今まさに転職を考えているアラサー女子がキャリアアドバイザーに誌上相談! 即戦力として転職から3年後もハッピーに働くためには何をすべき? 転職活動で気をつけるべきこととは? キャリアアドバイザー藤井佐和子さんが答えます。
相談|“ぬるま湯”状態から脱出したい
「大手メーカーに新卒で就職して早10年。“ぬるま湯”状態でやりがいゼロのままじゃいけないと思うんです」
430万円のN・Hさん(30歳)
・今の仕事/一部上場の大手食品メーカーの一般事務。製造計画の立案などに携わる
・経歴/20歳:短大卒業後、研究職(一般職)として就職。化粧品原料を扱う部署に配属になる→26歳:人間関係の狭さが気になり、視野を広げるため異動願いを出し一般事務職に。『働きマン』のように達成感があって成長できる仕事をしたいと悩んでいる
キャリアアドバイザー藤井佐和子さんからのアドバイス
いったん、今までの経験は置いておいて。アラサーなら未経験の仕事にチャレンジするのもまだ間に合います。
「バリバリ働きたいのに、実際の仕事は暇でやりがいもない、という女性からの相談、実は多いんです。Nさんは研究職のときの経験から化粧品の企画や開発を希望していますが、企画は人気の職種。大手への中途入社は難しいです。小さいベンチャー企業は可能性があるけれど、年収ダウンは避けられないでしょう。私がNさんにおすすめしたいのは営業職。結果がわかりやすいから、『目標に向かって試行錯誤して、それが達成される感覚が好き』というNさん向きでは。営業なら、未経験でもやりがいのある仕事をしたいとアピールすればチャンスはあるし、3年後にはしっかり活躍できる可能性も。Nさんの場合、だれもが知る企業に勤めているというブランド力もあるので、大手への転職も夢ではありません。将来は管理職になりたいということなので、歴史が長く50〜60代の社員でポジションが埋まっている会社より、設立15〜20年くらいの比較的新しい会社を選ぶのが◎。若い会社なら社員同士切磋琢磨しながら成長できて、年収もアップする仕事が見つかると思います」
藤井佐和子/キャリアアドバイザー。キャリエーラ代表。大学卒業後、カメラメーカー事務職を経て、大手総合人材サービス企業に転職。派遣事業部、人材紹介事業部の立ち上げに携わったのち独立。20~40代の女性、のべ13,000人以上のカウンセリングを行う。
Oggi4月号「転職3年目の真実」より
メイン画像/Shutterstock 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・赤木さと子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部