Oggi.jpの緊急アンケートには、約300人から体験談が寄せられました。なんと読者の82%が「セクハラを受けた経験あり」と回答! そしてほぼ100%のセクハラは、仕事関係者から。この現実にヒステリックにならず、でも確実に対処する方法を全力で取材しました。
・セクハラ実態調査「セクハラのボーダーラインは?」
・体験談とプロがアドバイスする対処法
読者から寄せられたセクハラ体験談
ケース1
髪の匂いをかがれて「シャンプー変えた?」などと言われるのが、本当に気持ち悪い!(35歳・専門職)
ケース2
よく「お前デブだな」と言いながらお腹や胸を触る役員がいました。「セクハラはされるうちが花だぞ」という言葉に同僚たちも笑っていたので「これはセクハラじゃなくて笑い」と思い込もうとしていましたが…ダメですよね?(33歳・会社員)
ケース3
もともと仕事ぶりに憧れて尊敬していた既婚の上司が、「好きだ」と交際を迫ってくるように。不倫はすまいと断っているのに、なかなか引き下がってくれないので、会社のセクハラ相談窓口に相談しました。注意が下り上司は左遷されましたが、突然の異動に同僚たちが騒然。上司と仲のよかった私に「何か知らない?」と聞くところから始まり、結局私と「何かがあった」という噂がひとり歩きして…。職場での居心地が悪くなり、結局私も退職することに。(28歳・会社員)
ケース4
会食で、酔ったクライアントに体を触られた。後から駆けつけた先方の若手があわてて止めてくれたけれど、私の上司は見て見ぬふり。お店のトイレで「私がいけなかったのかも」と泣いてしまいました。(34歳・契約社員)
ケース5
メイクに点数をつけてくる部長がいました。私だけに「今日は80点だね」などと言ってくるのがイヤになり、「それセクハラですよ」と切り返したら、露骨に言うことはなくなりました。ただ、最近異動してきたマネージャーが同じようなことを言い始めて…。(30歳・派遣社員)
ケース6
直属の上司から「かわいいのに彼氏いないのか」「セクシー」などと日常的に言われるのが不快で、会話を録音してさらに上の上司に相談。すると注意を受けた直属の上司がキレ、私は打ち合わせに出られなくなりました。結局人事に相談し直し、私が異動することでセクハラからは解放されたものの、本人は今も何食わぬ顔。私は自律神経失調症になり、出世も遅れています。(27歳・会社員)
ケース7
男性社員たちが、同僚の女性の容姿や年齢を比較して、笑いのネタにしています。彼らの中では、女性の仕事の実力なんてどうでもよく、忙しくてもきれいにメイクをして着飾っている女性か、めんどうな質問にも愛想よく答えてくれる女性ばかりが評価されています。腹に据えかねて、あえて男性の年齢や外見を貶める発言をし返したこともあります。(28歳・技術職)
ケース8
派遣先の年下の男性社員から毎日、出勤・退勤時に待ち伏せされましたが、強く拒否できませんでした。派遣契約がいつ切られるかわからないと思ったからです。最終的に抱きつかれて私のほうから辞めました。自分の社会的立場を利用してそんなことをするなんて、とても不愉快です。(34歳・派遣社員)
ケース9
女性から女性へのセクハラもあると思います。生理痛が重く職場で体調が悪くなったときに、女性の同僚から「早く子供を産めば? そしたら楽になるんだから」と言われました。ただでさえ言われたくないことを、本当に体調の悪いときにたたみかけるように言われて、さらに体調が悪化。(33歳・公務員)
ケース10
課の飲み会は強制参加。課長が席を決めて、女性は男性上長たちの隣に座るように指示されます。その席で何か事件が起こるわけではないれど、女性をホステスのように扱う風習が腹立たしいです。(36歳・会社員)
Oggi9月号「セクハラって結局何?」より
画像/Shutterstock 取材・文/井上佐保子(田中さん分) 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・赤木さと子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部