Oggi1月号「美しい大人の『肌と髪論』」編集後記
Oggi1月号の特集「美しい大人の『肌と髪論』」の編集後記をお届け! 特集に登場してくださった4人の大人のキレイの秘密を、リアルに見た、聞いた、触れた担当エディターが語ります。
▲美容エディター/ライター・杉浦由佳子
持ち前の〝ミーハー魂〟と〝オタクマインド〟で美容と健康とファッションを追求。今回の企画で刺激を受け、目下美意識爆上がり中。
4人の大人のキレイの秘密を深掘り!
編集部:取材はどうでしたか? この4名は杉浦さんが熱望していた方々ですよね。
杉浦:すごかった。震える瞬間が何度もあった。圧倒的な努力をしていたり、何かを成し遂げていたり、確固たる哲学を持っている皆さんの言葉は、説得力とパワーがすごくて。そのエッセンスを一滴もこぼさず伝えたいのに、ページが全然足りなくて、この編集後記をつくってもらった(笑)。ありがたいです。
編集部:取材を終えるごとに、「すごかった!」と報告してくれましたもんね。感動は伝わってきました。
杉浦:2、3歩先を行く大人の先輩と対面して、質問して、し返してっていう生の会話のキャッチボールで得られる情報は、SNSなどで得られる情報とは、質というか種類が違う。雑誌だからできたのかなって… 雑誌のすばらしさを再確認したよ。
◆目標は「80歳でミスユニバース」
杉浦:ではさっそく衝撃だった上原さんから。先生はね、サムライ、そして異端(笑)。医者を目指したルーツから、美容医療に足を踏み入れた理由とか、『白い巨塔』みたいな世界の話も聞けた。
▼上原さんの「キレイの逆転術」
先生は圧倒的な努力をしてきた人、そしてそれを今も続けている。厳しい言葉もたくさんもらいました。「Oggi世代だとまだそんなに自覚していないかもしれませんが、安心してください、みんな平等にしっかり老けていますから」って。「ひどい!」と一瞬思うけど、だから努力しようってことなんです。
〝40歳以降に訪れる逆転現象〟。そのときに〝どっち側〟にいたいかと自分に問いかけたら、やっぱり頑張るしかないという結論になるわけで。だから先生の発言は最高に〝愛のある叱咤〟なんだなと思いました。『私の目標は、80歳でミスユニバース』ってまっすぐな目で言いきる先生の姿には、感動した。かっこいい。
編集部:すごい! かっこいい!
杉浦:そんな先生は化粧品にもすごくシビアで。「夢を買いたいのか、効果を買いたいのかをまず明確にしろ」と(笑)。でも、愛用サプリのNMNに関しては、「夢を買っています」と言っていてかわいかった♡
▼上原さんの愛用コスメや美容医療をチェック!
◆化粧品や美容医療、どう選んでいく?
杉浦:化粧品に対しての考え方は、みなさんそれぞれで面白かったなぁ。岡田さんは、「情報がもはや飽和して、何を使えばいいかわからないという読者の声に対してはどう思いますか?」と聞いたら、「夢見ることも大事」って。
ブランドの世界観にひかれたり、つくられる背景に共感することが入り口でいい。Youtuberなのか、皮膚科の先生なのか、自分の美容の推しを見つけることから始めてもいいんだよって。意見は真逆だけど、どっちが正しいという次元じゃない。どっちも正解だよね。
▼人気ヘア&メイク・岡田知子さんのキレイの秘密
杉浦:松本さんの見解はまた角度が違って、「効果や使い心地のよさは大前提として、さらにその先を見て、誠実につくられているものを選びたい」って。
さらに「化粧品の力を信じているし、ナチュラルに老けたいとも思うから、美容医療は否定しないけれど自分はやらない」と。でもほかの3人は、美容医療にも親しみを持とうっていう肯定派。これに関しても正解はなくて、結局決めるのは自分。自分がどうしたいか。
編集部:そしてどうありたいか、ですね。
杉浦:松本さんは4人の中で最も大人なんだけど、本当に素敵で。〝松本さんになりたい!〟って思った。たぶん前前前世まで遡ってもなれないけど(笑)。感受性や経験からたどり着いた哲学というか美学があって、キレイな肌より〝好きな肌、似合う肌〟でいることを目指していると。
「洋服って実は肌で決まるから、大好きな破れたデニムをはくためにも自分に似合う肌でいたい」って。すごく共感したし、なんだか救われるというか。私も自分らしい肌を改めて探そうと思った。
▼美容エディター・松本千登世さんのキレイの秘密
編集部:面白い。本当に今回の4名の方は大正解でしたね!
◆美容家・大野真理子さんが多くの人に支持されるワケ
杉浦:大野さんはすべてが具体的で明確だった。経営者ならではの視点なのかもしれないけど、「Oggi」という媒体を理解して、自分ごとに留まらないというか。
確かに美容は気になるけど、働く私たちは、日々それだけを考えているほど暇じゃないわけで。こんなときは? こんな悩みには? という質問に対して、最短距離でコミットできる最適解をくれる。
杉浦:寄り添ってアドバイスしてくれてることもすごく伝わってくる。たぶん究極のギバーなの。だから多くの人に支持されるんだと思う。
そして包容力が半端ない。私もまたすぐ会いたい♡ 岡田さんも真理子様信者だって。もちろんあらゆる美活を趣味と公言して体当たりで経験してきてるから、その引き出しも無限だしね。
編集部:真理子様は、Oggi読者のみなさんにも人気です!
▼美容家・大野真理子さんのキレイの秘密
◆未来のトラブルは「基本のケア」で回避できる!
杉浦:面白いほど4人全員が口をそろえていたのが、保湿とUVケアの大切さ。特別なケアはひとつもなかった。基本をしっかりすれば、未来のトラブルの芽は摘めると。
Oggi世代は過渡期でいろいろ悩みがで始めるころだから、初めてのことに戸惑うんだけど、そこで焦っちゃダメなんだって。あ、上原さんだけは焦れ的な意見だったけど(笑)。先輩たちは焦ってした失敗を後悔していると。
岡田さんがね「肌や髪の老化は予期せぬ事故ではない。だれにでも平等に起こることだから、心配しすぎず準備と対応をしていけばいいんだよ」って。本当にそう思った。大野さんも「深刻にならないで、楽しむこと。みんなで美容を楽しんで、キレイになる以上に幸せになろう!」って。
編集部:読者のみなさんはたぶん、美容雑誌を読み込むほど美容マニアではなくて、仕事もプライベートも充実させながら、〝おしゃれを楽しむ延長でキレイでいたい〟。そんな人にはきっと響くと思います。すごくいい話。
杉浦:松本さんの「頑張れ30代!」という言葉もすごく温かくて。Oggi世代は体力も、いい意味での欲もあるから、全部よくばる時期。それを経て自分を確立すればいいんだよって、それは美容もおしゃれも仕事も友達関係も。
編集部:先を歩く先輩たちのエール、本当にありがたいですね。
2024年Oggi1月号「美しい大人の『肌と髪論』」より
構成/杉浦由佳子
再構成/Oggi.jp編集部