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「愛されたい症候群」とは? 単なる愛情との違いを解説
まず大前提として「愛されたい」と思うことそのものは自然な感情です。
ここでの問題は、それが“どのレベルまで強いか”にあります。
健全な「愛されたい」は、相手の感情を受け止めながら自分が求めるだけでなく、相手にも愛情を与えられるもの。つまり対等な関係です。
一方で、愛されたい症候群の場合には愛情を常に求め、本来ならば満たされる状態でも不満を抱き、相手に依存するような関係性です。
つまり、どんなに愛されていても満たされない思いが強く「足りない」がベースにある状態なのです。
なぜ愛されたい症候群になるの? 男性たちの心理とは

パートナーが愛されたい症候群かもしれない… と感じるなら、まずは男性の心理を理解するよう努めてみて。
ここを理解しないままに接してしまうと、関係がより悪化するリスクが上がります。
♦︎心理1:自己肯定感が低い
自分に評価を感じにくく、他人からの評価でしか安心できないタイプの男性は、恋愛でも「愛されている実感」を強く求めがち。
もともとの性格が深く関係していますが、わかりやすく愛情表現を求め続けることで自分の中のバランスを保とうとしているのです。
♦︎心理2:愛情に飢えている
過去の経験から、安心できる恋愛関係を築いたことがなかったり常に不安定な恋愛しかしたことがなかったりすると、どんなに今のパートナーが愛情を示しても「足りない」といった感覚が抜けません。
このタイプは「愛情の蓄え」ができないので、与えてもらった愛情がその場で流れていくようなイメージで、常に「もっともっと」と求め続けてしまうのです。
♦︎心理3:「見捨てられるかも」という不安が強い
彼女からの連絡が遅いと不安になったり、ちょっとした態度の変化にも敏感に反応したり。愛されたい症候群の男性は、些細な出来事から最悪の想像をしやすい面ももっています。
「相手を失う怖さ」が強いために、愛情を与えてもらうことによって、この不安を軽減したい心理が強く働いているパターンです。
あなたの彼はどう? 愛されたい症候群の男性によくある5つの特徴

愛されたい症候群の男性は、初期段階では愛情深い人にも映りがち。
深入りしたあとに違和感が大きくなるパターンが散見されます。
彼らの特徴を整理しておきましょう。
♦︎特徴1:「好き?」の確認が多い
恋愛関係では言葉での保証を求めがち。
「好き?」と確認をする頻度が高く「好きだよ」と返してもらって満たされたはずなのに、また繰り返す傾向も。
♦︎特徴2:愛情表現に見返りを求める
自分が愛情を示したら、それと同じ分だけ、あるいはそれ以上の愛情を返してほしいと考えがち。
愛情が交換条件のようになりやすく、カップル間での温度差にも敏感です。
♦︎特徴3:感情の波が激しい
愛されていると実感すると安心して落ち着く一方で、不安になると一気に感情が乱れるのも特徴的です。
自分の環境だけでなくパートナーの行動にも強く左右されるので、些細なことをきっかけに感情が崩れてしまう人も。
♦︎特徴4:距離をとると不安定になる
パートナーが少しでも距離をとると、急激に不安定になる傾向も。
不安感から連絡が増え、言動が優しくなるなどの特徴も見受けられます。
でも本質的な部分は変わっていないため、優しく見える行動も、相手に愛されるための演技的なニュアンスが強いのです。
♦︎特徴5:自分で自分を満たすことができない
仕事や趣味による充足感が薄く、パートナーからの愛情に依存しているタイプも少なくありません。
自己肯定感を得られるのは、恋愛関係での「愛されている実感」に偏っているので、パートナーに依存している状態です。
【こんな展開に注意!】愛されたい症候群の彼に巻き込まれた話

ところで、愛されたい症候群の男性はそこまで珍しい存在ではありません。
身近なところにも潜んでいるので、気づいたら愛されたい症候群の彼に巻き込まれてしまったと話す女性もいます。
筆者が知るZさん(30代前半/女性)は、彼に出会った当初は「こんなに私を大事にしてくれる人はいない」とすっかり有頂天になっていたとのこと。
毎日連絡をまめにくれて、頻繁に「好き」と言ってくれるだけでなく、デートの約束は常にZさんとの予定を優先してくれて、まるで王子様のようだったと振り返ります。
けれど次第に、返信が遅いだけで不機嫌になったり「俺のこと、本当に好き?」と頻繁に確認をしたりと、関係性に歪みが生まれ、これがZさんにとって大きなストレスに。
「気づけば私が、彼を安心させなければうまくいかない関係になってしまっていました。
彼の機嫌をとるために、わかりやすく愛情表現をする必要があって、だんだんと疲れてしまって…。彼の気分に振り回されているなぁって感じでした。
デートの約束をすると憂鬱な気分にもなり、ちっとも楽しみに思えなくなっちゃったんですよね」
Zさんのストレスが大きくなったある日、Zさんから別れ話を出したそうですが…、彼は別れを受け入れてくれず、完全に終わるまでには2ヶ月以上の月日が必要だったそうです。
Zさんは「最初のアプローチが熱心だったから、すっかり信用してしまったけれど。結果的に彼の気分に巻き込まれるだけの恋愛だった気がします」と話していました。
愛されたい症候群の男性との向き合い方

彼が愛されたい症候群かもしれないと感じたら、適切に向き合って、良い関係へと軌道修正を心がけたいもの。
愛されたい症候群な男性のトリセツをチェックしておきましょう。
♦︎愛情を与えすぎない
「もっともっと」と愛情を求められたとしても、与えればいいというものではありません。
むしろ与えることで安定するばかりか、かえって求める基準が上がり、さらにふたりのバランスが崩れるリスクも高めです。
愛情を与えすぎることはなく、健全な範囲内で関係をキープするよう心がけてみて。
♦︎相手を言葉だけで満たそうとしない
愛されたい症候群の男性は、例外なく「(俺のこと)好き?」と確認をしたがります。
ここで「好きだよ」を繰り返して安心させようとしても、一時的には落ち着いたとしても根本的な解決にはなりません。
健全な関係を築いていくためには、言葉以外の態度や行動による愛情表現も大切。
ちょっと根気が求められるのですが、言葉だけで彼を満たそうとせずに彼が喜ぶ行動も見せるようにすると、根本的に満たされ始めるケースも散見されます。
♦︎自分の負担を考慮して与える
愛されたい症候群の男性と健全な関係を築いていくには、それなりに時間が必要です。
そのため、相手の「もっともっと」に応えているうちに、女性側が消耗してしまうケースも多々。
彼らと健全な関係を築くためには、自分の負担を考慮したうえで与える姿勢が不可欠です。
長期戦になるのを覚悟のうえで、相手を満たすときに自分が消耗するようなことはしないと線引きをしたうえで接していって。
Oggi世代の疑問を解決♡「愛されたい症候群」の男性へのモヤモヤを専門家が解説

♦︎Q1. 彼が愛されたい症候群っぽいです。治りますか?
A1. 本人が自覚して、自分に向き合えば改善できます。
愛されたい症候群だと彼が自分で自覚をして、そのうえで自分にしっかりと向き合えれば改善できます。
ただし残念ながら、彼女からの働きかけだけで変わるのは、ほぼ不可能だと心得て。
一方で、彼自身の内面に変化が起これば、一気に関係が好転する可能性もあります。
♦︎Q2. 一途な人と愛されたい症候群の違いは?
A2. 一途な人は内面が安定しています。
一途な人はパートナーに対して安定した精神で愛することができるのに対して、愛されたい症候群の場合には不安感が強く、愛情も揺れる傾向に。
ここが大きな違いです。
♦︎Q3. 愛されたい症候群の兆候がある彼と付き合うべきか迷っています。
A3. あなたが疲れないと思うなら付き合ってみるのもあり。
愛されたい症候群の兆候のある彼でも、あなたが好きならば付き合ってみるのも◎。
ただしお付き合いをして疲労感ばかりが募るのは避けたいので、彼と一緒にいて疲れないかどうかで判断してみてもいいかもしれません。
ひと口に「愛されたい症候群」といっても、その程度はさまざまですので、自分が大丈夫だと思えるならば不必要に拒絶をする必要もないでしょう。
愛されたい症候群の男性… 裏にあるのは不安感
愛されたい症候群の男性は、愛情深いのではなく不安が強い状態です。
そのため与えれば解決するとか、支えれば安定してくれるといった単純な話で終わらないケースも少なくありません。
恋愛では、対等な関係性を築けることがマスト。
大切なのは「満たしてあげられるか」ではなく、お互いに無理なく居心地の良い関係を築いていけるかどうかです。
彼が愛されたい症候群に該当する場合でも裏にある不安感に寄り添うことができれば、関係の質を上げていくことも難しくありません♡
TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。



