美容のプロに聞く、美しい大人の「肌と髪」論
若々しく健康的な美しさに欠かせない「肌」と「髪」。5年後、10年後も美しさを保つために、信頼できる先輩たちのリアルな美容アドバイスをお届け。今回は、美容外科医・美容皮膚科医の上原恵理さんに美容論を伺いました。
▲美容外科医・美容皮膚科医 上原恵理さん(42歳)
美容クリニック「THE ONE.」の理事長。医師の立場から正しいスキンケアと美容医療の知識を広めることを使命とし、すべての施術は自身で体験&検証した上で提供。その姿勢に多くの患者が信頼を寄せる。YouTube「えりりんちゃんねる」での歯に衣着せぬ発言は、常に話題!@eri.uehara
上原さんが考える、美肌・美髪に必要な要素
「大人になるほど、強みとなっていくのが『知識』。正しい知識があれば、お金や時間はカバーできる。ただ食生活や運動も無視はできません」(上原さん)
正しい知識を得た上での努力。諦めなければキレイは必ず逆転できる
医師でありながら、現在は自らのスキンケアブランドの開発もする上原さん。
「形成外科医を志し、紆余曲折あって美容外科の道に。当初は『スキンケアは意味がない』と本気で思ってました。それを覆したのが〝ゼオスキン〟。配合成分しだいで、化粧品でもここまで肌が変わるんだと価値観が一変しました」
〝ゼオスキン〟を極めていく中でぶち当たった壁、それがまた転機となる。
「海外製であるが故にどうしても乾燥してしまう。そこから日本人に合って効果のあるものを探しはじめるんですが、結局自分でつくらない限り100%納得するものはどこにもない。それで会社を起こして化粧品を作りはじめました」
以後、成分の勉強に一気にのめり込み、それは今でも続いているという。
「皮膚の構造を踏まえ、化学物質として成分を理解する。勉強するほど難しいので、単なる美容好きが語れる世界ではないと思っています。だから効果を求めるのであれば、意見を聞くべきはキレイな有名人じゃなく、実際に開発しているおじさんだったりするわけです(笑)。
今はSNSで簡単に情報が手に入るので、それなりのプロの意見を複数聞けば、きっと正しい答えは導き出されるはず」
この忖度ゼロの発言こそ上原さんが支持される理由。さらにもともとのフィールドである、美容医療のことも伺うと、
「スキンケアと美容医療はいわば補完関係。たとえばレーザーでシミを取るにしてもスキンケアで肌のターンオーバーを早めておけば、より効果がアップする。合わさることで相乗効果を得られると知ってしまった今は、両方気合いで頑張るしかないという結論に達しました」
キレイを構成する必須要素も、年齢で変化していくものと、独自の分析。
「いろいろな方を見てきて思うのは、40歳を過ぎると、生まれ持った骨格や肌質より、行き届いたお手入れが美しさのカギになる。逆転現象が起こるんです。そのために今から準備しておけるのは、知識。
自分にとっての正しい知識があれば、時間やお金ももともとの肌質も… すべてカバーできると信じています」
美容外科医・美容皮膚科医 上原恵理さんの愛用コスメ
上原さんが開発を手がけるコスメブランド〝Lov me Touch〟。数ある商品の中でも人気はUVミルクと乳液。
実は顔以上にこだわりがあるという髪。「最近惚れ込んでいるのは〝ORIBE〟。控えめに言ってすごいです」(上原さん)
***
ジャケット¥20,900(ビーミング ライフストア by ビームス ららぽーとTOKYO-BAY店〈ビーミング by ビームス〉) ワンピース¥83,600(デザインワークス 銀座店〈デザインワークス〉) 〝ウノアエレ〟のピアス¥187,000・〝ウノアエレシルバーコレクション〟のネックレス¥17,600(ウノアエレ ジャパン) リング/本人私物
2024年Oggi1月号「美しい大人の『肌と髪論』」より
撮影/当瀬真衣(TRIVAL/人物)、金野圭介(静物) ヘア&メイク/田中康世(NOUS) スタイリスト/角田かおる 構成/杉浦由佳子
再構成/Oggi.jp編集部