“could”の意味や使い方
こんにちは。英語講師のmachiです☆
“I could pass the exam.”
この英文を読んで、どういう意味かわかるでしょうか?
“could”は“can”の過去形、つまり「~ができた」という意味だと習った人も多いはず。なので、「試験に合格できた」ということだと思いそうですよね。
ですが、実際に「試験に合格できた」というより、
・「(受ければ)合格する能力があった」
・「(受ければ)合格できるだろうに」(仮定法過去)
という解釈になるのが普通なのです。
では、「試験に合格できた」と明確に伝えるにはどうすれば良いのかというと、
・“I was able to pass the exam.”
・“I succeeded in passing the exam.”
・“I managed to pass the exam.”
などと言えば良いと思います。
要約すると、普通、日本語で「~ができた」という場合、
1.「~する能力があった」
2.「実際に~をなしとげた」
を意味しますね。
ですが、“could”は1.の場合にのみ使うのが一般的。2.の場合では、
・“was able to ~”
・“succeeded in ~ing”(首尾よく~できた)
・“managed to ~”(どうにか~できた)
などを用いましょう。
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★今日のひとこと(補足)★
ただし、以下のような場合は、“could”が過去の1回の行為を表すことも。
1.過去の習慣的意味を表す時(文中に過去を表す表現を入れるなどして)
【例】“She could get to her office in half an hour when she lived by the train station.”(彼女は駅の近くに住んでいたとき、30分で会社に着くことができた)
2.否定文の場合
【例】“He couldn’t catch the last train.”(彼は終電に間に合わなかった)
3.知覚動詞(hear,see,feelなど)が使われる場合
【例文】“We could see stars clearly.”(星をはっきり見ることができた)
今回は文法的な話も多くて、少しややこしかったかもしれません。次回は、この時季にぴったりな“snow”を使ったユニークなイディオムをご紹介します^^
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machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。最近、手相占いの勉強も始めました!