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LIFESTYLE

2024.03.20

今がベストシーズン! プロがおすすめする「観葉植物」&育てる際のポイントは?

仕事が忙しかったり、ズボラだったりしても育てやすい! プロに聞いたおすすめの観葉植物と育てる際のポイントをご紹介します。

育てよう! 働く私たちを癒してくれる観葉植物

とにかくズボラ、出張が多い、ついつい世話を焼きすぎる…そんな私たちでも、枯らさず腐らせず、育てられる植物がこんなにありました!

教えていただいたのは…

オザキフラワーパーク・後藤直也先生

▲オザキフラワーパーク・後藤直也先生
ごとう・なおや/1998年生まれ。高校時代に買った100円ショップの観葉植物で植物の魅力に目覚め、園芸の専門学校へ。オザキフラワーパークに入社し、2年前から観葉植物担当に。ひとり暮らしの自宅には観葉植物70鉢がズラリ!

自宅に迎えるベストシーズン到来! 何を選ぶといい?

Oggi編集部(以下Oggi):少しずつ暖かくなってきて、街の植物も芽吹き始める季節です。今日、こちらのオザキフラワーパークにお邪魔してさまざまな植物を見ると、「家の中にもグリーンがあったら素敵!」とは思うのですが…コロナ禍のときに買った観葉植物を、枯らしてしまって(苦笑)。

後藤さん(以下敬称略):コロナ禍で初めて観葉植物を買ったという人は多かったですね。基本的なお世話の方法を知れば、それほど難しく考える必要はないんですよ。観葉植物は亜熱帯や熱帯などの暖かい地域原産のものが多いので、4月~10月ごろが生育期。これからの季節はお世話もしやすいです。

そもそも“観葉植物”とは?

Oggi:そうなんですか! まず観葉植物って、どのような植物を指すんですか?

後藤:ザックリ言うと、室内で育てられる植物のこと。おもに葉や枝ぶりを楽しむ鉢植えです。

Oggi:葉や枝…となると、サボテンなどの多肉植物は、観葉植物とは別物になる?

後藤:特徴や育て方も異なるので、観葉植物とは分けて考えることが多いです。

実は勘違いも多い“水やり”と“置く場所”

Oggi:では今回は、一般的な観葉植物についてお聞きしますね。忙しく働いていると、ついお世話が後回しになりがちで。出社や出張も増えてきた今は、うっかり水やりを忘れそうで心配です。

後藤:確かに、水やりは観葉植物を育てるうえで最も基本的なお世話ですね。ただ、「水やりは毎日」という考え方は、実は間違い。「土の表面がしっかり乾いたタイミング」で行うのが基本です。一部の湿地に生息する植物以外は、毎日水をあげるとやりすぎで、〝根腐れ〟を起こすことも多いですし。

Oggi:そうなんですか!

後藤:もうひとつ大切なのは、鉢を置く場所です。

Oggi:日当たりがいいところが望ましいですよね? 

後藤:理想は直射日光ではなく、レースのカーテン越しのようなやわらかい光が当たる、風通しのよいところ。部屋に光が入らないという人は、いちばん明るいところに置いてください。エアコンの風が直接当たる場所は、乾燥しやすいので避けたいです。

Oggi:平日はカーテンを閉めて外出するので、そのぶん週末に、ベランダに出せばいいですか?

後藤:それはあまりオススメしません。観葉植物は、直射日光に当たると葉焼けして葉が変色したり白くなったりしてしまうものが多いんです。基本的には室内に置いておくのが正解ですよ。

Oggi:これまで誤解していました。では、忙しい世代が初めて育てるなら…?

育てやすい観葉植物はどんなものがある?

後藤:最初に提案するのは、パキラです。乾燥に比較的強いですし、日当たりに神経質にならなくてもOK。虫がつきにくいのも◎。「とにかく水やりを忘れる」という方には、サンセベリア ローレンチを。この種類は、土の表面だけではなく中まで乾燥してから水やりをするのが適していて、環境によっては1週間に1回程度でも大丈夫。ガジュマルは、部屋が明るくても暗くてもしっかり育ちます。

おすすめグリーン:パキラ

観葉植物が初めてでも育てやすい!

パキラ

▲オザキフラワーパーク|パキラ ¥780〜(鉢カバーは別売り)
熱帯アメリカ原産。細身の葉が放射状に広がるのが特徴。「初めての観葉植物選びに迷っているお客さまに、まずすすめる品種です。丈夫で管理がラク!」(後藤さん)

おすすめグリーン:サンセベリア ローレンチ

ズボラでも出張が多くてもOK!

サンセベリア ローレンチ

▲オザキフラワーパーク|サンセベリア ローレンチ ¥980〜
アフリカや南アジアの乾燥地域が原産。別名トラノオ。葉に虎の柄に似た模様が入る。「水やりは土の中が完全に乾いてから。土に割り箸を差して、先が湿っていないか確認を」(後藤さん)

おすすめグリーン:ガジュマル

個性的なフォルムを楽しめる。

ガジュマル

▲オザキフラワーパーク|ガジュマル ¥850〜
東南アジア原産。「乾燥に強く育てやすい。地上に現れている〝気根〟が特徴的。樹液にはラテックスという成分が含まれ、触れるとかぶれることがあるので、剪定の際はグローブを」(後藤さん)

《お手入れのコツ》

水やりの様子

「水やりは、土の表面が乾いてからたっぷりと、が基本。鉢底から水が流れ出てくるまでが目安です。受け皿にたまった水はそのままにしておくと根腐れの原因になるので、毎回捨ててください。ただ、旅行などで家を長く空けるときは、乾燥を防ぐため、受け皿に水を張っておくという裏ワザもあります」(後藤さん)

こまめにお世話できる人向けの植物は?

Oggi:逆に、リモートワークが多く、お世話好きな人に向いている植物は?

後藤:アジアンタム フラグランスですね。シダ植物の一種で湿度が高い場所を好むので、土の表面が乾かないよう常に観察して水やりをしたり、直射日光に当たらないように気を配ったり、手をかければそのぶん応えてくれます。

おすすめグリーン:アジアンタム フラグランス

リモートワーク多めならこちらがおすすめ。

アジアンタム フラグランス

▲オザキフラワーパーク|アジアンタム フラグランス ¥780〜(鉢カバーは別売り)
熱帯アメリカ原産。小さい葉がふんわりと広がるシダ植物。「とにかく水切れに注意が必要で、乾燥すると葉がすぐに枯れます。土が乾かないようマメに水をあげてください」(後藤さん)

植物のトレンドは“葉の模様”?

Oggi:最近トレンドの植物などもあるんですか?

後藤:肌感覚ですが、葉の模様を楽しみたい人が増えていて、アンスリウムという種類が人気です。赤いハート形の葉をつける種類がよく知られていますが、その原種であるアンスリウム クラリネルビウムは、濃い緑の葉に白くハッキリと表れる葉脈の模様が美しいんです。インテリアのポイントにもぜひ!

おすすめグリーン:アンスリウム クラリネルビウム

インテリアのアクセントに人気上昇中!

アンスリウム クラリネルビウム

▲オザキフラワーパーク|アンスリウム クラリネルビウム ¥3,280〜(鉢カバーは別売り)
熱帯アメリカ原産。ツヤのある大きな葉が特徴。長く伸びた茎の先についているのは花。「明るさが足りないと葉の色が変わることも。葉焼けしやすいので直射日光に注意して」(後藤さん)

健やかに成長させるためにはトラブル対策がキモ!

Oggi:観葉植物って、雑貨店や100円ショップなどでも売られていますよね。

後藤:「最初はお金をかけずに」と、100円ショップで買うのもアリ。ただ、店によっては管理が行き届かず根腐れしていたり虫がついていたりする場合も。安心なのは、ホームセンターの園芸コーナーや園芸専門店でしょうか。

Oggi:ネットショップはどうですか? 持ち帰るのも重いし…。

後藤:最近はネットショップでも、いろいろな種類の植物が買えるのがいいですね。でもやっぱり、店頭で直接、枝ぶりなどを見て選ぶほうがお気に入りのひと鉢と出合えるし、何より楽しいですよ。

植物選びのポイントと虫対策

Oggi:〝状態〟を見極めるポイントはなんですか?

後藤:新芽が出てきているものは、その後の葉っぱが楽しめます。NGなのは、傷んでいる葉があったり虫がついていたりするもの。後から処置できますが、やはりちょっと手ごわいので。

Oggi:育てている最中に虫が発生していることに気づいたら、どうしたらいいですか?

後藤:殺虫剤ですぐに対処するのがコツです。でも、無機質で排水性も高い観葉植物用の土をきちんと使用すれば、虫はつきにくいですよ。また、キリフキで葉に水をかける〝葉水(はみず)〟も大切です。葉の乾燥や葉に付着した空気中のほこりは、病気やダニといった害虫の原因になるんです。ほこりは光合成も妨げてしまうので、葉水で予防してください。

カビを生やしてしまったら…

Oggi:気になるトラブルといえば、土に白いカビを生やしてしまったこともありました。

後藤:梅雨どきなどに多い悩みですね。その場合は、カビが付着している表面の土を取り除いて、新しい土をのせてください。暖かい時期なら植え替えするのもいいと思います。特にトラブルがなくても、2~3年に一度、鉢と植物のバランスが悪くなったと感じたら、ひと回り大きな鉢に植え替えを。植物が成長すると鉢が根でいっぱいになり、水や養分を吸収しにくくなるので。養分がなくなったり雑菌が増えたりしてしまった土を、リフレッシュする意味でも有効です。

《植え替えの方法》

鉢底石 や土など

▲写真左/プロトリーフ かる~い鉢底石 2L ¥448(編集部調べ) 中/プロトリーフ 室内向け観葉・多肉の土 3.5L ¥698(編集部調べ) 右/ヒラサワ 鉢底ネット 5枚入り 15×20cm ¥198(編集部調べ)

「ひと回り大きい鉢に鉢底ネットを敷き、水はけをよくする鉢底石を2cm、新しい土を数cm。そこに古い鉢からていねいに取り出した株と新しい土を入れ、鉢底から出る水が透明になるまでたっぷり水やりを。生命力が高い4月~10月に行います。たい肥などが入った花や野菜用の土は虫が発生しやすいので避けて」(後藤さん)

成長にあわせて鉢を変えるとのびのび育つ

Oggi:鉢を大きくしたらのびのびと根を張れそう。どれくらい成長するものですか?

後藤:種類によりますが、パキラだと環境がよければ1年で20cmくらい成長します。植え替えを適切にして、肥料・活力液を与えていくと、そのうち天井に届くかも!

Oggi:そんなに!? 成長が目に見えると愛着がわきますね。

後藤:はい。買ったときに写真を撮っておいて、ビフォーアフターを見比べてみてください。

大きくなりすぎると困る場合は…

Oggi:部屋が狭くてそんなに大きくしたくない、という人は?

後藤:サンセベリアのように、成長の遅い植物を選ぶか、剪定を。まず、傷んで変色している葉や、葉と葉が重なっている部分をカットして風通しをよくしてください。自分好みの形にカットして、成長させていくのも楽しいです。

Oggi:上級者っぽいですね!?

後藤:そんなことないですよ。インテリアとして鉢のデザインに凝ったり、何十鉢もコレクションしてジャングルのような部屋にしたり、楽しみ方はたくさんあります。何より、植物が大きくなっていく様子を見ているとうれしいし、元気をもらえます!

Oggi:まずはひと鉢、オススメの種類から選んでみます!

《初心者でもそろえておきたいアイテムは?》

ハサミ

▲坂源|ミニクリエーションF ¥3,630 

マイクロンスプレー

▲マルハチ産業|マイクロンスプレー 250ml ¥780 

「葉水に使うキリフキと剪定用のハサミはマスト。キリフキは省スペースで細かいミストが長く噴射される、写真のようなタイプも使いやすいです。ハサミは、細かい葉や枝も切りやすい、先がとがっているものを。園芸用のグローブやじょうろもあると便利です。100円ショップなどでも取り扱いあり」(後藤さん)

覚えておきたいキーワード

「観葉植物」に関連するワードや知っておきたいワードをピックアップ!

オザキフラワーパーク

オザキフラワーパーク

東京都練馬区にある園芸専門店。首都圏でも屈指の品ぞろえを誇る。小さな鉢から大型まで、多様なサイズ・種類の観葉植物が並び、売り場はジャングルのよう。花苗や庭木、野菜、生花、熱帯魚なども販売している。

根腐れ

水の与えすぎなどで根が腐ること。幹がやわらかくなったり土から異臭がしたりする場合は要注意。植え替えで対処できるが、手遅れになると枯れてしまう。

プラスチックや陶器、テラコッタなど素材はさまざま。鉢から流れ出る水を受ける「受け皿」とセットで使用する。鉢を〝鉢カバー〟に入れて飾ることも。

肥料・活力液

肥料・活力液

▲写真左/ハイポネックス ジャパン プロミック 観葉植物用 150g ¥660 右/ハイポネックス ジャパン リキダスアンプル 30ml×10本入り ¥495

「植物にとって肥料(左)は毎日の食事のようなもの。丈夫にグングン育てる役割があります。植物の生育が活発な4月~10月に与えてください。活力液(右)は栄養ドリンクのイメージ。元気がないと感じたときに一年中使ってOKです」(後藤さん)

2024年Oggi4月号「Oggi大学」より
撮影/深山徳幸 イラスト/八重樫王明 構成/酒井亜希子・赤木さと子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部

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