本屋の面影が残るMaison Fleuret(メゾン フルーレ)
パリ7区は、サンジェルマン通りを中心に文学を感じるブティック・文化人が集ったカフェ点在するエリア。歩いているパリジャンたちも、どこかクラシカルでシックな装いです(特にマダムのファッションがお上品!)。このエリアでゆったりと読書をしたいな、というときに通っているのがこちらのカフェ。エントランスから文学的な雰囲気が漂います。
店内をエレガントに映す大きな窓には、かつて本屋さんだった名残のロゴが残されています。
Maison Feluret(メゾン フルーレ)
30 rue des Saints-Pères 75007 Paris
ベル・エポックのフランス文学家への想いが詰まった店内
19世紀からあった本屋であったこの場所は、美しい文学的なコーヒーショップに生まれ変わりました。壁にはフランス文学を中心とした本が、棚にお行儀よく収まっています。150年前の古本屋に通っていただろう偉大な作家たちに想いを馳せた内装、素敵ですね。
螺旋階段を登った2階からの様子。「手」がモチーフのおしゃれなシャンデリアを中心に、ゆったりとした時間が流れます。パリジェンヌたちものんびりお話しているのが印象的。
いつも美味しいチーズケーキやパウンドケーキに目移りしてしまうのですが、写真のコロンとしたマドレーヌもおすすめです。フランスの偉大な作家マルセル・ブルーストの小説で「紅茶に浸ったマドレーヌ」が登場するのですが、そのマルセルの作品のオマージュとして、マドレーヌがいつも常備されているのかもしれません。
チアフルなブックポーチを文学カフェに連れて行って
この日はBrigitte Tanaka×UNDERCOVERのコラボアイテムを持参して伺いました。こちらは「MOON SPIDER」がタイトルの、少しミステリアスなブックポーチ。まるでブックのようなデザインで、ジップ付き。写真のようにお気に入りの本を入れたり、メイクアイテムや小物を入れて手に抱えてもかわいい♡
Brigitte Tanakaについての記事、そしてパリのお花屋さん×コラボアイテムの「お花屋さんバッグ」について書いた記事もありますので、ぜひチェックしてください。
Maison Fleuretの Fleuret(フルーレ)とは、粉をふりかけるという意味。Maison Fleuretはベーキングクラスもしていて、「小麦粉をふりがなら丁寧にお菓子を焼き上げていく」過程と想いを名前に込めているのですね。その焼き菓子作りへの想いは、店内の中央を飾るシャンデリアの、小麦粉がついたように見える白い手にも表れているようでした。
パリを訪れたら、お気に入りの本を持って読書をしに、またはカフェの本棚で素敵な本に出会いに、ぜひ訪れてほしいカフェです。何かアクティビティをしたい方は、ぜひMaison Fleuretのベーキングクラスをオンラインで予約して参加してみてくださいね。
Ayami Okura
パリ在住スタイリスト・エディター。パリで日々見つける、ロマンティックなファッション&ライフスタイルをご紹介していきます。
instagram:@ayamiokura