▶︎前回のレポート|結婚相談所編その2:婚活で会ってみたい!と思わせる【婚活プロフィール】【自己PR】の書き方
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40歳からの本気婚活:番外編「結婚したら、やっぱり何か変わります。これホント」
ああ。あっという間に8月…(7月はどこへ? 消えたん?)
暑くて溶けそうです…。
カレー食べたい…。
そう思っていたら、「しごとなでしこ」でもおなじみの「カレーなでしこ」連載著者、“カレーおじさん”ことAKINO LEEさんに初めてお会いしました。10年間1日も欠かさずカレーを食べている猛者ですが、なんと彼、今、めちゃくちゃ結婚したいらしい!
聞いたかい? カレー好きの女子、集まれ〜♡ 独身カレー王子(勝手に名付けた・笑)がここにいるぞー!
ただ、そのときカレー王子はこう熱弁しておりました。
「カレーだけは何があっても譲れないんです。僕にとって人生で大切なもの第1位はカレー。これだけは絶対に順位が入れ替わらないんです。だから結婚が最優先ではないとも言えます。カレーは追求すればするほど修羅の道。それだけカレーという存在は大きいんです」
カレーおじさんの思いに共感。が、しかし実際に結婚してから変化はある
彼のために言っておきますと、未来の結婚相手に、おいしいカレーを毎日つくってほしいとか、3食すべてカレーという彼の(かなり特殊な)食生活に毎回つき合ってほしいとか、そういうことじゃ全然ないそうです。ただ、3食カレーを食すという彼の(かなり特殊な)食生活を理解してほしい、なぜなら彼にとって人生=カレーだから。できれば、彼にとってのカレーのように、お相手も没頭している何かがあって、それをお互いにリスペクトしあえる関係がいいなぁ、と。
なるほど。わ、か、り、ま、す!
私も40過ぎまで独身で、自由気ままに好きなことに没頭してきましたから。相手も自分の世界がしっかりある人で、結婚しても自分の暮らしがあんまり変わらないような人がいい♡
たとえば別居婚とか週末婚とかも理想的かも♡
…なーんて、思ってた。
結婚して、一緒に暮らして半年が過ぎ、わかったことがあります。
ぶっちゃけ、私の暮らし、ガラリと変わった!
大好きな土地から離れて、初めての場所で慣れない満員電車に乗ってる。週末にふらりと出かけてた海や公園は、近くにない。似た景色もない。だから、気分転換できる場所がまだ見つけられなくてとまどってる。
ずっと夜型生活だった。夜中にみっちり朝まで原稿書いて、翌日はお昼すぎから始動というスタイルだったのに、今はすっかり朝型ライフ。23時30分が過ぎたら眠くなり、朝は6時前に目が覚めるようになった(相手が完全朝型なので)。
たとえば夏のセール。以前は、この順でこの店をまわれば完璧! という<自分だけの買い物ルート>があったけれど、新しい地では、お気に入りのお店を効率よくまわる新ルートがいまだに構築できてない。これ、意外とストレス。
行けば必ず「鶏モモ1キロでしょ?」「豚ブロックいいの入ったよ!」と声をかけてくれた馴染みのお肉屋さんや、「いい枝ぶりの桜があるんだよ」と季節ごとに私好みの枝や花を届けてくれた花屋さん。遠いからもう通えない。
さらには、私が長い年月をかけて築き上げたお気に入りの城=一人暮らしの部屋。
そりゃ、思い入れはハンパない。
あの部屋のダイニングテーブルだったら1時間あれば仕上げられていた原稿が、なぜか新しい家の椅子と机じゃ気分がのらない。で、結局、近所のスタバで原稿を書いたりしてる。
あれ。
こうやって書いたら、なんだか不便ばっかりだ(笑)。
結婚生活、ホントに楽しいの? って思われるかもしれない。
うん、楽しい。これ本当。
でも、まだ、とまどう。自分の生活スタイル、ペースがつかめない。
けれども、そんな瞬間があったとしても、結婚してよかったな、と思う。
土鍋で炊いたごはんのおこげを一生懸命すくう姿や、ふたりぶんのしょうが焼き、夜中起きたら聞こえるいびきや、バラエティ番組を見ながらゲラゲラ笑う夜。なんてことない日常の瞬間に「なんかいいなぁ」と思う自分がいる。
「ああ幸せだ」と深く噛み締めなくても、「なんかいいな」くらいのルンルンとした気持ち。そういう小さな積み重ねが、結婚後の変化に対するとまどいや不便をちょっとずつ消してくれている気がする。
だから、カレー王子にも、「結婚したら何かしらの変化は必ずあるよ」って言ってあげよう。だってさ、ひとりじゃなくなるんだもん。他人と暮らすわけですからね、なんにも変わりません、ってほうが不思議かも。
▶ガチ婚活レポート24へつづく
プロフィールイラスト/小池アミイゴ
初出:しごとなでしこ
エディターT
仕事も遊びも忙しく、40歳までシングルを謳歌。数々の女性誌で、お見合いパーティや合コンなど、婚活企画を担当するも成果はナシ。しかしこのたび、本気の行動でついに結果が出ました(びっくり)。いくつになっても、好きな相手と結婚できるんだなぁ〜と実感中です。