人生を豊かにしてくれるブランドたち
こんにちは、ブランディングコーチの大島文子です。
この連載でもさまざまなブランドとの関わりを紹介してきました。性能やコンテンツ、サービスなど、素敵なブランドは毎日を豊かにハッピーにしてくれます。
今年ラストの更新は、最も信頼し、お世話になり、ドキドキさせてくれたブランド中で、「2016年私的ベストブランド BEST3」を発表します!
【2016年私的ベストブランド】
3位 Apple
まずはAppleのiPhone。腕時計代わりにもなり、Apple Payの導入によりSuica代わりとなり、クラウドを効果的に使うことでオフィスにいるのと変わらないメール処理も可能になって、日々助けられています。
▶︎恋愛ブランディング~恋するように仕事する【16】Apple Payバタバタ導入記
▶︎恋愛ブランディング~恋するように仕事する【12】iPhone7発売!機種変更の際の落とし穴にはご注意を
【2016年私的ベストブランド】
2位 Amazon
そしてAmazonは、Prime Nowによってプリンターのインクや紙が無くなっても2時間で手元に届き、社員を増強したかのように助けられ、fire stickを購入したせい(お蔭!)で英国TVドラマ「ダウントン アビー」をシーズン4まで夢中で視聴♡
【2016年私的ベストブランド】
1位 ネスプレッソ!!!
堂々の第1位はネスプレッソ。ネスプレッソは、ご存知スイスに本社を置くネスレ社が販売するカプセル式エスプレッソ抽出システムのエスプレッソマシン、エスプレッソコーヒーのメーカー。あのジョージ クルーニーの広告のブランドです。
ネスプレッソとの出会いは古くもう20年以上前、資生堂ザ・ギンザというセレクトショップでPRをしていた時に海外から来日した取引先用コーヒーメーカーとして用意されていたのがこのネスプレッソでした。
パリやミラノのカフェとそん色ない味のエスプレッソを一杯ずつ淹れることが出来、「接客の合間に出せる」「誰でも美味しく出せる」とスタッフ間で大好評。その後アパレルでプレスルームを作る際にも導入し、展示会やモデルオーディションでも活躍してくれました。
とうとう自宅用に購入したのが10数年前、以来毎朝愛飲しているコーヒーブランドです。
実は私、コーヒーを美味しく淹れる才能がまったくありません。以前は常に自信のないドリップコーヒーを淹れてました。ネスプレッソにしてからは、ベーシックのカプセルフレーバー(1カプセルは70〜80円)の中からのお気に入りや季節限定のフレーバーなど、コーヒーのさまざまな味を楽しむことが出来、来客時も安心してコーヒーをサービスしています。
なぜ長く愛用しているかと言えば、「ネスプレッソ」というブランドの世界を満喫し続けているからに他なりません。
当初、自宅で使い始めて一番良かったことは、サイトでオーダーしたカプセルが24時間以内に届く事でした。
どんなに忙しくても、カプセルが切れないというのは、10数年前には画期的なサービスでした。今ではアプリが出来て、より便利にスマートにオーダーできますし、最近では各百貨店や表参道の旗艦店なども続々出来て、ついで買いも可能になりました。
ブティックでカプセルを買う際は、限定フレーバーや興味のあるカプセルの試飲ができ新しい味を知る機会になっています。オンラインで買えば簡単ですが、慌ただしいショッピングの合間に24フレーバー(現在)の中から新しいフレーバーを楽しみ、カップに添えられたチョコレートを頂くひと時に安らぐ。
通常はオンラインで利用しているユーザーをリアル店舗に誘致し、どの店でも「満足するブランド体験」を提供し続ける。
ひとつの完成したブランドのカタチだと思います。
補足ですが、ネスプレッソブティックで感心していることに顧客データ管理があります。
リアル店舗がスタートした時からすでに、オンライン登録しているユーザーを「メンバー」と呼び、顧客データが一元化しているのです。別にメンバーカードなどを提示する必要なく、氏名と簡単な居住区もしくは電話番号でどの店舗でも対応する。別にポイントが付く訳でなく買い上げ動向の管理に使われているのだと思います。それでもオンラインとリアル店舗の購入歴が瞬時にわかるのはストレスフリー。
現在でも、顧客データが百貨店毎だったり、オンラインは別だったりのブランドは多く、一元化は諸般の事情でハードルが高いです。それをネスプレッソは最初からクリアしています。
長い期間ユーザーとして登録されていても、メルマガやDMで不快な経験をしたことがありません。届くメールはオーダー受領と出荷のメールのみ(もちろん宅配追跡ナンバー付きです)。DMはシーズンに届く限定フレーバーが紹介された美しいリーフレット。
そしてこのネスプレッソマガジン。「ネスプレッソクラブメンバーの皆様へ。」から始まるこの雑誌。
手元に届いた27号は「DUBLIN」特集です。
著名なフードジャーナリストのBORIS CORIDIAN氏等グローバルチームによるこの雑誌では、トラベル・カルチャー・フード・歴史やスポーツなど多様な視点でダブリンが紹介されています。
そしてダブリンのネスプレッソクラブメンバーのライフスタイルを「お気に入りのフレーバー」と共に紹介しています。
巻末にはクッキングカードや、ネスプレッソを使ったスイートのレシピも。ハイグレードで美しいこのマガジンは、コーヒータイムのお供にピッタリです。
私自身のネスプレッソとの一番の接点は購入するためのアプリ、オンラインです。でも信頼する味(商品)と共に、ブティックや販促物など豊かな時間をもたらしてくれるサービス価値が高くブランド満足を与えてくれます。
コーヒー一杯70円、でも毎日2人で2杯飲めば年間10万円を超える商品。
その価値を磨き続け、定めたターゲット層にブランドの魅力を届け続ける素敵なブランドです。
今年も残り数日。しごとなでしこの皆さんはどんな一年だったのでしょう。私にとっては起業元年の怒涛の一年間でした。年を重ねる毎に新しいさまざまなことに出会い、新たに見える景色があります。
2017年が皆さんにとって素敵な出会いに満ちた年でありますように!!
素敵なバカンスを♡
▶︎Apple
▶︎Amazon
▶︎Nespresso(ネスプレッソ)
初出:しごとなでしこ
大島文子 BLOOM&GROW INC 代表取締役/ブランディングコーチ
資生堂ザ・ギンザ、三陽商会、パルグループ等にて日本発ブランド及びセレクトショップのブランディングや広告宣伝等マーケティング全般を担当。ファッション分野にとどまらずライフスタイル雑貨・ショップ等もプロデュース。大人女子に素敵な時間を提供するブランド育成のための、ブランディング&プロモーションコンサルティング会社(株)ブルーム&グローを設立。アメブロも更新中▶︎http://ameblo.jp/branding-coach/