IT関連企業勤務 Q子さん(30歳)の場合
Q子さんDATA
職歴:新卒からIT関連企業2社目で現在3年目。PR・マーケティング担当。
手取り給与:約42万円、副業2万〜5万円
住まい:都内でひとり住まい(賃貸マンション)
預金総額
普通預金:約820万円
ネット銀行:約10万円
TOTAL:約830万円
Q子さんの通帳は、こんな感じ!
1|電子マネー使用
電子マネー2種類へのチャージ。LINEPayは主に割り勘など友人同士の送金に使用。PayPayはスーパーやドラッグストアなど食料品・日用品の購入に使用。
2|クレジットカード支払い
メインの使用はヤフーカード(ワイジェイカード)で、買い物やサブスク代などで毎月20万円台。この月は美容クリニックでのエステ6回コース17万円を購入した。
3|給与
仕事内容や年齢と給与のバランスは自分でもわからないが、金額に満足はしている。ブログ投稿やインフルエンサーとしての活動をした月は、2万〜5万円の副収入も。
おうちワークをきっかけにマンション購入を決意
「50平方メートルで7000万円。新築マンションの購入申し込みをしてきたところです。頭金支払い用に、以前から貯めていた口座からこちらに計800万円を移し(4月24日)、ローン返済用の口座もつくり、あとはローンの審査結果を待つのみ」
1年前、仕事が完全リモートになり、部屋の狭さが気になりだした。オン・オフ区切れる間取り、出不精防止に都心の駅近、という理想の物件に出合って、35年ローンを抱えることに抵抗はなかった。
「勉強したこと、貯めたお金は、自分のために使いたい。そしていずれ独立したい。それは少しずつ見えてきたけど…」両親の老後も考え始めるべきか。そもそも自分の老後資金は大丈夫なのか。ということは投資も考えるべきなのか。こんな人生のTODOリストもローン返済も、Q子さんにとっては仕事への燃料だ。
西山美紀さんが指南! マネーセンスを磨くアドバイス
住宅ローンを返済し続けることを最優先に
理想の物件に出合えたのですね。35年ローンを確実に返済していけるように体調には気をつけつつ、収入アップにも励みましょう。ちなみに、期間限定で「住宅ローン控除」の条件が変わり、以前は床面積50平方メートル以上だったのが、40平方メートル以上でもOKな場合も。ぜひ確認を。
カード払いが多いと不要な支出が隠れがち。引っ越しで生活習慣が変わり、ローンが始まるこの機会に一度洗い出して要不要の確認を。また、頭金の支払いで預貯金が一気に減るので、まずは預貯金を増やす時期。
自動積立定期預金などで、手取り月収の1割以上(4〜5万円)を積み立ててみては。投資に興味があれば、月100円や1000円でつみたてNISAから試してみるのも手。慣れてきたら金額を増やすか、老後資金としてiDeCoを始めてもいいでしょう。
2021年Oggi8月号「お金に困らない女になる!」より
文/南 ゆかり、西山美紀 デザイン/マミアナグラフィックス 構成/宮田典子(HATSU)
再構成/Oggi.jp編集部
TOP画像/(c)Shutterstock.com