旅館御膳を楽しめる、咲耶のミールキット
コロナ禍を機にマイブームとなった、ちょっと贅沢な“おうちごはん”。5類移行後、旅行に行きやすくなったとはいえ、日々の食卓を豪華にしたい! という思いはむくむくと大きくなるばかり……。
そんな矢先に見つけたのが、“旅の贅沢を自宅で”というコンセプトの下、全国の美食を気軽に楽しめるご当地ミールキット、「咲耶(さくや)」。
特筆すべきは、すべてのメニューが、理想的な和食の献立とされる“1汁3菜以上”ということ。
とはいえ、品数が多いとその分手間がかかりそうですが、基本的に追加の食材は不要、また、ほとんど味付け済みなので調理も簡単。つまり、本当にほんのちょっとの手間で、旅館のような贅沢な御膳が完成してしまうんです!
昔ながらの郷土料理から料亭旅館が手掛ける至極の逸品まで、その土地ならではのこだわりの食材を活かしたご当地料理を味わえるのも「咲耶」の醍醐味。
現在、提供されているラインアップは以下の7種類(在庫や価格などの最新の情報は、公式サイトよりご確認ください)。
・【奄美大島】奄美しまじゅうり御膳
・【博多】鶏のうまかもん御膳
・【瀬戸内】海の香しまたび御膳
・【京都】京のおばんざい御膳
・【金沢】海幸ひゃくまん御膳
・【名古屋】名宝ひつまぶし御膳
・【山形】銀郷やまがた牛御膳
記念日の食卓に並んでも申し分なしの御馳走ばかり♥
公式サイトを眺めながら、あれもこれもと目移りしてしまいましたが、今回は、咲耶の中でも特に人気が高いという「京のおばんざい御膳」と、自分では料理しづらい魚料理を贅沢に味わえる「海の香しまたび御膳」をセレクト!
▲リーフレット
▲おしながき
その土地の料理や歴史について記載されたリーフレットや、旅館御膳を思わせるおしながきが同封されているなど、細部にいたるまでこだわりが!
おうちにいながらにして目一杯旅気分を味わえます♥
◆京のおばんざい御膳
「京のおばんざい御膳」のメニューは、【主食】ちりめん竹の子ご飯、【主菜】京さわらの西京焼き、【汁物】京風お味噌汁、【副菜】ずいきの炊いたん、大根とゆず皮の甘酢和え、小松菜と京揚げの煮びたし。
食材はすべて揃っていて、自分で準備するものは、水と、どこの家庭でも常備されているであろう調理器具(鍋、フライパン、炊飯器)のみ。
▲セット内容(材料)
わかりやすい写真付きの作り方があるので、基本的にはそれに沿って簡単な調理をするだけ。
さわらの焼き時間(目安)まで書いてあるので、料理が苦手でも安心!
副菜にいたっては、なんと、袋を開けて器に盛りつけるだけ。ああ、なんてありがたい! ご飯を炊いている間に、すべて完成してしまいました!
実際に食べてみると、全体的に京料理らしく薄味ながら、だしはしっかりきいていてとっても美味♥
ちりめん竹の子ご飯は、まずお米がおいしい! と感激してしまったのですが、それもそのはず。メディアでも有名な老舗米屋「八代目儀兵衛」が厳選した産地のブランド米でした。山椒の実がふんだんに入っていて、爽快な辛味と鼻から抜ける独特な香りがたまらない! 竹の子も味のアクセントに。
京さわらの西京焼きは、まったくパサつかずふっくらしていて、西京味噌特有の甘味や旨味がじんわり染みこんでいます。魚焼きグリルを使わずフライパンで作れるところも楽。
京風お味噌汁は、京料理に欠かせない白味噌と利尻昆布だしが使われていて、とってもまろやか。天皇もご愛好されたという100%国内産の高級大豆を使った湯葉は、弾力が抜群!
ずいきの炊いたんは、山菜のようなシャキシャキとした食感がおもしろい! 実は「京のおばんざい御膳」を選んだ理由は、人気だからという他に夫が京都出身だからだったのですが、ずいきの炊いたんは昔よく食べたらしく、懐かしい~としみじみ。出身地のキットを選べば、そんな思い出話にも花を咲かせられますね♥
大根とゆず皮の甘酢和えは、なますを上品にした感じで、お正月料理にももってこいな味。ゆずがすごくきいていて、とっても爽やか。
小松菜と京揚げの煮びたしは、小松菜のえぐみや苦みが全くなくとても食べやすい。お揚げが分厚めで食べ応えもあります。
◆海の香しまたび御膳
そして「海の香しまたび御膳」。こちらも「京のおばんざい御膳」と同じく、食材はすべて揃っていて、自分で準備するものは、水、鍋、フライパン、炊飯器のみ。
▲セット内容(材料)
「海の香しまたび御膳」のメニューは、【主食】鯛めし、【主菜】はまちのかま塩焼き、【汁物】えび味噌汁、【副菜】瀬戸内いりこの甘露煮、鳴門わかめとたこの酢の物、土佐煮
はまちのかま塩焼きは、自分で一から焼くとなると、かまの部分が分厚くて火を通すのに一苦労。けれどもこのキットではあらかじめ火は通っているので、あとは手順通りに焼くだけ。
焼いていると、これでもかというくらい魅惑の脂が!
はまちのかま塩焼きを食べてみると、上質な脂が溶け出して口いっぱいに広がって、もうおいしすぎる! 瀬戸内レモンを100%使用したレモン果汁がまた合うのなんのって。市販のレモン汁とは違って香りが爽やかかつフルーティーで、味を一段と引き締めてくれます。
はまちだけでも充分ご馳走なのに、さらに鯛めしまで味わえるという贅沢ぶり! 鯛めしって手の込んだ料理というイメージなので、手軽に食べられるのはとってもうれしい。鯛はふっくらしていて、ごはんに旨味が染みこんでいました。上品な味わい。
えび味噌汁は、味噌にもすり潰したえびが入っていてえびの風味が豊かで和風ビスクという感じ。手順通りだと加える水の量は400mlですが、薄味が好みなので500mlにしてみました。味を見ながら自分好みに調整できるところも、おうちごはんの醍醐味!
瀬戸内いりこの甘露煮は、甘辛い味付けでご飯に最高に合う! ほんのりごま油の芳醇な香りがして、食欲をそそります。カシューナッツの食感も新しい!
鳴門わかめとたこの酢の物は、たこが弾力があって、瀬戸内産のすだちの果汁ですっきり爽やかな味わい。酢がききすぎず食べやすいところもポイント。
土佐煮は、鰹節の旨味がたっぷり。噛むたびに、だしの風味が広がっていきます。
「海の香しまたび御膳」は、食べているだけで潮の香りが漂ってくるような、魚介を存分に堪能できる逸品揃いでした!
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今回、「京のおばんざい御膳」と「海の香しまたび御膳」を特別にお試ししましたが、いずれももはやミールキットの域を超えているなというのが正直な感想です。
説明書きに「旅先で過ごす朝のような」と書いてありますが、朝ごはんとしてはもちろん、お昼や夜ごはんでも充分お腹一杯になるくらいのボリューム感でした。
失敗しない安心感があるので、贈り物はもちろん、おもてなし料理としてもうってつけだと思います。お邪魔したお宅でこんな御馳走が出てきたら心底喜んじゃうっ♥
ひとつだけ注意点を挙げるとすると、消費期限が【配送指定日の翌日まで】ということ。そのため、贈る際は事前に都合を確認するのがベターかと思います!
ぜひチェックしてみて。
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※記事中の感想は筆者個人の感想です
文/川原莉奈