約800年にもおよぶ歴史ある名庭を抱く特別なホテル
先日「フォーシーズンズホテル京都」に宿泊してきました。2016年に開業したこちらのホテル、本当に特別なロケーションにあるのです。そこで過ごす一日は、文化遺産の中に宿泊しているかのようでした。
平安時代末期、平の重盛の山荘庭園として800年も前に作られた歴史ある「積翠園」。その庭園を受け継ぐ形で建てられたのが「フォーシーズンズホテル京都」です。京都駅からタクシーでわずか10分程で、メジャーな観光地でもある清水寺も徒歩圏内という抜群のロケーションである一方、とっても静かで落ち着いた環境が印象的です。
ホテルのミニチュア模型も拝見したのですが、庭の面積の広大さに驚きました。この庭園でお月見をしたりしてたのかな、貴族達はどんな暮らしをしていたのかしらと想像が膨らみ、長い時を超えて同じ美しい風景を共有できていることに、しみじみと感動を覚えました。
シックで明るいラグジュアリーな客室
庭園ビューの客室も、そうでない客室も、窓の外には緑が広がるように配置されていて非日常感を感じます。日常的な街の風景ではないことで、時間の流れがゆっくりな別の世界にいるような感覚に。
外資系ホテルの浴槽は、シャワーと別になっていることが多いですが、ガラス扉の閉め方によって、日本のお風呂場のように洗い場と浴槽が一体化して使えるかなり画期的なデザイン…! 日本に建てるホテルだから、日本様式を大切に、という作り手の気持ちが伝わるおもてなしが素敵です。
客室にはウェルカムスイーツや、フレッシュなフルーツも。ホテル内で楽しめる様々なアクティビティも用意されているようでそちらも魅力的。ヨガ教室や森林浴などの参加型アクティビティもありますし、夜は舞妓さんの舞を見たりライブミュージックが曜日ごとに楽しめるようになっていました。キッズ向けには浴衣の着付けや鯉の餌やり体験も。カップルでも、女子旅でも、家族で来ても楽しめます。
リニューアルオープンしたメインダイニングで感動ディナー
宴会の「宴」、炎の「炎」、ご縁の「縁」。三つのエンが名前の由来というメインダイニング「エンバ・キョウト・チョップハウス」は、4月26日にグランドオープンしたばかり! やはり外国人観光客からは日本に来たからには和牛を食べたい! というニーズが多いようで、お肉の質や状態によって完璧な火入れをした和牛を堪能できる素晴らしいレストランです。
高級な和牛をしっかりと熟成させ、その肉の状態によって絶妙に火入れを調整したステーキは、口の中に入れた瞬間甘い脂がとろけて本当に幸せな気持ちに♡
ひとつひとつの料理は大皿で提供されます。様々なものを皆でシェアしながら頂くというスタイルなので、ラグジュアリーホテルのメインダイニングでありながら、緊張することなく打ち解けた雰囲気でわいわい楽しい時間を過ごすことができます。
「ともに楽しむ」をメインのコンセプトにしているという素敵なダイニング。お庭も客室も料理も、何から何まで非日常な時間を過ごせます。
贅沢でスペシャルな朝食にも感動
朝食はビュッフェスタイル。朝7時から頂くことができますが、7時丁度に行ったのにとても混んでいました! それもそのはず、皆さんテラスの席を確保したかったのですね♪ 気持ちの良い晴天のテラスでの朝食、夢のような時間です。
選べる卵料理も、ひと味もふた味も違います。私はトリュフ温泉卵を選びました。朝から豪華! おにぎりのエッグベネディクトなどもあり、普通ホテルの卵料理ってオムレツやスクランブルエッグ、目玉焼き。といった感じだと思いますが、手の込んだものを頂くことができて贅沢な気持ちが高まりました。
素敵なホテルに、朝と夜では全然表情が違う素晴らしいメインダイニング。日常から離れて、とことん贅沢に優雅に過ごすことができました。
次回の記事では、茶道とアフタヌーンティー、2種類のティーセレモニーの体験をレポートしたいと思います♪
オッジェンヌ 大枝千鶴
2015年からOggi読者モデル「オッジェンヌ」として活動。営業職という仕事柄、通勤服は好感度が最重要事項。最先端のIT企業で働きながらも歌舞伎と着物が大好きという古風な趣味をもつ。一級きもの講師。Instagramアカウントはこちら:@chizuru_oeda