ターニングポイントとなる名作に思いを馳せて
2023年6月に開業以来、ファンをはじめ訪れる人が後を絶たない『ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター』(以下、スタジオツアー東京)。アジアでは初のオープン、「ハリー・ポッター」の屋内型施設としては世界最大規模でのスタジオツアー東京で、映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の公開20周年を記念した特別企画が初開催! 2025年4月18日から9月8日までの期間限定で、特別企画「炎のゴブレット」が全館規模で展示となります。
「炎のゴブレット」(大広間)
ホグワーツ魔法魔術学校の象徴的な大広間に足を踏み入れると、青い炎がゆらめく演出がほどこされたゴブレットが目に入ります。原木ならではの節やねじれ、割れといった自然の風合いにより重厚感たっぷりのゴブレットは、その歴史の深さを感じさせる仕上がり。興味本位ではとても伝説の試合に名乗り出られない… 改めてそう感じました。

ゴブレットの炎が青から赤へ幻想的に変化し、三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)の選手の名前が書かれた紙片が宙を舞います。緊張とワクワクとが入り混じったあのワンシーンが目の前で繰り広げられているよう!


神秘的に佇むトライウィザードカップも必見。さまざまなシーンが浮かんでちょっと複雑な気持ちにも…。

ゴブレット後方には、年齢線に弾かれて老化してしまったフレッド&ジョージの姿も。20歳を超えているものの、年齢線に近づくのはなんだか緊張してしまいます(笑)。

また、大広間祭壇の上の先生たちのコスチュームが「炎のゴブレット」仕様に。各校それぞれの特色が出ている衣装に、初登場シーンが思い起こされます。

第一の課題
ドラゴンが守っている金の卵を奪うという、三大魔法学校対抗試合における第一の課題。ドラゴンと対決する際の衣装が展示されています。

天井には、ハリーが引き当てた「ハンガリー・ホーンテール」の姿も。全身幅3mのハンガリー・ホーンテールが、金の卵をハリーに奪われまいと鋭い眼差しで見守っている様子が見てとれます。

監督生の浴室の蛇口
ハリーが第二の課題のヒントを解くために訪れた監督生の浴室にあった蛇口が日本初上陸! 赤、青、黄色のカラフルな水が流れ、映像越しでも鮮烈な印象を残した蛇口は必見です。

第二の課題
三大魔法学校対抗試合の第二の課題で湖に深く潜り込んだハリーたち。この水中撮影がどのように行われたのか、『クリーチャー制作室』では実際に映像を見ながら小道具や演出・撮影の裏側を知ることができます。
クリーチャー制作室内では、出場選手たちのユニフォームやサメ姿のビクトール・クラム、ロンのダミー人形も展示。水中で友人のこんな姿を見たら冷静ではいられなくなるよ… と選手たちのすごさを再実感しました。

実際に映像を見ながらインタラクターが解説してくれるのがポイント。20年経過してもほとんどダメージなく、本物の人間さながらの仕上がりのダミー人形から、技術力の高さをひしひしと感じます。

第三の課題
どうなるのかとハラハラした第三の課題。ステージとなった迷路をイメージしたブース、衣装の展示もあります。ハリーの破れたユニフォームが痛々しい…。
たまに迷路が動きを見せるような気も? ぜひ注目してみてください。

トム・リドルの墓
今回の展示で一番興奮を抑えられなかったのがこちら「トム・リドルの墓」! 同じ想いのハリーポッターファンも多いと信じています。なんと今回の企画で初登場です。


今回の展示のためにフィルムメーカーが集結して作り上げた展示は、横幅3m規模という圧巻の仕上がり。衝撃の展開を象徴するともいえるトム・リドルの墓は、佇まいだけでおどろおどろしさが漂います。
ホグワーツ城の模型ではプロジェクションマッピングを実施
ホグワーツ城の模型のエリアでは、スタジオツアー東京初のプロジェクションマッピング映像が上映されています。お城と空間をフルに活用したプロジェクションマッピングは瞬きを忘れるほど圧巻!

映画の名シーンの数々が映し出されるので、何度でも見たくなること間違いなし。おすすめの鑑賞場所は向かって左端です。下に降りて見てみると、ホグワーツ城の壮大さも相まって楽しめました。

期間限定のフードメニュー
映画のモチーフがちりばめられた期間限定のアフタヌーンティー
『バックロットカフェ』では「炎のゴブレット」をテーマにしたアフタヌーンティーが日本初上陸。映画の印象的なシーンをモチーフにしたスイーツとセイボリーは見逃せません。

▲トライウィザード・トーナメントアフタヌーンティー ¥7,800
アフタヌーンティーを注文すると、第一の課題で登場したミニチュアドラゴンのアイシングクッキーがランダムで一枚プレゼントされます。巾着に入っているクッキーの中から選ぶので、映画で代表選手がドラゴンを選んだシーンと同じ緊張感を味わえるのがうれしい!

※1日の販売数には限りがございます
※販売期間中、アンブリッジのアフタヌーンティーは販売休止となります
三大魔法学校対抗試合の出場校をイメージしたバーガー

▲プレミアムバーガー~ボーバトン~ ¥2,800[フードホール]
知的さを醸す鮮やかなブルーのローブを落とし込んだバンズに、濃厚な鶏レバーをワイン風味で仕上げたパティをサンド。トリュフ塩のチップスが香り高く、食欲がそそられます。

▲プレミアムバーガー~ダームストラング~ ¥2,400[バックロットカフェ]
真っ赤なバンズにジューシーなフィリングを挟み、スモーキーソースとガーリックチリソースで仕上げ、厳格なダームストラングをイメージした一品。チップスにはスモークしたパプリカパウダーがオン。
デザートや小休憩にぴったりなメニューも

▲マーメイドステンドグラスケーキ ¥2,400[フードホール]
監督生のみが使える風呂場にあしらわれていた人魚のステンドグラスのショートケーキ。色鮮やかなお湯をイメージしたシロップとゼリーをトッピング。

▲(写真左から)クィディッチワールドカップムースケーキ ¥850、炎のゴブレットミルクシェイク -チョコミントフレーバー- ¥950[フロッグカフェ]
(写真左)クイディッチワールドカップの決勝戦の煌びやかな開幕をモチーフにした、ホワイトチョコレートとライチソースのムースケーキ。
(写真右)ゴブレットから立ち上る青い炎がのっているかのようなミルクシェイク。爽やかなホワイトチョコレートミントソースとミルクシェイクの濃厚な甘さのなか、サクサク食感のミントチョコがアクセントに。
より楽しむなら「アクティビティパスポート」を活用!
今回の企画中、映画に登場するドラゴンや印象的なモチーフのミニチュアを探すアクティビティも実施されています。館内特設のパスポートセンターで無料配布されているので、こちらも要チェックです。

名作とも呼び声高い「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」の世界観を全身で体感でき、制作当時の秘話も知ることができる特別な期間。個人的には、随所で「セドリック… 」と思いを巡らせ、どっぷり世界観に没入ました。公開から20年たった今でも色褪せない感動を、ぜひ味わってみては。
取材/近藤亜衣子