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LIFESTYLE

2025.11.14

自分で考えない人の特徴と関わり方|職場でイライラしないためには?

アラサーになると、「自分で考えない人」に振り回される場面も増えてきます。一見おとなしく見えるタイプなのに、すべてを人任せにする同僚や部下の姿勢にイライラしてしまうこと、ありませんか?「自分で考えない人」の特徴や心理、ストレスをためない関わり方のコツを、女性たちの実体験を交えながら解説します。

並木まき

自分で考えない人の特徴とは?

「自分で考えない人」には、周囲の判断に頼りきる傾向があります。
具体的な特徴として、次のものが挙げられます。

・いつも「どうすればいいですか?」と聞いてくる
・失敗を極端に恐れ、自分で決断しない
・「言われた通りにやった」と責任を回避する
・自分の意見を求められても「どっちでもいいです」と答える

ある女性のエピソードでは、30代前半の頃に後輩にこうしたタイプがいて苦慮したとのこと。
「この資料、どうやって作ればいいですか?」と毎回聞かれ、手順を教えても翌週にはまた同じ質問が繰り返され「自分で考えてみよう?」と促しても本人はどこか他人事で扱いに困ったそうです。
当時は“教える側が悪いのか?”と自分を責めたこともあったそうですが、自分で考えない人にいきなり自立を求めても難しいのが現実です。

なぜ「自分で考えない人」になってしまうのか? 理由を分析

(c)Adobe Stock

自分で考えない相手を理解する第一歩は「なぜ考えないのか」を知ること。背景には性格だけでなく、育ってきた環境や職場文化も関係しているかもしれません。
心理的な側面からの理由を3つ解説します。

♦︎理由1:失敗を極端に恐れているから

自分で決断することに不安を感じる人は「間違えたくない」「怒られたくない」という心理が強い傾向にあります。
また、小さな頃から「失敗は悪」と刷り込まれてきた人ほど、自分で考えるよりも“最初から正解を聞く姿勢”を無意識に選びがちです。

♦︎理由2:指示待ち文化の職場で育ったから

「言われたことだけやるのが安全」という環境では、主体性が育ちにくいもの。
従来の日本の職場、いわゆる「昭和の文化」が根付いている会社では上司が細かく指示を出す文化が根強く、“自分で考える癖”がつかないまま社会人歴が長くなっているケースも珍しくありません。

♦︎理由3:責任を取りたくないから

当たり前ですが、自分で決断をすると、失敗したときに自分が責められます。
「自分で考えない人」は、無意識のうちにその責任から逃れようとしている傾向も。そのため、常に「人のせいにできるポジション」に無意識に立とうとします。

「自分で考えない人」にイライラしてしまう理由

残業
(c)Adobe Stock

自分で考えない人に疲れてしまうのには、理由があります。
同僚や部下がこのタイプだと、仕事中にもイライラが止まらなくなってしまいがち。でも理由がわかれば、イライラをコントロールできるヒントになるかもしれません。
「自分で考えない人」にイライラしてしまう3つの主な理由を解説します。

♦︎相手に“考える負担”を押しつけているから

自分で考えない人と接していると、自然とこちらが判断・決断・準備まで担います。
「結局、全部こちらが考えてるんだけど…」と感じる瞬間が多いほど、精神的にも肉体的にも疲弊していき、これがやがてイライラに。

本来ならば分担できるはずの“思考のコスト”を背負わされるので、「私ばっかり頑張ってる」という不公平感が積み重なっていきます。

♦︎相手の“成長しない姿勢”にがっかりするから

アラサー世代になると、仕事でも恋愛でも「自立している人」を魅力的に感じる傾向にあります。
だからこそ何事も他人任せにする人を見ると、“努力しない姿勢”や“依存心”に失望してしまいがち。

考えることを放棄しているように見える相手とは「一緒にいても成長できない」と感じ、イライラが募る要素にもなるのです。

♦︎自分の価値観を否定されたように感じるから

自分で考えない人に対して怒りやモヤモヤを感じるのは、その相手が「こちらが大切にしている価値観」と真逆である点も影響しています。
自分の頭で考えて努力をし責任を持って行動してきた人ほど、“自分で考えない姿勢”を目の当たりにするとまるで自分の努力が軽んじられているような感覚を覚えます。
単なる性格の不一致というよりも、価値観の衝突が起きているためにイライラを招きやすいのです。

「自分で考えない人」との上手な関わり方

(c)Adobe Stock

「自分で考えない人」と仕事上で関わる必要があるならば、相手を変えようとするよりも、自分のストレスを減らす工夫が必要です。
振り回されないための実践的な関わり方を紹介しましょう。

♦︎“教える”よりも“考えさせる”きっかけになる質問をする

たとえば「これどうしたらいいですか?」と聞かれたら、すぐには答えずに「あなたはどう思う?」や「まず何から始められそう?」と質問で返すのが効果的です。
最初は戸惑っても繰り返していくうちに、“考える習慣”を促せます。

♦︎どんなときも相手を変えようとしない

どんなにイライラしたとしても、相手の性格を短期間で変えるのは難しいと理解をして、ある意味で「諦め」ましょう。
必要以上に感情的にならず「この人はこういうタイプ」と割り切ってしまいます。
相手軸ではなく自分軸へと発想を転換し、“自分の時間や労力を守る距離感”を取ることを最優先に。こうすると、最終的には一番のストレス軽減になります。

♦︎自分の考えは明確に伝える

相手が自分で考えない人だったとしても「私はこう考えている」「ここは自分で判断してね」と、自分の考えははっきりと伝えて境界線を示しましょう。
中途半端にフォローをし続けると、相手は「頼ればいいや」「やってくれる人」などと勘違いしてしまいます。

実は… 過去に「自分で考えない人」だった女性が自分で考えるチカラを育てた方法

(c)Adobe Stock

「自分で考えない人」をテーマに意見を募ってみると「実は…、過去の自分がそうでした!」という女性もチラホラ。そこで、経験者たちに聞いた「自分で考えるチカラ」の育て方をまとめました。

♦︎方法1:正解を探すのを意識的にやめた

20代後半まで、常に「これで合ってるかな?」と誰かの答えを求めてばかりだったという女性が試した方法は、“正解を探すのをやめたこと”。

いつも上司の顔色をうかがって、友人の意見に流され、恋人の価値観には合わせてばかりの自分に疲れる日々を送っているさなか、仕事で大きなミスをしたときに上司から「人の意見を聞く前に、まず“自分はどう思うか”を出してみなさい」と指摘を受けたそうです。
これを機にまずは自分の考えを書き出す習慣をつけ、間違っていても「自分なりに考えた結果だから納得できる」と考えるよう努めたとのこと。仮に「正解」ではなくても、自分で考えた結果なので「納得」ができるようになり、仕事にも自信がついてきたと話していました。

♦︎方法2:小さな決断を繰り返した

自分で考えるチカラを育てるには、いきなり大きな判断をしようとしないことも大切。20代前半の頃にはランチのメニューも自分で決められなかったと話す30代後半の女性が試した方法はシンプルでした。

まずは「今日のランチを人に合わせず自分で決める」「週末の予定を誰かに聞かずに決める」など日常の“ささいな選択”を自分の判断で行うことから始め、その数を「1日ひとつ」から「1日2つ、3つ」と増やし、判断を失敗しても気にしないよう努めたそうです。
すると誰かの真似をしたり他人に決めてもらったりするよりも、自分で決めたほうが満足度が高いことに気づき、次第に仕事の判断や人間関係の選択にも“自分の意見”を出せるようになったとのこと。
30代後半になった今では、管理職として部下の相談にも頻繁に乗っていて、職場でも頼られているそうです。

♦︎方法3:人に頼らずに考えた自分を褒める

つい最近まで誰かに相談しないと不安になるクセが抜けなかったと話す30代半ばの女性は、仕事でもプライベートでもすぐに同僚や友人にLINEで意見を聞いてから、自分の行動を決めていたそう。
しかし姉から「もう少し大人になったら?」と指摘を受けたのを機に、一念発起。誰かに相談をする前に、まずは自分の頭で考えるように努力を始めました。

最初は「これでいいのかな…?」と不安が大きかったそうですが、そのうちに“自分なりの答え”が出せるように。しかし結果には満足できないことも多かったそうで、まずは結果を求めずに“考えた自分”を自分で褒めるようにしたところ、だんだんと考えることに慣れてきたとのこと。
今では、誰かに相談をすることなく自分の意見や行動を決められるようになったそうです。

「自分で考えない人」に疲れたら、まずは自分の境界線を守って

相手を変えるよりも、自分の距離感を整えること。
それこそが人間関係のストレスを減らし、より良い関係を築くための第一歩です。
無理に相手を変えようとすると疲れてしまいますし、相手に過剰な期待をすれば裏切られた気分になってしまいます。
人間関係で大切なのは心の余裕を保つことにもありますから、自分の境界線を守りながら上手な距離感を築いていきましょう。

TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき

ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

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