今まさに転職を考えているアラサー女子がキャリアアドバイザーに誌上相談! 即戦力として転職から3年後もハッピーに働くためには何をすべき? 転職活動で気をつけるべきこととは? キャリアアドバイザー藤井佐和子さんが答えます。
相談|経理ができる会社に転職したい
「営業総合職から経理のスペシャリストを目ざして転職したら、異動に…。経理ができる会社に移りたい!」
年収350万円のA・Sさん(30歳)
・今の仕事/不動産管理会社の一般事務。営業アシスタントやテナント対応などを担当
・経歴 22歳:金融関連会社に総合職(営業)として就職→25歳:残業が多かったことと、手に職をつけたいという思いから経理事務として転職→29歳:異動で一般事務に。経理の勘を忘れないうちに転職を考え中。安定した大手を希望している
キャリアアドバイザー藤井佐和子さんからのアドバイス
経理のプロとして即戦力を目ざすなら公認会計士の資格が必須。そして本当に経理以外はイヤですか?
「今の会社で経理の担当に戻ることは難しいとのことなので、経理を極めたいなら、転職という選択は正解。ですが、今の経験だけでは大手に転職するのは正直厳しい。経理の仕事はIT化されている業務も多く、今やかなり高いスキルが求められている職種。公認会計士の資格をもっていることを採用基準にする企業も増えています。公認会計士は合格率10%前後と狭き門ですが、それをクリアした知識があればどこでも即戦力になれます。Aさんは、経理にこだわっているようでしたが、よくよく話を聞いてみるとその真意は『どこの会社でも役立つスキルを身につけたい』ということ。その条件を満たしていれば、経理職以外でもよさそうです。前職で担当していた営業は楽しかったと言っているので、そちらを目ざすほうが現実的かもしれません。当時は忙しすぎて体力が続かず辞めたそうですが、いろんな経験をしてきた今は、以前より余裕もできているはず。いろいろな職種を視野に入れるなら、総合職として勤めた経験があるぶん転職活動もスムーズでしょう。年収アップも見込めますよ」
藤井佐和子/キャリアアドバイザー。キャリエーラ代表。大学卒業後、カメラメーカー事務職を経て、大手総合人材サービス企業に転職。派遣事業部、人材紹介事業部の立ち上げに携わったのち独立。20~40代の女性、のべ13,000人以上のカウンセリングを行う。
Oggi4月号「転職3年目の真実」より
メイン画像/Shutterstock 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・赤木さと子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部