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LIFESTYLE

2026.07.16

広瀬アリス「子供のころから大好きなトイ・ストーリー。大人になった今だからこそ響くものがある」

世代を超えて愛されるアニメーション映画「トイ・ストーリー」最新作が大ヒット公開中! そんな『トイ・ストーリー5』でリリーパッドの日本版声優を務める広瀬アリスさんに、最新作の見どころをはじめ、子供時代のエピソードや、30代を迎えた現在の仕事への取り組み方などをうかがいました。

30代。思い切って仕事への向き合い方を変えたら、交友関係も視野も広がった

「人間とおもちゃの絆」を描いてきた、ディズニー&ピクサー最大の人気シリーズ「トイ・ストーリー」。1995年に誕生し、日本公開から30年が経った「トイ・ストーリー」が、2026年夏に帰ってきました!

公開早々から大きな話題を呼んでいる『トイ・ストーリー5』では、新キャラクター・リリーパッドの日本版声優を広瀬アリスさんが務めています。そんな広瀬さんに、ご自身も小さいころから大好きだという「トイ・ストーリー」の声優を務めた感想や作品の魅力、最近のご自身のことや仕事観までたっぷりお話しいただきました。

──『トイ・ストーリー5』の日本版声優に決まったと聞いたときの感想を教えてください

日本版声優に決まったことは電話でお知らせいただいたのですが、うれしすぎて時が止まりました。「トイ・ストーリー」のオーディションを受けられるだけでも光栄に思っていたのに、まさか声優として参加できるなんて。6月にロサンゼルスで開催されたワールドプレミアに参加するまでは、正直実感が湧かなかったです。トム・ハンクスさん(ウッディのUSオリジナル版声優)にお会いしてやっと「本当に私も『トイ・ストーリー』に出演するんだ」と身に沁みました。

緑のブラウスを着用した広瀬アリスさんの上半身写真

──ワールドプレミアに参加されてみて、いかがでしたか?

世界各国から「トイ・ストーリー」のレジェンド声優やスタッフの方々がたくさん集まっていて圧倒されました。リリーパッドのブラジル版声優を務めた方とも「子供のころから『トイ・ストーリー』が大好き」という話で共鳴し合い、世界中で愛されている作品なんだなと改めて胸が熱くなったことを覚えています。観客のみなさんも「トイ・ストーリー」デザインのシャツを着たり、モチーフにしたファッションに身を包んだりしていて、日本とまた違うエネルギーを感じました。

親子で来場されている方もいらっしゃったのですが、私と同世代くらいの保護者の方も多かったんです。自分が感動したものは、子供にも共有したくなりますよね。たくさんの方が「トイ・ストーリー」と共に人生を歩んできて、その魅力は何十年経っても色褪せずに今なおファンを増やし続けている。そのことを肌で感じたのと同時に、自分が子供たちに作品の素晴らしさを伝える世代になったんだと実感しました。

───最先端のタブレットであるリリーパッドの声を演じるにあたって、意識したことはありますか?

最初は、「こんにちは!私はリリーパッド」というタブレットのデフォルト挨拶のような声は明るく、おもちゃたちと会話するときは声を低めにしてちょっと意地悪な感じを出して変化をつけるお芝居のプランを立てていたんです。実際に現場でやってみたところ、吹替監督から「リリーパッドがあまり悪者のように受け取られないように」とディレクションをいただき、大幅にアプローチを変えることになったので、試行錯誤しながらアフレコに臨みました。

みなさんも予告やポスターを見ると、リリーパッドはウッディやバズたちのライバルというか、対立する存在なのかなという印象を受けるのではないでしょうか。でも、リリーパッドもおもちゃたちに意地悪をしたいと思っているわけではなく、ボニーに友達を作ってもらいたいという、リリーパッドなりの正義があっての言動なんです。意見がぶつかることはあっても、ボニーを大切に想う気持ちはみんな同じ。対抗心は強いものの、優しさを持ち合わせている、そんなリリーパッドを表現できるように意識しました。

トイ・ストーリー5場面写真 リリーパッドとジェシー、ブルズアイ
©2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

───作中では、明るさと聡明さ、芯の強さを感じるセリフなど、多様な声色と複雑な感情を見事に表現されていましたが、ご自身の声は好きですか?

実は好きではなくて…。自分が出演している作品を観ると、当たり前ですが自分の声を聞くことになるので、どの作品もフラットな気持ちでは視聴できないんです。かといって自分を褒めてあげることもできなくて、もうちょっとこうすればよかったな… と反省してしまいます。

でも、私にとってウッディといえば唐沢寿明さんで、バズ・ライトイヤーといえば所ジョージさん。それと同じように『トイ・ストーリー5』を見た方々が「リリーパッド=広瀬アリス」と広く認識してもらえるようになったらうれしいです。

トイ・ストーリー5場面写真 ウッディ、バズとリリーパッド
©2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

──アフレコ中に思い出に残っているエピソードはありますか?

スペイン語のセリフは難しかったです。まず日本語で、次にスペイン語など外国語で、さらにラップ調で、と続けざまに話すシーンがあるのですが、一番苦戦したのがスペイン語でした。台本にカタカナで読み方が書いてあったり、お手本の音声もいただいたりしたものの、なかなかうまくできなくて… 。お手本を聞きながらゆっくり真似してみたり、とにかく無我夢中で何度も練習を重ねました。ドキドキしながら挑んだ本番の日のことは今でも鮮明に覚えています。

子供のころから変わらないもの、大人になって変わったこと

──「トイ・ストーリー」で好きなキャラクターは?

ボー・ピープです! 子供ながらに、エレガントな女性への憧れを抱いたキャラクターです。日本版声優である戸田恵子さんの、しっとりした声がまたすごく素敵で。ボーが登場するだけで作品の空気がガラッと落ち着いたムードに変わる、あの特別な雰囲気が大好きです。

──子供のときにお気に入りだった遊びや、おもちゃはありますか?

傘=剣と思っているくらい、とてもやんちゃな子供でした。傘を何本も折って、母に怒られていました(笑)。一歳上の兄がいることもあり活発な遊びが大好きで、戦隊ヒーローのおもちゃで戦いまくったり、ドッジボールしたりして遊ぶことが多かったです。危ないからダメだよって言われている木登りをしたくなるような、とにかくわんぱくな子でした。

おもちゃでいうと、子供のころに家族で動物園へ行ったときに買ってもらったおもちゃを大切にしていたことを、今回「トイ・ストーリー」への参加を通して思い出しました。イタチだったかな、白くて長細かったことは覚えているのですが…。名前をつけて一緒に寝るくらい気に入っていました。

──最新作ではボニーが友達作りに悩むシーンもありますが、広瀬さん流の友人づくりの秘訣やコツはありますか?

私は性格がすごく明るい方だと自負していますが、友人は少ないです。狭く、ギュッと濃い関係を築くタイプ。数年に一回あるかないかくらいですが、直感で「仲よくなりたい」と思った人には、自分からガンガン、コミュニケーションをとりにいきます。

学生時代は〝友人がいないのがかっこいい〟みたいな気持ちだったときがあって「一匹狼の私、かっこいい」というスタンスでした(笑)。だから友人が少なくてもあまり悩むことがなく、親友が1人いればそれでいいかなと思っていたんです。でも大人になって出会いが増えていく中で、もっと仲よくなりたい、もっとお話してみたいという、他者への好奇心が強くなりました。友人関係を築く上で受け身でいても始まらないので、自分から積極的に話しかけたり、ご飯に誘ってみたりしています。

緑のブラウスを着用した広瀬アリスさんのバストアップ写真

──作品の中で子供たちが四六時中タブレットに夢中になっているところが描かれていますが、広瀬さんが最近時間を忘れるほどハマっていることは?

海外に行くこと! まとまった時間が取れたら出かけちゃうタイプで、最近はすぐ海外に行ってしまいます。バックパッカーになりたい気持ちが高まっていて、まずは東南アジアから攻めていこうかなと計画中で、最終的には南アフリカのケープダウンやヨハネスブルクなどにも行ってみたいです。

先日も『トイ・ストーリー5』のワールドプレミアに参加した後、そのままロサンゼルスに住む友人に会いに行き、 ビッグエア(サンバーナーディーノ山脈に位置する高山エリア)のコテージに宿泊して焚き火などをして満喫しました。トータルでロサンゼルスに2週間ほど滞在したと思います。

──物怖じしないタイプですか?

怖いもの知らず、かつ好奇心が旺盛です。目標は生きて帰る、それだけ! 何があっても生きて帰ればなんとかなる、羽田空港に着いてしまえばこっちの勝ちだと考えています(笑)。ひとりで海外へ行くのが性に合っているみたいで、思いのままに過ごして渡航先で友人をつくり、「日本に来るときは連絡ちょうだいね!」と伝えて帰国しています。

──広瀬さんは現在31歳。20代のころと比べて、仕事観や仕事への向き合い方は変わりましたか?

だいぶ変わりました。無理はしない、体にムチを打たない。仕事のための人生じゃなくて、生きていくために仕事を大事にするのだと、自分の生活を基盤に考えるようになりました。

20代前半ごろはくすぶっていた時期もあって、お仕事をいただけることに有り難みを強く感じるあまり、撮影時期が多少重なっていようが全て受けるというスタンスでいたので体調を崩すこともありました。だから30代に入ってからは、まず健康第一に生活を送り、「よし、万全な状態で仕事ができる!」とお仕事に取り組む。そしてやり切ったら「よし、数か月間頑張ったね。じゃあちょっと休もうか」と、自分と対話しながら心身のバランスを整えるようになりました。

渡航先で仲よくなった異業種の方のお話を聞いていると、ワークライフバランスがとても充実しているなと感じるんです。「こういう仕事があるんだ!」という発見も多く、興味があることを友人に伝えると、「見学においで。帰りは送ってあげるよ」と気軽に受け入れてくれてくれて実際に友人の仕事ぶりを見せてもらうこともありました。「家族が大事だから、仕事とプライベートの線引きはしっかりする」、これを体現していることに感銘を受けて、より一層自分の時間をちゃんと大事にしなきゃと考えるようになりました。

とはいえ正直、未だに長期間休むことに対して怖い気持ちもゼロではありません。でも、しっかりと休息をとり、海外へ行ったりするなかで数知れない刺激を受けることにより、いろいろなことに興味が湧き、視野が広がりました。そのおかげで、休むことに対して恐怖心よりもワクワクすることのほうが増えてきたようにも思います。

仕事モードのときは数か月かけて集中して取り組み、終わったら休息期間を設けて、またガッと仕事に打ち込む。私の場合はメリハリをつけないと全部がゆるくなってしまいがちなので、今はそのリズムがちょうどよく、自分に合っていると感じています。

緑のブラウス、デニムパンツを着用した広瀬アリスさんの写真

最新作では「トイ・ストーリー」が一貫して描くまっすぐな想いと現代的な新鮮さを楽しんでほしい

──『トイ・ストーリー5』で注目してほしいポイントを教えてください

最新作では、これまでになかった最新のタブレットとおもちゃたちが会話するシーンがあり、すごく今どきだなと感じました。タブレットひとつで何でもできる今の時代背景や、おもちゃの位置付け、遊び方の変化をリアルに取り上げているのがこの作品の偉大なところだと思います。

また、ポスターにある「時が流れても変わらないもの」というキャッチフレーズも素敵ですよね。おもちゃそのものはもちろん、おもちゃと子供、そして子供同士の関係性など、時代が変わっても通ずる普遍的なものが描かれています。

現代はみんなで集まっても画面を見つめて無言、という光景が大人も子供も珍しくないですよね。でも、それって本当に友達といえるの?と疑問に感じることも。今作はそうした友達作りのあり方や大切さを改めて考えさせてくれますし、子供のころの楽しかった思い出を振り返ることができて、大人の心にも深く刺さる作品になっているんじゃないかと思います。

──最後に、これから映画を観る方へメッセージをお願いします

今回は主人公が最新のタブレットを手にしたところから物語が始まります。セリフもストーリーもとても現代的なので、過去作とのギャップも新鮮に楽しんでいただけると思います。「トイ・ストーリー」を初めて観る方も置いてけぼりにせず、「これまでの作品も観てみたい!」と感じる仕上がりとなっています。

その一方で、ウッディとバズという大好きなコンビが帰ってきたという変わらない安心感やチームワークもしっかり描かれているので、ファンの方の期待も裏切りません。

これまでシリーズ1から4までずっと見てくださっている方も、今回初めて観る方も、そして親子連れの方も。ぜひたくさんの方に劇場へ足を運んでいただきたいです!

緑のブラウスを着用した広瀬アリスさんの上半身写真

OggiのInstagramでは、広瀬さんが今回演じたキャラクター・リリーパッドや最新作の魅力を語ってくださった動画も公開予定です。お楽しみに!

ブラウス(スカーフ付き)¥162,800 パンツ¥165,000(コロネット〈フォルテ フォルテ〉) ピアス¥33,000・リング¥121,000(マユ ショールーム〈マユ〉)

【問い合わせ先】
コロネット 03-5216-6513
マユ ショールーム kohcoon@mayuokamatsu.com

映画『トイ・ストーリー5』

トイ・ストーリー5のポスター

【ストーリー】
想像力豊かで内気な少女・ボニーの成長を見守るカウガール人形・ジェシー。だが、タブレット〈リリーパッド〉の登場で日常は一変する。「みんなの時間がタブレットに支配されている」 ─“遊びの時間”が奪われ、ボニーの笑顔が失われていくことに危機を感じたジェシーは、ウッディとバズと共に、彼女の心を取り戻そうと立ち上がる。時が流れても、おもちゃにできること──冒険の果てにたどり着く答えとは?

【作品詳細】
劇場公開日:2026年7月3日
監督:アンドリュー・スタントン (「トイ・ストーリー」シリーズ)
共同監督:ケナ・ハリス
製作:リンジー・コリンズ
日本版声優:唐沢寿明(ウッディ)、所ジョージ(バズ)、日下由美(ジェシー)、広瀬アリス(リリーパッド)、佐野勇斗(スマーティー・パンツ)、井上和(乃木坂46)(スナッピー)、松井ケムリ(令和ロマン)(アトラス)、天野叶愛(ボニー)、白山乃愛(ブレイズ)、沢城みゆき(ドーリー)、 許綾香(トリクシー)、竜星涼(フォーキー)ほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

映画『トイ・ストーリー5』公式サイト

撮影/高木亜麗 ヘアメイク/面下伸一(FACCIA) スタイリング/沢田結衣(UM) 取材:近藤亜衣子、岡野亜紀子

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