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LIFESTYLE

2026.06.29

サブタイトル「白日の夢」に心配募る一週間!結末がツラ過ぎた|『風、薫る』第13週【ライター・朝ドラ子のあらすじ追っかけ!週間レビュー】

NHKの「連続テレビ小説」こと、「朝ドラ」。朝ドラ大好きなOggiスタッフが、その感想を自由気ままを語ります。今回は『風、薫る』第13週をレポートしていきましょう!

「朝ドラウォッチャー」ライター・朝 ドラ子

朝ドラ『風、薫る』1週間の見どころと感想をレポ

朝ドラ『風、薫る』、ご覧になられてますか? 明治時代の日本で看護の道を切り拓いた、一ノ瀬りんと大家直美の物語。見上愛さん、上坂樹里さんのダブル主演です。

朝ドラ大好きOggiチームきってのNHK「連続テレビ小説」ウォッチャー、ライター・朝 ドラ子が、毎週グッときたポイントを自由きままに語りたいと思います!

先週のレビューはこちら:看護学生ズ、涙の卒業!から一転!“あの男”が再登場でりんの恋も新章突入!?|『風、薫る』第12週

第13週「白日の夢」を振り返ります

包帯を巻かれる腕
包帯の巻き方を通して、心を通わせるツヤとヒデでしたが… (C)Adobe Stock

りん&直美、そして多江とトメの4人は、看護学校を卒業して晴れて帝都医大病院の看護婦になりました。衣装も純白のナース服にチェンジ! さりげなくドクターたちもスーツ姿から白衣着用になっています。当時の医療スタイルも、ちょっとずつ変化しているのかもしれませんね。

4人は1年目にして「看護婦取締」という管理職に。さらには、新しく始まった大学看護科の先生まで務めることになりました。もちろん本業である看護の仕事もしつつ。すごく忙しそうだし責任重大です。まだ1年目、しかも配属初日にしてこのサプライズ。院長も先に言っといてくださいよ! けれども4人は、相変わらず前向きで頑張り屋なんですよ。「かえって思い通りにやるチャンス」とばかりに、働きやすいルール作りや根回しに取り組むのでした。いや〜、本当にすごい。尊敬。多少は文句言いつつ…ってのも等身大でいいよね。

そんななか、以前から看病婦として働くツヤが、自身も看護の勉強をしたいとりんに直談判。その熱意に心動かされ、看護婦取締ズみんなで上層部に掛け合った結果、仕事の合間であれば講義を受けることを認められました! 日本に看護婦を増やしたい、というのは恩師・バーンズ先生の夢でもあるもんね。看病婦から看護婦へのステップアップという新しい道がひらけることになるのでしょうか!?

ツヤは仕事もこなしながら、一生懸命講義に食らいつきます。優秀な看護科学生たちに混ざって、最初は少し浮いていた印象もありましたが、「看護婦になりたい」という志はみな同じ。だんだんとクラスにも馴染み、学生のひとり・ヒデ(ちょっと生意気で気が強く、キャラ立ってます)との友情も芽生えてきた様子。いいぞ。

不安! 立ちまくるフラグ!

…しかしですよ、今週のサブタイトルが「白日の夢」っていうのが気になります。白昼夢、それはなんだか現実離れした空想の世界。先週から「将来の夢」がひとつのキーワードになっているなかでこれ。久々登場の真風も「間違いが正しいで、正しいが間違いになることがある」と不穏なお告げ。ううう、嫌な予感しかしません…。りんが「何かあれば私が責任をとります」「人は間違いを犯すものです」と発言するたびにフラグにしか見えない。もうやめてー!!

ツヤは小学校も満足に出ていないようで、読み書きも少しおぼつかないところがあります。ひらがなだらけのノートに、彼女の貧しい出自が透けて見えるようで胸が痛い。看護婦になるには人一倍の努力が必要。そのことを本人もわかっていて、寝る間も惜しんで勉強をがんばります。そして案の定、顔色がどんどん悪くなっていく…。上司であるりんも心配してシフトの調整を提案しますが、休みが増えればお給料も減ってしまうゆえに、ツヤはそれを断ります。生活のため、仕事を減らすわけにはいかないのです。

大きな夢の実現には、多少の無理も必要なのかもしれない。でも「がんばります!」では、どうにもできないこともあると思う。りんもツヤの健康を優先して、そこは厳し目にシフト管理してもいいんじゃない? せめて奨学金制度とかあったら…などと、立ちまくるツヤ脱落フラグに募るドラ子の不安。でも貧しい彼女が努力で壁を乗り越える希望的展開も見せてほしいよー!!と願う気持ちもむなしく…。

疲労から集中力を欠いていたツヤが、大事な薬を患者に渡し忘れて容体を悪化させてしまうという重大インシデントを発生させてしまったのです。患者を危険にさらしたツヤは問答無用で解雇へ。おそらくこうなるだろうなって頭ではわかっていたけれど、しんどいです(涙)。りんも直美も多江もトメも「ツヤならきっとできる」と心から信じて背中を押したのだと思うし、ツヤ本人だって「何がなんでもがんばって看護婦になる」という気持ちだったはず。でも現実はあまりに厳しくて…。

これまで幾度となく描かれてきましたが、りんはじめ看護婦取締の4人ってものすごく有能なんですよね。あふれる気力体力、そして逆境をものともしない前向きさ。有能ゆえにきっと「これくらいならがんばれるはず」の基準が高くなってしまって、判断を誤ってしまったのかもしれません。

自身のミスを重く受け止め、解雇を受け入れたツヤ。弱々しくも「私、諦めませんから…どうにかして、看護婦に…なります」と絞り出す姿が切ない。彼女が身の丈に合わない夢を見てしまった、とは思いたくないよ。本当に、どうにかして、いつか夢を叶えてほしいけれど。少なくとも今の状況ではなかなか希望を見出せそうになくて、ただただつらい結末となりました。どうしたらよかったんだろう。この背景には女性の貧困があって、院長が言うように、社会が動かないから仕方がないことなのでしょうか。でもだからって病院側には何もできないの? 暗い気持ちのまま、物語は次週へ続きます。

りんにも何かしら処分があるのかな…。次週は「ウソと誠」

いやーずっと嫌な予感しかしなくてしんどい一週間でした。「責任とります」宣言をしたりんにも、次週に何かしらの処分がくだるのでしょうか。とはいえ不穏な展開のなかにもちょいちょいポップな話題もありまして、まずは意味ありげな新キャラ・「芋男」こと吾郎が登場。軍人キャラは直美の鬼門ですが、だからこそこれからどう絡んでいくのか期待が高まります。

そして、ずっとグダグダ言ってたシマケンがついに小説を書き上げました! りんに最初に見せたかったみたいで、毎日のように団子屋で待ち伏せする姿はちょっとだけ恐怖(個人の感想です)。あとは外科医・黒川がまた新たな一面を見せましたね! これまでクールで厳しい物言いが印象的でしたが、板書の書き取りが遅いツヤに気づいて、さりげなく雑談で時間を稼ぐ様子に優しさを感じました。なにせ演じているのが平埜生成さんですから! 『カムカムエヴリバディ』や『虎に翼』で優しく頼れる先輩キャラを演じてきた平埜さん。朝ドラウォッチャーなら無条件で「きっといい人」と思ってしまうはず(笑)。

番組公式サイト

「朝ドラウォッチャー」ライター・朝 ドラ子

NHK「連続テレビ小説」(通称・朝ドラ)をこよなく愛するアラフォー。毎日退勤後に録画をじっくり観るのが日課。会議でのアツい朝ドラコメントが「天才的なウォッチャー」と編集長に認められ、この連載を開始。歴代ナンバーワン朝ドラは『スカーレット』(2019年度後期放送)。

▼朝ドラレビュー過去回はこちら!

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