味で勝負する「パクチー×カレー」8店
パクチー。
別名香菜、コリアンダー、カメムシソウ… 様々な名前で呼ばれる香草です。好きな人は大好き。嫌いな人は大嫌い。これだけ好き嫌いがはっきり分かれる食材も珍しいのではないでしょうか。ここ数年、じわじわとその人気を上げてきているパクチーですが、2016年には大手飲食店検索サイト「ぐるなび」が選ぶ今年の一皿に「パクチー料理」が決定した程。今となっては大人気食材といえるでしょう。かくいう僕もパクチー大好き。今回は、味で勝負する「パクチー×カレー」なお店をご紹介していきたいと思います。
秋葉原「カリガリ」
銀座の老舗クラブの裏メニューとして人気のあったカレーを店舗で展開しようと渋谷カリガリが生まれました。現在渋谷店は閉店して秋葉原が本店的存在となっています。濃厚でスパイシーな個性的ココナッツカレーはここでしか食べられない美味しさ。パクチーが流行る前から元々カリガリのカレーにはパクチーが乗っていて、その相性の良さは申し分なし。色々なカレーを食べられるお店ですが、一番パクチーに合うのは店名を冠したカリガリカレーでしょう。追加トッピングでパクチーをさらに増やすことも可能。トッピングすると結構な量のパクチーが乗りますが、これでもバランスが崩れないのは、それだけカリガリカレーとパクチーの相性が良いということ。秋葉原エリアですがおしゃれな雰囲気で、女性にも入りやすい楽しいお店ですよ！
カリガリカレー+パクチー
【カレーおじさん＼(^o^)／的評価】
味：★★★★☆
雰囲気：★★★★★
コスパ：★★★★☆
楽しさ：★★★★★
渋谷「ケニックカレー」
モデルさんなどが通いつめ、インスタにアップしているのを見たおしゃれ女子達がそれを真似て通うようになり、一気に人気店となったケニックカレー。こちらにもパクチー推しメニューがあります。ケニックパクチースペシャルという名前のそれは、お店の代表メニューである無水調理のキーマカレーに、炙りチーズが乗り沢山のパクチーをあしらった一品。キーマカレーとチーズとパクチーの三位一体は、足し算ではなく掛け算の美味しさ！ しかも途中から卓上のレモン水とタバスコで味変も可能で、一度で二度美味しいんです。期間限定のカレーも色々と美味しいのですが、この夏はパイナップルポークカレーがイチオシ。友達と一緒に行ってシェアするのも良いですね。
ケニックパクチースペシャル
【カレーおじさん＼(^o^)／的評価】
味：★★★★☆
雰囲気：★★★★☆
コスパ：★★★★☆
おしゃれ度：★★★★★
銀座一丁目「グルガオン」
都内インド料理店の超有名人気店である京橋のダバインディア。徒歩圏内に系列店のグルガオンとカイバルもあり、どのお店も美味しいのですが、その中で一番古いのが実はこちらグルガオンなんです。全て株式会社チョティワラの経営ですが、どこもおしゃれで女性一人でも入りやすいです。そのチョティワラ系列のお店にはパクチーカレーがあります。それがラムコリアンダーマサラ。見た目はパクチーどっさりではありません。しかし食べればパクチーの味がガツンときます。最初にも書いたようにコリアンダー＝パクチーですから当たり前なんですが、見た目ではなく、パクチーの味そのものが好きという方にはこれが良いでしょう。ダバインディアは人気がありすぎて並びも多いのですが、グルガオンはそこまででもないので、チョティワラ系列スタートの店舗でコリアンダーマサラを食べてみてください。
ラムコリアンダーマサラ、バスマティライス
【カレーおじさん＼(^o^)／的評価】
味：★★★★☆
雰囲気：★★★★★
コスパ：★★★☆☆
名門度：★★★★★
二子玉川「オクシモロン」
鎌倉の大人気店オクシモロン。週末ともなると2時間待ちなんてことも珍しくないお店です。そのオクシモロンが都内にもお店を出しました。二子玉川高島屋の7階の外にあるカフェ的な店舗で実におしゃれ。カレーは和風キーマカリーを中心に何種類かあるのですが、パクチーがいただけるのはエスニックそぼろカリーです。パクチーのみならず、大葉、ミツバ、小葱の4種類の香味野菜が乗る挽肉のカレーで、香草好きにはたまりません。レモンも添えられてあり、全部混ぜて食べると実に爽やかな美味しさ。カレーが苦手という方でも美味しくいただけそうな個性的カレーです。
エスニックそぼろカリー
【カレーおじさん＼(^o^)／的評価】
味：★★★☆☆
雰囲気：★★★★☆
コスパ：★★★☆☆
人気度：★★★★★
経堂「ガラムマサラ」
マニア垂涎の名店です。ランチタイムは王道のインドカレー店ですが、ディナータイムがこちらのお店の真骨頂。名物のサバ缶をはじめ、ここでしか食べられない様々独創的なスパイス料理が味わえます。パクチー料理も色々で、カキの冷製パクチーソースのマリネなど、時期によって変幻自在の料理がいただけるお店です。カレーはチキンパクチーカレーが最近のレギュラーメニューとして置いてありますが、こちらもメニューをよく見ているとその日限定や期間限定のパクチー系カレーをいただくことができることがあるので、しっかりとメニューに目を通し、通っていくとさらに楽しくなるお店ですね。
パクチーチキンカレー
【カレーおじさん＼(^o^)／的評価】
味：★★★★☆
雰囲気：★★★★☆
コスパ：★★★☆☆
独創性：★★★★★
汐留「ベトナムフロッグ」
新橋駅の地下道からもつながっている汐留シティセンター地下レストラン街にあるベトナム料理店です。新橋エリアというとサラリーマンの印象が強いですが、ここはOLさん達で賑わっています。こちらのお店はパクチー料理に力を入れており、様々なパクチーメニューがあります。それと一緒にカレーを食べるもよし、カレーにパクチーをトッピングするもよし。カレーはベトナム系のオリジナル進化版チキンカレーの他にタイカレーもありますが、おすすめはやはりオリジナルのチキンカレー。ざる盛りパクチーは一人ではかなり多い量ですが、カレーと合うので一人でも全部食べ切れちゃいますよ。
チキンカレー＆ライス、ざる盛りパクチー
【カレーおじさん＼(^o^)／的評価】
味：★★★☆☆
雰囲気：★★★★☆
コスパ：★★★☆☆
パクチー料理の種類：★★★★★
目黒「ぺろり」
神保町に男のカレー屋ともいえる「まんてん」という老舗人気店があります。昔ながらのもったりした挽肉カレーが人気なのですが、実に味のあるお店で近隣のサラリーマンや学生に大人気。僕もこのエリアの大学に通っていたので当時から通っています。そのまんてん出身の方が目黒に出したお店がこちらぺろり。まんてんは女性にはなかなか入りにくい雰囲気ですが、こちらぺろりは店名のみならず実に可愛らしいお店で、女性にも安心。トッピングもまんてんと違い、揚げ物だけではなくトマトやオクラ、そしてパクチーというヘルシーなものが沢山あります。おすすめはカツカレーにパクチートッピング。重めのカツカレーがパクチーで軽くなり、文字通りぺろりといけちゃいます。これが1000円しないのはお得ですね。
パクチーカツカレー
【カレーおじさん＼(^o^)／的評価】
味：★★★☆☆
雰囲気：★★★★☆
コスパ：★★★★☆
可愛さ：★★★★★
月島「パパスバル」
最後に紹介するのはオーナーが大のパクチー好きで、自分でパクチー畑も持っているという程のお店。月島のパパスバルです。しかも凄いのがオーナーのアンディさんは、千葉県にあるアンディファームから東京都中央区の月島まで、自転車で自ら収穫したパクチーを届けているということ！ パクチーをたくさん食べていて健康だからこそなせるわざでしょう。こちらのお店もパクチー料理盛りだくさん！ パクチー炒飯、パクチー焼きそば、パクチーピザなど色々。さらに様々なメニューにパクチーをトッピングもできます。日替わりのおつまみカレーにパクチーを乗せたり、お店が力を入れているタンドール料理や、個性的な釜飯ビリヤニにパクチーを乗せたりと、自分の自由に好きな量のパクチーを合わせることができるのが良いですね。
おつまみカリー+パクチー
【カレーおじさん＼(^o^)／的評価】
味：★★★☆☆
雰囲気：★★★★★
コスパ：★★★☆☆
パクチー情熱度：★★★★★
パクチー好き女子は、しっかりとした個性を持ち、己が道を行くタイプ
このようにパクチーは、様々なカレーによく合います。僕の友人でもある恋愛コラムニストの相沢あいさんによれば、パクチー女子とはパクチーと似た要素を持ち、「場にいると華やぐ（が苦手とする人もいる）」「全員に好かれようとは思っていない」「スパイシーなアイテムを好む」「精神的に大人で進歩的な考え方」「恋愛ではあまり依存しない」「外食経験が多い」などの女性を指すそうです。つまりはしっかりとした個性を持ち、己が道を行く女性ということでしょう。なんと素敵な＼(^o^)／ パクチーにカレーが合うように、パクチー女子に合うようなカレー男子というか、カレーおじさん＼(^o^)／でありたいなと思う今日この頃です。
初出：しごとなでしこ
AKINO LEE カレーおじさん＼(^o^)／
ヴォーカリスト、パフォーマーとして自身の活動の他、様々なアイドルの作詞作曲振付プロデュースを担当。ヴォイストレーナーとして後進の育成にも力を注いでいる。音楽ライターとしても各種雑誌、ムック本などで執筆を担当。また、カレーおじさん＼(^o^)／としても知られ、年間平均900食以上のカレーを食べてきた経験と知識を活かしてTVや雑誌など各種メディアにおいてカレーについて語っている。
http://www.akinolee.tokyo/
