気温が上がってくると、どこかに出かけたくなったり活動的になるけれど…肌荒れ、花粉症、便秘、疲労感などの不調が出やすいのもこの時期。旬の食材の力を借りて、春を楽しめる体づくりを!
春の不調のキーワードは「ストレス」?
春は「肝」を養生すべき季節
東洋医学では、春は「肝」の機能を養生すべきとされています。「肝」の機能とは、大きく言うと自律神経や新陳代謝、気や血の巡りのコントロールなど。「肝」はストレスの影響を受けやすいとされています。
ストレス=精神的なものだけではない
ストレスと言っても、精神面だけではありません。確かに様々な社会的変化も増える3〜4月ですが、春は気温や気圧の変化、気温の上昇に伴って活発になる花粉やウイルスの飛散など、目に見えない外的なストレスも多いのです。
春のパンパン便秘に「筍」
アク・苦味=春の解毒作用
アク抜きが必要な筍ですが、春の食材のアクや苦味には解毒・デトックスの作用が。冬眠から目覚めた熊が食べるのは、苦味の強い熊笹。体の中の巡りを改善します。戦術の「肝」は解毒の機能も持ち合わせているため、春の食材はその助力にもなります。
熱っぽいパンパンの便秘、モヤモヤ感に
動物や植物だけでなく、人間も新陳代謝が盛んになる春。気温の変化や環境の変化、体が様々な変化に「ついていけない」状態になると、体温調整や排便がスムーズにいかなくなることも。筍は体の内側に偏った余分な熱を冷まし、通便を促す作用があります。
また、何だかモヤモヤと寝付けないなどの不眠症状や、口の渇きにも。
春の心身を整えるデトックス食材と言える筍ですが、もともと胃が弱いと言う方は食べ過ぎにご注意を。
大木さと子
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。日本中医学院(旧・国立北京中医薬学大学日本校) 卒。普段はメーカー勤務、よく食べよく飲むOL。ふだんメシをアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。
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