マンションを購入する単身女性の実態を調査!
家を買うのは結婚してから、子どもが生まれてから、という価値観が一般的だったのはひと昔前の話。
今は、自分らしい暮らしがしたい、もっと快適な家に住みたい、そして将来安心して過ごせるような資産を持ちたい…そんな想いから、マンションを購入する単身女性が増えているんです。
そうは言ってもまだまだ少数派? 何歳くらいでマンションを買う人が多いの? どういう基準でマンションを選んでいるの? 実際マンション購入を検討し始めると、さまざまな疑問やお悩みが湧いてきますよね。
本記事では、リクルート「SUUMOリサーチセンター」が首都圏の新築分譲マンション契約者を対象に行った「2023年首都圏新築マンション契約者動向調査」をご紹介します。気になる疑問をひとつひとつ、解決していきましょう。
マンション購入者の平均年齢は39.2歳!単身女性の割合は11%
まずはマンション契約者の「年齢」に関して、調査結果をご紹介します。
◆契約時の世帯主の年齢(全体)
20代…15.8%
30~34歳…27.8%
35~39歳…20.0%
40代…19.4%
50代…8.2%
60歳以上…8.1%
平均年齢:39.2歳
◆契約時の世帯主の年齢(単身女性)
20代…11.8%
30~34歳…17.0%
35~39歳…21.8%
40代…27.5%
50代…10.4%
60歳以上…11.1%
平均年齢:42.0歳
アンケート回答者全体を見ると、契約時の世帯主の年齢は半数弱を占め、平均年齢は39.2歳という結果に。これは2001年の調査以降、2番目に高い年齢なのだそう。
単身女性だけに絞って見た場合には、やや全体的に購入する年齢は高めな傾向にありますが、それでも全体の半分以上(計50.6%)が20代~30代という結果になっています。
◆契約者のライフステージ
シングル男性世帯…8.1%
シングル女性世帯…11.0%
夫婦のみ世帯…30.9%
子どもあり世帯…35.0%
シニアカップル世代…7.2%
そのほか・不明…7.8%
ライフステージ別で見ると、単身女性が占める割合は全体の11.0%。2001年調査開始以降では2番目に高い割合です。
かつては5%以下だった単身女性のマンション購入。ここ近年は10%をコンスタントに超えてきており、単身女性のマンション購入が僅かながらも普及しつつあると言ってよさそうです。
マンション契約者の平均年収は?単身女性の平均は683万円!
続いて、マンション契約世帯主の世帯総年収を見ていきましょう。
◆世帯総年収(全体)
400万円未満…1.0%
400~600万円未満…8.4%
600~800万円未満…14.6%
800~1,000万円未満…16.6%
1,000~1,200万円未満…14.6%
1,200万円以上…22.5%
無回答…22.4%
平均年収:1,057万円
◆世帯総年収(単身女性)
400万円未満…3.7%
400~600万円未満…22.6%
600~800万円未満…15.2%
800~1,000万円未満…8.3%
1,000~1,200万円未満…4.8%
1,200万円以上…3.3%
無回答…42.1%
平均年収:683万円
世帯総年収は全体平均で1,057万円となり、2008年以降で最も高い数値でした。
一方マンションを購入した単身女性の平均年収は683万円。全体の4~5人に1人(22.6%)が400~600万円未満と答えています。
「マンション購入する女性って、やっぱり超高収入の方ばかりなのかな…」という印象もありますが、この結果を見ると特にそういうわけではないことがわかります。首都圏で働く女性の平均年収としては納得のいく額なのではないでしょうか。
マンションの平均購入価格は6,033万円!東京23区が人気
では首都圏のマンションの購入価格は、平均するといくらくらいなのでしょうか?
◆マンション購入価格(全体)
2,500万円未満…0.1%
2,500~3,000万円未満…1.0%
3,000~3,500万円未満…3.4%
3,500~4,000万円未満…8.6%
4,000~4,500万円未満…9.4%
4,500~5,000万円未満…12.5%
5,000~6,000万円未満…23.2%
6,000万円以上…40.7%
平均:6,033万円
◆マンション購入価格(単身女性)
2,500万円未満…0.2%
2,500~3,000万円未満…3.7%
3,000~3,500万円未満…11.3%
3,500~4,000万円未満…19.4%
4,000~4,500万円未満…16.8%
4,500~5,000万円未満…11.3%
5,000~6,000万円未満…16.3%
6,000万円以上…20.7%
平均:4,956万円
マンションの購入価格は全体で見ると6,000万円以上という回答が最も多く、平均で6,033万円となりました。この価格は、2001年調査開始以降最も高い価格なのだそう。
一方単身女性に絞って見ると、3,500~4,000万円未満という回答が最も多く、平均価格は4,956万円でした。
東京都(東京23区、東京都下)・神奈川県・埼玉県・千葉県の1都3県の新築分譲マンションの中でも、最も人気のエリアはやはり「東京23区」。全体で見ると35%、単身女性世帯では4割を超える結果になっています。
なお、マンションの平均専有面積は64.7平方メートルで、2001年調査開始以降最も小さく、地価の上昇、マンション自体の価格の上昇が、アンケート結果からも見えてきそうです。
単身女性が「マンションを購入する理由」は?
では最後に、単身女性が「マンションを購入する理由」と「重視するもの」の上位回答をご紹介します。
◆マンションを購入する理由(単身女性)上位5項目 ※複数回答
1位 資産を持ちたい、資産として有利だと思ったから…40.9%
2位 老後の安心のため、住まいを持ちたいと思ったから…40.7%
3位 現在の住居費が高くてもったいないから…31.8%
4位 もっと広い家に住みたかったから…20.9%
5位 持ち家のほうが住宅の質がいいから…18.3%
特に「持ち家のほうが住宅の質がいい」という回答は、既婚世帯に比べるとシングル世帯のほうが高いポイントをつけています。ランク外ではありますが、ほかの層に比べると「持ち家のほうが自由に気兼ねなく使える」という回答が、単身女性に多く見られました。
資産や老後の安心に持っておくというのはマンション購入の一番のメリット。さらに単身女性の「きれいな家で、自分好みに快適に暮らしたい」という想いが結果にあらわれていそうです。
◆マンション購入で重視するもの(単身女性)上位5項目 ※複数回答
1位 価格…90.2%
2位 最寄り駅からの時間…87.3%
3位 住居の広さ…69.5%
4位 通勤アクセスのいいエリア…62.9%
5位 間取りプラン…60.4%
マンション購入で重視するものは、9割の人が「価格」と回答。そのほか「駅からのアクセス」や「住居の広さ」「間取り」などが続きます。これは購入者全体で見ても順番は同じです。
せっかくマンションを購入するのだから、生活の質を向上させたい。だけどそれを叶えるために価格はきっちり見比べていきたい。そんな購入者たちのシビアな目が光ります。
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首都圏を中心に、理想のライフスタイルを叶える新築分譲マンションが増えています。
本調査内によれば、単身女性の購入者の約半分(51.2%)が専有面積50平方メートル未満の家を購入しているというデータが出ています。間取りにして、1LDK~2DKほどでしょうか。快適な一人暮らしを送るのにちょうどいい広さと言えそうです。
立地のよさや快適な居住スペースだけでなく、分譲マンションならではの安全性や、管理会社の手厚いサポート、充実した設備なども魅力的ですよね。
これから先のライフスタイルを考えていく上で、ひとつの選択肢となる「マンション購入」。夢や憧れで終わらせず、ぜひ手の届くところにある未来として、検討してみてはいかがでしょうか?
【調査概要】
『2023年首都圏新築マンション契約者動向調査』
調査対象:2023年1月~2023年12月の首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)新築分譲マンション購入契約者 計4,934名
集計対象期間:2023年1月~2023年12月
調査方法:インターネット調査、郵送調査
調査名:株式会社リクルート調べ
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