん?」と止まってしまいますか?
「“采配”ってなんだったっけ、どういう意味だっけ?」などと、考えてしまう人もいるかも。
では、この文章って日本語として正しいと思いますか? それともどこかが間違っているでしょうか……?
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「会長みずから采配(さいはい)を振った」この文章は正しい? 誤り?
1.正しい
2.誤り
正解は?
1.正しい
「采配」の使い方や「振った」の表現に迷った人もいるかもしれませんが、正しい文章です。多くの方は「采配を振るう」だと思ったのではないでしょうか?
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では34%の人が正解していますが、なんと65%の人が正しい文章を「間違っている」と思ってしまっています(2017年10月13日現在)。
「采配」は昔、戦場で大将が手に持った、長いふさのついている棒のことです。
※ ※
さいはいをふる【采配を振る】
陣頭に立って指図をする。指揮する。采配をとる。采を振る。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ