マラケシュを出て8時間の地点でランチを取り、さらに一本道をひたすら走ってサハラ砂漠入り口の町メルズーカを目指す。
道路を走っているのは観光客の車ばかり。時折見かける地元の人々の車というのは、傾き加減がなんとも危険極まりない人とロバを運ぶこんなトラックや荷台に乗せられた人々を引っ張るバイクだったり。
それ以外この砂漠のに通じる街道にはほとんど地元の人の姿はなく。地元の人の息遣いを感じられるのはたま〜に現れる村を通り抜けるときくらい。
歩いている人々の中に紛れてみたくて車を駐め降りてみたのだけど、寄ってきてくれたのは子供たちだけだわ。
そんなこんなで太陽が地平線に沈む直前、ようやくサハラ砂漠の入口メルズーカに近づく。
ホテルへの頼りは街道の端っこのこんな看板のみ。
見落とせばその先ずうううううっと走ることになるので、これら看板が現れたら絶対に見落とせないという、そんな砂漠で味わう緊張感が単調な道での眠気を覚ましてくれるぞ。
看板の案内に従い街道から曲がったところがこんな風景。ほんとにあるのか、ホテル!?
そういえば、マラケシュの町を出てから約12時間、全く信号がなかったということに気づく。高速道路でもないのにこんなに長い距離信号がない道を走ったのは初めてかも。
看板を信じてようやく到着。
ホテルなのにドアががっちり閉められている。これは砂が入り込まないためと後から理解するのだけど、それを知らない到着時には、なんだか拒絶された感が高く、不安になりましたよ。
おおおおーロビーを抜ければそこにはプール!
しかも立派! ビーチフロントならぬ砂漠フロントの場所でこのように水が! まさにオアシスホテルじゃないか!
協力/Turkish Airlines
撮影/中島正男
初出:しごとなでしこ
山下マヌー Manoue Yamashita
雑誌編集者を経て旅行コラムニスト/作家に。渡航回数300回超、著作56冊超!!
Travel columnist&writer after a magazine editor .
Over 300 times to foreign travel, and over 50 books of the copyright so that work.