根に持つタイプの性格的特徴5つ
根に持つタイプの人は、小さな出来事や些細な言動でも長く覚えているもの。いいことよりも悪いことを、心に残し続ける傾向があります。典型的な特徴を見ていきましょう。
♦︎ひとつの出来事に固執する
たった1回の出来事でも何度もそれを思い返し、自分の中で繰り返し振り返ってしまいがち。
その結果として悪い記憶が強く刻まれ、ネガティブな感情も残りやすくなります。思い出を上書き保存するのも苦手な人が多く、悪い印象に残った出来事をいつまでも引きずってしまいます。
♦︎自己主張は控えめ
不満や不快感を抱いたとしてもその場で直接表現せずに、心の中に留めてしまう人も多い傾向にあります。
その場で言えなかった気持ちが溜まってしまうことが後々まで影響し、悪い感情をずっと心に残してしまいがちです。
♦︎人間関係に敏感
他人からの言動に敏感で、ちょっとした言葉や態度に傷つきやすいことも細かいことを根に持ってしまう理由です。
対人関係を慎重に考えすぎるあまりに、相手からのアクションに対して深く考えすぎることも…。他人の言動に過敏になっているがゆえに、些細な発言にもモヤモヤとした感情を抱きがちです。
♦︎裏切られることに過敏
一度でも自分が「裏切られた」と感じると、その相手には心を開くのが難しくなり、その後ずっと心に影を落とすことがあります。
他人と信頼関係を築くことに慎重で裏切られるのがとても苦手なことから、他の人は裏切りと感じる出来事ではなくても、当人だけが延々と気にし続けることも…。
♦︎ポジティブな解釈が苦手
悪い出来事が起きると、すぐに自分の過去の経験に結びつけて「やはりそうか」などと負の解釈をしがち。
起きた出来事に対してポジティブな解釈をするのが苦手で、なんでもネガティブな感情に結びつけて考えることから悪い感情が長引きやすい傾向にあります。
根に持つタイプの人と上手に付き合うには?
根に持つタイプの人が身近にいても、上手に付き合っていきたいですよね。
心がけておきたいポイントを解説します。
♦︎小さな気配りを忘れない
根に持つタイプの人ほど小さなことを覚えやすいため、言動には十分に配慮を。些細な言葉でも、相手が「攻撃された」と捉えてしまう可能性も低くありません。
また謝るべき時にしっかり謝る、相手の意見を尊重するなどの基本的な思いやりをわかりやすく示すことで、穏やかな関係性をキープしやすくなるでしょう。
♦︎感情を言葉にして伝える
感情のもつれからちょっとした誤解や意見の相違がありそうなときには、その場で解決するのがベストです。仮に言いにくい内容だったとしても、後回しにしないで感情を言葉にして伝えましょう。
相手が不満を感じ始めると負の感情がどんどんと大きくなっていきかねないので、その前に解決するのがベターです。
♦︎感謝の気持ちを伝える
感謝の言葉はコミュニケーションの基本。根に持つタイプの人でも、誰かから認められたり感謝されれば嬉しく感じるもの。
日頃から「ありがとう」や「助かった」といった気持ちを言葉にして伝えられれば安心感を与えられるだけでなく、過去の関係に不満を抱いていたとしても薄れやすくなるでしょう。
♦︎態度に一貫性をもつ
急に態度を変化させると相手は「何か裏があるのでは?」と疑ってしまうことがあるため、言動や態度は一貫させましょう。
根に持つ人は、自分に対する周囲からの負の感情に過敏です。信頼してもらえるよう一貫性のある態度や言動を心がけることで、穏やかな関係を築きやすくなるでしょう。
♦︎こじれそうなときに放置をしない
問題や誤解が起きたときには、できるだけ早めに解決するのがポイントです。
後回しにして時間が解決するのを待つのではなく、悪い気持ちが蓄積されるのを防ぐことが大切。直接話し合う場を持つなど誠実に向き合うことで、関係がこじれるのを防ぎやすくなります。
「根に持つ人」との関係は時間をかけて信頼をつくる
根に持つタイプの人は、周りに対して誠実で一貫性のある対応を求める傾向があります。また穏やかな人間関係を構築していくには、細やかな気配りと早めの問題解決がカギに。
日々の言動の積み重ねが信頼の基盤となるので、時間をかけながら信頼関係を構築していくように心がけましょう。
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。