だれもが悩む「クォーターライフ・クライシス」とのつきあい方
キャリア、恋愛、結婚、出産―― どうして私たちはこんなにもやもやしなければならないの!? いえいえ、悩んでいるのはあなただけではありません。
25歳を過ぎるとだれしも訪れる「クォーターライフ・クライシス」という幸福低迷期。無理に抜け出そうなんて考えなくていい！上手につきあって、乗り越えていきましょう。
今回は、まさにクォーターライフ・クライシス真っただ中であるOggi世代の読者7名に、現在のリアルな悩みを伺いました。
「クォーターライフ・クライシス」とは？
20代中盤～30代前半にかけて陥りがちな〝幸福低迷期〟のこと。女性は結婚、出産などのライフイベントと重なり、焦りや不安感を抱く人が多いのだそう。2001年ごろからイギリスなどで浸透し始め、近年は日本でも話題に。
Oggi読者に聞いた「あなたが現在、不安や悩みを感じていることは？」
（複数回答）
お金 ── 67％
仕事・キャリア ── 63％
将来・老後 ── 59％
健康・美容 ── 54％
出産 ── 52％
Oggi読者の「お金・生き方・老い etc…」の悩み
人生にまつわるその他もろもろ、年齢を重ねるごとにじわじわと忍び寄る不安やもやもやをズラリご紹介。
いくつかの悩みには先輩たちの愛あるアドバイスも！ 同じような悩みを抱える方は、ぜひこちらも参考にしてみて。
話を聞いてくれた先輩はこの4人
◆夫の親族とのつきあいが大変！ 結婚もなかなかラクじゃない…（27歳・既婚・子供なし・事務）
結婚後、義実家との交流が増えて人間関係の大変さを痛感。読書などでひとりの時間を増やしてやり過ごしています。結婚がゴールだと思っていたけど、新たな悩みが出てくるものですね。
先輩’s Voice：日々の小さな幸せを大きく育てていきましょう
結婚はスタートらしいです…。私はそれを知らずに結婚し、離婚しました。人生の舞台が変われば悩みが増えるのは仕方のないこと。幸せは感じたもの勝ちなので、小さな幸せをたくさん見つけて過ごしてください。（飯島さん）
◆将来、ひとりで生きていくのが不安です（34歳・独身・公務員）
結婚する気はないけれど、いずれ親がいなくなると考えると、自分がよりどころにできるコミュニティが必要だと思う。自立したいけど、今の給料では実家から出る余裕もありません。
先輩’s Voice：ひとまずシェアハウスに住んでみたら？
まずは実家を出て、自分の生活をやりくりする経験をしてみてはどうでしょう。意外と快適かもしれませんよ。所属するコミュニティ＝安心できる場所は、実家や結婚に限りません。友達など周囲の人をもっと信頼してもいいのかも。（Mさん）
◆白髪にシワ… 忍び寄る老いになんとか抗いたい！（34歳・既婚・子供あり・医療）
30歳を過ぎてから見た目の衰えがすごく、日に日に増える白髪やシワを見て落ち込んでいます。なんとか食い止めようと、抗酸化物質が含まれる食べ物をとり続ける毎日です。
先輩’s Voice：内面を磨けば老いが怖くなくなる
30代半ば以降は、実年齢より〝若々しさ〟が大事だと感じています。私も外見よりも運動、推し活など内側のアプローチを大事にしたら『年齢より若く見える』と言ってもらえるようになりました。老いが怖くなくなりました。（鈴木さん）
◆自分が結婚する前に、親の介護に突入するかも⁉（34歳・独身・自営）
年齢的に、婚活に向けて集中したい時期なのに、親や身内の介護を考えなければいけないことが増えました。このままいくと自分の人生が後回しになってしまいそうで怖いです…。
◆30歳を過ぎてから、体力がガクッと落ちました（34歳・既婚・子供なし・メーカー）
昔に比べて風邪をひきやすくなったり、疲れて家にこもることが増えたり。加齢とともに他の病気のリスクなども増えるだろうし、いつまで健康に暮らせるのかビクビクしています。
◆週5働くのがキツい！ 将来的にセミリタイアに憧れているけれど…（26歳・独身・金融）
働くことがあまり好きではないので、早期退職したいと考えています。そのための貯蓄も始めていますが、目標の額を貯められるのはいつになることやら… 毎日が不安でしんどいです。
◆大人になってから新しい友人ができません（30歳・既婚・子供あり・医療）
転勤族で数年ごとに人間関係がリセットされてしまい、友人ができません。母や昔からの友人に話を聞いてもらったり、SNSで同じ境遇の人の投稿を見たりして、自分を慰める日々です。
先輩’s Voice：勇気を出して新たなコミュニティへ！
友情が永遠とは限らない中、昔からの友達と深く話せるのは素敵。一方、大人になってできた友達は、趣味や価値観などよりパーソナルな部分でつながれると実感します。育児やSNSのリアルイベントに参加するなど、まずは行動を。（Mさん）
◆子供がいる友人たちと会話が合わず、最近すっかり疎遠に（34歳・独身・事務）
周りの友人たちが一気に結婚＆出産し、たまに会っても子供の話ばかりで肩身が狭い。お金をかけて婚活してまで結婚したいとは思わないけれど、独身でいると孤独になる気がして…。
先輩’s Voice：友達に限らずいろいろな人と会って！
私にもそんな時期がありました。でも今はまた、子育てが落ち着いてきた友人と、お酒を飲んで盛り上がれるようになりました。婚活もいいと思いますよ。外に出て、刺激を受けて、独身の楽しさを謳歌してください！（國吉さん）
◆仕事が忙しすぎて、プライベートの時間を持てません（28歳・独身・団体職員）
仕事が忙しすぎてプライベートの時間がなく、帰宅後はぐったりと眠るだけ。転職したいけどその気力もありません。20代後半の貴重な日々をこんなふうに過ごしていいものか…。
先輩’s Voice：少し休んだら転職活動を始めて
ある程度スキルを習得したなら転職したほうがいいと思います。努力家のあなたならどこでもやっていけます。まずは休日、エステにいくのはどうでしょう？ 寝てるだけで頭も使いません。心と体を休めて転職頑張って！（飯島さん）
◆老後資金が足りるか、今から心配…（33歳・既婚・子供なし・営業）
マンションを買ってから、老後資金が足りるか急に不安に。子供も欲しいけれど、どれくらいお金がかかるのか調べれば調べるほど正解がわからず。子作りをためらっています。
◆ハードすぎる仕事、いつまで続けられるか不安です（35歳・独身・教育）
自営業ですが、いつまで順調に仕事を続けられるのか。体力、精神力の衰えもあり、ときどき、とてつもない不安に襲われます。今の仕事が好きなだけに、このままでいいのか悩みます。
先輩’s Voice：今から準備すれば手の打ちようはあります
今からできる対策として、体力をつける努力は始めてみましょう。あとは仮に本業の維持が難しくなった場合に備えて、副業で収入の柱を複数つくっておく。副収入があれば、万一のことがあっても不安が軽くなるはず。（鈴木さん）
◆親の過干渉にウンザリしています（35歳・独身・教育）
両親がことあるごとに私の行動に口を出してきます。いつまでも実家にいる私も悪いのですが、結婚の予定もないので節約のためひとり暮らしは避けたくて…。今、ストレスの限界です。
先輩’s Voice：イヤだと感じていることを伝えるところから
接触回数が多いとイライラすることが増え、感謝や優しい気持ちが持てなくなりますよね。物理的に距離を取るのがベスト！ でも親も子供を心配して言っているだけ。自分の素直な気持ちを伝えれば、歩み寄れる可能性も!?（Mさん）
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2024年Oggi7月号「悩んで上等！ これが働く私の生きる道」より
構成／佐々木 恵・酒井亜希子（スタッフ・オン）
再構成／Oggi.jp編集部
