人気ラジオ DJ・サッシャがナビゲート! シンガーソングライター・藤原さくらさんの素顔

◆Guest Artist:藤原さくら
1995年生まれ。10歳でギターを始め、2015年にミニアルバム『à la carte』でデビュー。ブルージーかつポップな楽曲と、天性のスモーキーな歌声でリスナーを魅了する。俳優、ラジオDJとしても活躍している。
◆Host:サッシャ
1976年、ドイツ・フランクフルト生まれ。日本語・ドイツ語・英語のトライリンガル。J-WAVE『STEP ONE』ナビゲーター。『金曜ロードショー』(日本テレビ系)にレギュラー出演するほか、モータースポーツをはじめとするスポーツ実況など多方面で活躍中。
藤原さくらの軌跡
2015年 ミニアルバム『à la carte』でデビュー
2016年 ドラマ『ラヴソング』のヒロイン役でドラマ初出演
2025年 3月にデビュー10周年を迎える
2026年 1月スタートのドラマ『未来のムスコ』(TBS系)に出演中
2月18日に6枚目となるアルバム『uku』をリリース
2月23日にデビュー10周年イヤーを記念し、自身初の武道館単独公演
「藤原さくら 10 th Anniversary武道館大音楽会」を開催

藤原さくらのこれまでとこれからをインタビュー!
音楽好きは父譲り!
サッシャ(以下、S):実はデビュー間もない2016年のBillboardでのライブ、前方の席で観ていたんです。本人を目の前にすると、当時の光景がよみがえってきます。
藤原さん(以下、F):懐かしい…! 当時は20歳でしたね。
S:それが、今やデビュー10年目。せっかくの機会ですし、今日はデビュー前のお話から聞かせてください。藤原さんのお父さんは、ベーシスト。プロを志したのは、やっぱりその影響があるんですか?
F:家にはたくさん楽器があって、音楽を始めたのは、小学校のときに父からクラシックギターを譲り受けたことがきっかけ。父が大好きなUKロックを聴いて育ったので、もちろん父の存在は大きいですが、「プロを目指しなさい」と言われたことは一度もありませんでした。だけど、中学1年生のとき、TSUTAYAの試聴機でYUIさんの『Rolling star』を聴いた瞬間に「私、シンガーソングライターになる!」って。
S:自発的だったんですね。ギターも独学で習得していったのかな。
F:最初は父から教わっていましたが、ケンカになるので(笑)。途中から父の友人が、自宅に来てギター教室を開いてくれました。
S:親から教わるほど難しいことはないですね。初めて曲をつくったのは?
F:高校1年生です。中学生のころ、好きな先輩を校舎の2階から見かけたときの気持ちを書いた歌。
S:初恋の曲…! 気になります!
F:今ではお蔵入りです(笑)。でもジャジーなコード進行は、今の楽曲と通ずるところがあるのかも。最初はスクールの先生がつくったコード進行に歌詞とメロディを入れただけですが…。
S:スクールにも通っていたんですね。
F:中学生のとき、たまたま同級生に音楽やダンスで既にライブ活動をしている子がいて、「私も行動しなくちゃ!」と、高校生になるタイミングで通い始めました。それまで自分の低い声がコンプレックスだったのですが、そのスクールの先生は私の声をほめてくれて。
S:なるほど。藤原さんといえばその声が魅力のひとつだと思いますが、YUIさんが好きだったわけだし、高い歌声に憧れていたんですか?
F:はい、なんなら歌声を変えたくてスクールに通おうと思ったくらいです。でも先生は、ノラ・ジョーンズさんなど、私の声が活かせる参考アーティストもたくさん教えてくれました。
S:世界を広げてくれたんですね。
F:音楽性はもちろん、デビューのきっかけもスクール主催のオーディションだったので、そのスクールを選んだことが運命の分かれ道でしたね。それまでは学校の合唱コンクールでも緊張するような平凡な女の子でした。

俳優業の始まりは?
S:それが今や武道館公演! デビュー後は生活も一変したでしょう?
F:明確に変わったのは、ドラマ『ラヴソング』に出演してからです。
S:主題歌『Soup』を藤原さんが歌ったドラマですよね。
F:おかげさまで音楽活動の場もどんどん広がっていきました。忙しすぎて当時の記憶があまりないくらいです。
S:俳優業にも、昔から興味があったんですか?
F:まさか自分が役者のお仕事をするとは思っていませんでした! 歌を歌う女の子の役だったので、スクールの周りの子にならって私も挑戦したのがきっかけでした。でも、今思えば、小さいころに友達と劇ごっこをして遊んでいたので、素質はあったかも(笑)。いざやってみたら、とても楽しかったです。
S:今も続けているのは、やはり好きだからなんでしょうね。
F:そうですね。それに、曲づくりも演技も、主人公が必ずしも自分と一致するとは限らない。その意味で、俳優業で培った想像力は曲づくりにも活きているし、いい相互作用が生じている気がします。
S:歌詞の主語は、自分ではなく第三者のパターンも多いもんね。
F:はい。役者を経験したからできた曲もあると思います。そういえばそれ以降カバー曲も増えたかなあ…。「だれかの曲を自分ならどう歌う?」という試行錯誤が楽しいんですよね。

活動休止期間を語る
S:ここまでの話を聞くと、藤原さんの人生は順風満帆な印象ですが…。
F:実は、耳と発声の不調で音楽活動をしばらくお休みしていた時期があって。今後の活動について思い詰めたこともありました。
S:2年前くらいですね。
F:でも、今振り返ると一旦お休みしたことが、自分の仕事の仕方を見直すきっかけにもなって。自分のキャパに合わせて仕事を取捨選択できるようになったんです。
S:大きなターニングポイントになったんですね。その結果、残ったものは?
F:やっぱり音楽だったんです。耳の病気になったときに、「音楽にストレスを感じているから症状が出るのかも」と考えたこともあって。今思うと「人前に出るんだからこうでなくちゃ」と自分を追い込んでいたんだと思います。
S:無意識に自分にプレッシャーをかけちゃってたんですね。
F:職業柄、向上心が必要とはいえ、自分の感情が後回しになってしまっていて。でも不調を経験したことで、そのバランスの大切さがわかりました。
S:人前に立つ職業だと特に、比較されるし、つい自分でもしちゃうし、苦しくなってしまうこともあるよね。
F:はい。でも最終的に「大好きな音楽を、それで嫌いになるなんてもったいない」と気づくことができました。
S:2025年12月末で、30歳の誕生日を迎えた藤原さん。20代でいろいろな経験を積んだ上で、30代はどう過ごしたいですか?
F:「人それぞれのバランスがある」と知った今、「自分がやりたいこと」を大切にしたいです。音楽でいえば、元々洋楽が好きだし、海外のアーティストと一緒に曲をつくるとか。
S:30代はワールドワイドに、ね!

「理想が叶った」新アルバム
S:不調だった時期を乗り越え、2025年3月でデビューから10年。10周年イヤーの締めくくりに、今年2月には初の武道館単独公演があるとか。
F:そうなんです! 観客としても何度も足を運んでいた場所なので、感慨深いですね。武道館公演の前には6th Album『uku』もリリース予定で、自分の10年間を凝縮した公演にしたいです。
S:先行配信中のアルバム収録曲『OK』を聴いたけど、ボーカルがあまり表に出ていない感じで新鮮でした。アルバムはどんな仕上がりになりそう?
F:2024年に出した『wood mood』が、ちょうど悩んでいた時期の「森に迷ったような感覚」を表現したアルバム。今回はそこから抜け出してビーチに辿り着いたというコンセプト。前作に引き続き、今回も世界観ありきでつくり込んで、自分の理想が叶えられた作品だと思っています。
S:藤原さん自身を投影した、前作と地続きのコンセプチュアルな一枚。完成が待ち遠しい! あとは、3月に出演3回目となる弾き語りフェスの「ギタージャンボリー」も控えています。
F:会場となる両国国技館の360度ステージは圧巻ですし、歌ってて気持ちいいので大好きです。そういえば、初めて出たときは会場に向かう電車の中で「この曲やりたい」と思って、急いで練習して当日歌った記憶が…(笑)。
S:当日に!?
F:はい。ライブはフレキシブルな感じが好きで。まだ(撮影時の12月末時点)武道館公演の内容も未定ですし。
S:すごいなぁ。ギタージャンボリーは共演者も豪華だし、本番を楽しみにしています!

働くみんなに一言!
S:自分を見つめ直すことで、こうして前向きにリスタートしている藤原さんの姿に、みんなも勇気づけられるはず。最後に、読者のみなさんに向けてメッセージをお願いします!
F:生きていると、自分でコントロールできない苦境に立たされることもあると思います。そして「こうしなくちゃ…」という焦りが積み重なるけど、そんなときこそ、五感を使って自分と向き合う時間をつくるべきだと思います。
S:確かに、「こうしなくちゃ」が強くなると、自分の感情に鈍くなるよね。自分は何に喜びを感じるのか、とか。
F:はい。だから、働くみなさんも、休日は精神的に薄着になって、自分が心から楽しいと思える時間や、自分と向き合う時間をつくったら、気持ち新たにリスタートできるんじゃないかな。
S:そうですね、短くてもいいからね。
藤原さくらの素顔が見える5つの質問

Q1.Oggi読者に聴いてほしい一曲は?
『わたしのLife』
自分自身をねぎらう気持ちで書いた曲。日々お仕事をがんばるみなさんに刺さるはず!
Q2.憧れの人は?
ポール・マッカートニーさん
Q3.今、始めたいと思っていることは?
編み物
ふだんはついスマホを見てしまうけど、集中できるものがあればデジタルデトックスできそうなので。
Q4.あなたにとって〝働く〟とは?
「楽しむ」こと!
「がんばらなきゃ」と気負いすぎず楽しもうとすることで、メンタルのバランスを保っています。
Q5.最後の晩餐、何を食べたい?
牛タン!! (即答)
6th Album『ukuウク』は2月18日(水)リリース! 武道館公演も!

不調を乗り越えた先の「解放」を感じる2年ぶりの新アルバム。先行配信中の収録曲『OK』は、日常で起こるさまざまな出来事を「OK」と受け入れていく心の動きが描かれている。できたての新アルバムを掲げ、2月23日には自身初の武道館単独公演「藤原さくら 10th Anniversary武道館大音楽会」に臨む。
藤原さくらさんは、3月7日(土)に出演! 「J-WAVE トーキョーギタージャンボリー 2026 supported by 奥村組」

ラジオ局J-WAVE主催の〝音楽花見〟日本最大級のギター弾き語りフェス「ギタージャンボリー」。豪華アーティストを観客が360°ぐるりと取り囲む、土俵に見立てたセンターステージは両国国技館ならではの魅力。チケット情報は公式サイトをチェック!
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【藤原さくらさん衣装】すべて私物
【サッシャさん衣装】すべてスタイリスト私物
2026年Oggi3月号「働く私にMusik」より
撮影/中田陽子(Maettico) スタイリスト/久保コウヘイ(サッシャさん分) ヘア&メイク/筒井リカ(藤原さくらさん分)、新地琢磨(Sui/サッシャさん分) 撮影協力:ラジオ局J-WAVE(81.3FM) 構成/倉益璃子
再構成/Oggi.jp編集部
Oggi編集部
「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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