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なぜ「同期との差」がこんなにも気になるの?
同期との差が気になる背景には、嫉妬心や焦りも影響しています。
特に、Oggi世代は20代前半までと異なり「これまでは見えなかった差」が可視化されやすい年代。
これまで同期と給与はほぼ横並びで役職にも就かず、任される仕事も似ていたとしても、アラサーになると昇進や昇格によって差が見えやすくなります。
つまり、“わかりやすい比較材料”が増えてくるので、同期との差が気になりやすい環境になるのです。
またライフステージの選択にも個人差が大きく、これも関係しています。
アラサーは、結婚や出産、将来に向けたキャリアアップへの取り組みも人によって大きく異なるタイミング。
そのため、選択によっては仕事で遅れをとっているように感じやすく、同期との差に悩む人も少なくないのです。
同期よりも出世が遅れる人には共通点がある

同期よりも出世が遅れやすい人ほど、無自覚に陥っている落とし穴も!?
ありがちな共通点を探っていきましょう。
♦︎共通点:仕事を丁寧にこなすだけで終わっている
与えられた仕事を丁寧にこなすのは、社会人として大前提。
けれど評価の視点では、ただ「やるだけ」では差がつきません。
出世のために重要なポイントは、仕事でどんな付加価値を出し、周りにどんな影響を与えたかといった実績も関係します。つまり、これらを「わかりやすく見せられる」ことも求められます。
♦︎共通点:減点されないよう意識を向けすぎる
失敗したくない、評価を落としたくないといった気持ちが強すぎると、無難で安全な選択ばかりになりがち。
もちろん大きなミスをするよりもマシともいえますが、評価の視点からは印象に残りにくく昇進が遅れやすい傾向にあります。
ときには多少の失敗よりも成果のインパクトを優先させたほうが、出世に近づきます。
♦︎共通点:誰かが見てくれていると信じている
「ちゃんとやっていれば、誰かが見ていてくれて正当に評価されるはず」。これは半分は正解だけれど、半分は間違い。
リアルな現場では、見える形で伝えられなければ評価につながらない実態も多々あります。
報告しない、言語化しない、見える化しないままだと評価の対象にはなりにくいのが現実です。
【アラサーに伝えたいこと】同期の昇進で焦り… 自分の立ち位置がわからなかった私があの頃の自分に伝えたいアドバイスとは

リアルな現実にぶち当たると、思っている以上に心にもじわじわと影響があります。
アラサー世代のときに、同期よりも出世が遅いことで悩んだ筆者の友人Aさんの体験談を紹介しましょう。
Aさんは同じ部署で働いていたBさんと大の仲良しで、ふたりとも派手に目立つタイプではなく、むしろ社内では堅実かつコツコツ型として評価されていたそう。
だからこそAさんは「私はBさんと同じライン」という認識だったそうです。
けれど、ある日Bさんは昇進しAさんは現状維持に…。
そのときAさんは「Bさんに負けたっていうよりも、置いていかれたっていうのに近い感情だった」と話します。
Aさんはそこからだんだんと仕事のモチベーションが下がっただけでなく、周囲からの評価に敏感になりすぎてしまい、周りのなにげない言葉に傷つく機会も増えてしまったとか…。
「あのときの私が一番きつかったのは、Bさんと私と何が違ったのかわからないこと」と当時を振り返っています。
それから数年が経ちAさんがBさんとの差に悩まなくなった頃、Aさんは自分とBさんとの大きな違いを理解し始めたそう。
たとえば、Bさんは上司や部下とのホウレンソウが“密”で、自分だけでなくチームの視点で物事を動かすことができる点、成果を上手に説明する点はAさんにはないBさんの魅力だと気づいたそうです。
「差がついたのには、それなりに理由があったんだなと時間が経ってから理解しました。あの頃の私にアドバイスするなら、仕事の見せ方や関わり方も大事だよって。ぼんやりと働いていた私と違って、Bさんは周りのことを考えながら仕事をしていたのだなぁと気づきました」
今は、Aさん自身も当時よりも高いポジションで仕事をしています。
Bさんとは昔ほど親しくはありませんが、それぞれの立場を尊重できる良い同僚関係だそうです。
同期との差を埋めるには? 大事な視点3つ

同期との差を、努力の量ではなく視点を変えることで埋められるよう意識してみましょう。
大事な視点を3つ解説します。
♦︎大事な視点:評価基準を具体的に理解する
ただ「頑張る」だけでは、なかなか評価につながりません。
社内で「どんな行動が評価をされるのか」「上司はどこを見ているのか」を正しく理解できるだけでも、自分が努力すべき方向性がはっきりします。
売り上げなのか、貢献度なのか、改善の提案なのか…。勤務先で評価をされやすい項目を把握できれば、結果に結びつけやすくなります。
♦︎大事な視点:プレイヤー思考を少しだけ捨てる
アラサーは「プレイヤー」としての視点が強まりやすい年代。「私は周りより能力が優れているはず」「周りより優秀だと思われたい」などの思考にも陥りがちです。
けれど出世には「自分ができる」だけでなく「周りを動かせる」スキルも求められます。
後輩へのサポートやチーム全体での成果など、「自分」だけでなく周りを含めた仕事の視点を持っているのかは大事なポイントです。
♦︎大事な視点:自分の成果を嫌味なく正しく伝える
自分の成果は、できるだけ「見える化」しましょう。
数値で示したりビフォーアフターで伝えたりするだけでも、周りが評価をしやすくなります。
ただし、嫌味や自慢に聞こえるような伝え方はNG。
成果は伝えなければ“なかったこと”になるけれど、伝えるときには反発を招くようなやり方ではなく正しく伝えられるよう心がけて。
同期より出世が遅い… 抱えやすい悩みに専門家がアンサー♡

同期よりも出世が遅いときにOggi世代がぶつかりやすい悩みに、専門家が回答します!
抱えている悩みは、すっきり解決させて前を向きましょ♡
♦︎Q1. 出世が遅いのは、能力が低いからですか?
A1. イコールではありません。
出世には、配属されている部署や上司の評価スタイル、さらにはタイミングなども複合的に関係するので能力とイコールではありません。
実際に同じ成果を出していても、出世する人としない人がいます。
出世をしやすいのは「役割を任せやすい人」。能力よりも、組織にとって有利な人が出世しやすい傾向です。
♦︎Q2. 同期と差がついたら転職したほうがいい?
A2. 環境で判断しましょう。
同期と差がつくと心理的にも落ち込みますが、転職は感情ではなく環境で判断しましょう。
ひとつの目安になるのが「評価基準」です。何をすれば評価されやすいのかが透明な職場であれば、まだ出世のチャンスはあり!
けれどもし評価基準が不透明なのであれば努力が報われにくい環境かもしれませんから、転職もひとつの選択肢です。
♦︎Q3. 同期との差がこのまま広がるのが怖いのですが…
A3. 差があるからといって価値が低いわけではありません。
同期との差は、広がるかもしれないし広がらないかもしれない不確実なもの。
ただし、何もしなければ差が広がりやすいのも現実です。
これまでと同じやり方を続けずに、評価されない理由を自分なりに分析をして行動を変えてみましょう。軌道修正できれば、周りからの評価も上がります◎。
同期より出世が遅いなら… 戦略を変えてみて!
同期よりも出世が遅いと感じたときに、多くの人は自分の能力を疑って努力の量を増やそうとします。
けれど、本当に必要なのは「評価されやすいポイント」を把握すること。
ただ頑張るのではなく、結果を出し、その結果を周りに見せられるのが大切です。
仕事の見せ方や周囲との関わり方を見直し、戦略を変えるだけでも出世のスピードは変わっていくはずです。
TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。



