今まさに転職を考えているアラサー女子がキャリアアドバイザーに誌上相談! 即戦力として転職から3年後もハッピーに働くためには何をすべき? 転職活動で気をつけるべきこととは? キャリアアドバイザー藤井佐和子さんが答えます。
相談|転職したいけど社歴が短いと不利ですか?
「ベンチャー企業に転職して1年半。お給料が不満で大手に転職したいけど、社歴が短いと不利ですか?」
450万円のM・Sさん(34歳)
・今の仕事/不動産ベンチャーで新規事業開発を担当
・経歴/22歳:大手不動産会社に総合職(営業)として就職。4年目で年収700万円に→27歳:海外勤務の夢を叶えるためウエディング関連会社に転職→29歳:国内のウエディング関連会社に転職。店舗の立ち上げを経験→32歳:もともと好きだった不動産業界に再チャレンジするため現職に
キャリアアドバイザー藤井佐和子さんからのアドバイス
今の会社で残した結果を面接でアピールできれば、今どき、短期間の転職はなんの問題もありません。
「Mさんの場合、今の仕事内容や環境には満足しているということなので、給料アップを上司などに交渉してみるのが第一ステップ。それでも望みがないなら、すぐに転職活動を始めましょう。特に今、不動産業界は伸びているので、募集も多く狙い目です。転職回数の多さを不安に思っているようですが、今は転職でのキャリアアップも一般的に。Mさんはそれぞれの場所で目的をもってしっかり結果を出しているので大丈夫。ただ、履歴書だけ見ると『すぐに辞めてしまう人』と思われてしまうので、職務経歴書と面接で『短期間だけどこれだけの成果を出した』とアピールしましょう。Mさんのように夢をもって転職したけれど、給料が上がらない、思ったような仕事をさせてもらえないという悩みは、ベンチャー企業で働く人には多いんです。それを防ぐにはやはり事前の下調べが重要。エントリーしたいと思った会社は、ホームページはもちろん、求人情報や会社四季報、社長がかつてどこに勤めていたのか、どんな事業をしてきたのかも調べましょう」
藤井佐和子/キャリアアドバイザー。キャリエーラ代表。大学卒業後、カメラメーカー事務職を経て、大手総合人材サービス企業に転職。派遣事業部、人材紹介事業部の立ち上げに携わったのち独立。20~40代の女性、のべ13,000人以上のカウンセリングを行う。
Oggi4月号「転職3年目の真実」より
メイン画像/Shutterstock 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・赤木さと子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部