住居の種類は? 家賃は? 日本とはひと味違う住宅事情
異国情緒溢れる「コンドミニアム」の世界
マレーシアの住環境を語る上で欠かせないのが、私たちが暮らす住居のスタイルです。現地の住まいは、大まかに分けると一軒家、アパート、コンドミニアム、そしてホテルのようなサービスレジデンスの4つに分類されます。その中で、私たち外国人がマレーシアに住むとなった場合に選択することが最も多いのが、「コンドミニアム」と呼ばれる高層住宅です。
日本でいうところの「高級タワーマンション」をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。しかし、マレーシアのコンドミニアムは、日本のそれよりもさらに共用施設(ファシリティ)が驚くほど充実しているのが特徴です。
その最たるものが、24時間のセキュリティ体制と、いつでも自由に使えるプールやジム。これらはマレーシアのコンドミニアムにおいて、もはや「ついていて当たり前」の標準装備です。

▲まるでリゾートホテルのようなコンドミニアムのプール。平日の夕暮れや週末のリフレッシュに最適です。
プールやジムは、コンドミニアムの個性やグレードが一番色濃く出る部分でもあります。そのため、家選びの際は「お部屋の内装と同じくらい、ファシリティを重要視してしまう」という現地在住者も少なくありません。
本当にシンプルなプールもあれば、「旅行先のラグジュアリーホテルよりも豪華なんじゃ……?」と目を見張るようなインフィニティプールを備えた物件もあります。 さらに、物件によってはサウナ、専用のシアタールーム、コワーキングスペース、さらにはバーベキューピットまで併設されていることも。子供向けのプレイグラウンド(遊び場)も基本的にはどの物件にもついているため、夕方になると楽しそうに遊ぶファミリーの姿をよく見かけます。
常夏だけど快適! エアコンいらずと「家具付き」の便利さ
では、肝心のお部屋の中はどうなっているのでしょうか。マレーシアはご存知の通り、一年を通して暖かい常夏の国です。そのため、どのお部屋にもエアコンがしっかりと完備されていますが、実はもうひとつ、マレーシアの家に欠かせない必須アイテムがあります。それが、天井で大きな羽が回る「シーリングファン」です。
移住前は「毎日クーラーをガンガンにかけるのかな」と思っていましたが、実際に暮らし始めてみると、意外にも朝方や夜間はシーリングファンを回すだけで、十分に涼しく心地よく過ごせます。自然の風を感じながら過ごす時間は、冷房による冷えが気になる女性の体にも優しく、お気に入りのライフスタイルの一部になっています。
そして、日本の賃貸と大きく異なる最大のメリットが、「家具・家電付き」の物件がスタンダードであるという点です。ソファ、ベッド、ダイニングテーブルといった大型家具はもちろん、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、さらにはカーテンまで、生活に必要なものが最初からすべて揃っています。
そのため、入居したその日からすぐに快適な生活をスタートさせることができ、スーツケースひとつで引っ越しができるほどハードルが低いのは、本当にありがたいシステムです。もちろん、こだわり派向けに家具家電なしの『アン・ファーニッシュ』のお部屋もあり、その分家賃を抑えることも可能です。
気になる家賃相場。高QOLを叶えるマレーシアのコスパ
利便性の面でも、マレーシアのコンドミニアムは日々進化を遂げています。特に人気を集めているのが、電車の駅に直結している物件や、巨大な大型ショッピングモールに直結している物件です。雨季のスコールが多いマレーシアにおいて、濡れずに駅やモールへ行ける利便性は格別。ただし、「便利がよいと家賃が高くなる」というのは、万国共通のルールのようで、やはり少しお高めの価格設定になっています(笑)。
とはいえ、日本(特に東京)の家賃相場と比べると、マレーシアのコストパフォーマンスの高さには目を見張るものがあります。場所や築年数、平米数にもよりますが、単身用のスタジオタイプや1LDKであれば、安いところでなんと月5万円、少し予算を上げて7万〜8万円ほど出せば、十分きれいなファシリティ抜群の物件に住むことができます。

▲広々としたリビング・ダイニングルーム。マレーシアの物件は天井が高く、開放感があるのも魅力です。
さらに、贅沢に2部屋、3部屋ある広さ(100平米超えファミリー向けクラス)であっても、10万〜15万円ほど支払えばコンドミニアムを借りることが可能です。
近年の世界的な物価高の影響で、タイや他の東南アジア諸国でもコンドミニアムの家賃が高騰していると言われていますが、そんな中でもまだ比較的手頃な価格帯でこのクオリティの暮らしが維持できているのは、クアラルンプールの最大の魅力であり、住んでいて本当に助かるポイントだと感じています。

▲とあるコンドミニアムからのクアラルンプールの景色。都会的なきらめきと豊かな緑が同居する素敵な街です。
旅行者でも体験できる! マレーシア流タワマン暮らしの裏ワザ
ここまで読んで「いいな、住んでみたいな」と思った方に、ぜひ試していただきたい裏ワザがあります。実は、移住や留学をしなくても、クアラルンプールに旅行に来る際に、このコンドミニアムの暮らしを体験する方法があるのです。それが、Airbnb(エアビーアンドビー)や各種ホテル予約サイトを利用すること。
マレーシアでは多くのコンドミニアムが民泊として貸し出されており、旅行者でも手軽に宿泊することができます。一般的なホテルに泊まるよりもリーズナブルな価格設定であることが多く、もちろん宿泊者は滞在中にそのコンドミニアム自体のラグジュアリーなジムやプールを利用することができます。
キッチンや洗濯機も備わっているため、暮らすような旅を楽しみたい方には、これ以上ないほどおすすめです。観光地や中心部へのアクセスがよい便利な立地にもたくさん建っているので、興味のある方はぜひ検索してみてください。
さて、そんなマレーシアのおうち事情ですが、実は、近々新しい部屋に引っ越しをする予定です。新居ではどんな新しい暮らしが待っているのか、お部屋探しのコツや実際の引っ越し手続きのリアルなど、また詳しくレポートしたいと思います。
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