美しい大人の「肌と髪」論
若々しく健康的な美しさに欠かせない「肌」と「髪」。5年後、10年後も美しさを保つために、信頼できる先輩たちのリアルな美容アドバイスをお届け。今回は、PETTERS取締役で美容家の大野真理子さんの美容論を伺いました。
▲PETTERS取締役・美容家 大野真理子さん(44歳)
彗星のごとく美容界に現れたニュースター。自らを〝皮膚の変態〟と名乗り、趣味でもある皮膚管理の様子を赤裸々にSNSで発信。経営者と美容家、そして母業をこなす中で培った豊富な人生経験から生まれる独自の美容・仕事・恋愛哲学に、「真理子信者」が急増中。Instagram:@skinholictokyo
大野さんが考える、美肌・美髪に必要な要素
「大事な要素の半分を占めるのが、実は食事や運動といった『その他』。肌質や知識と意識、お金や時間はすべて合わせて残りの半分くらい」(大野さん)
キレイをゴールにせず、面白がって楽しんだ人が勝ち!
修正ができないYouTubeといった動画でもすっぴんを惜しげもなく披露。大野さんの圧倒的な美肌の秘密は、今だれもが前のめりで知りたいところ。
「皆さんにおすすめしたいのは、炭酸ケアとビタミンAやCを積極的に取り入れること。これらは美肌エビデンスもしっかりあり、私自身のスキンケアにも欠かせないキーワードです。ただ意識の高い読者の皆さんは、すでにそういったケアをしている可能性も。
となると盲点となりやすい〝目周り”と〝首”のケアを個人的には強く推したいですね。なぜなら、このふたつは特に大どんでん返しが効かないパーツだから、早くケアするに越したことはありません」
ムダなく簡潔に、かつ理路整然とまとめられた回答は、どれも自らが経験し結果を出した上で導き出した〝最適解”だという証拠の現れ。さらに美容医療にも精通している大野さんは、月1回の高周波治療のメンテナンスも欠かさない。
「肌の深部で起こるたるみやゆるみには美容医療、毛穴やくすみといった肌表面の悩みにはスキンケアと使い分けています。それぞれ得意分野が違うから、どちらがいい悪いではなく、せっかくなら両方のよさを享受したい。だから両輪で走らせるべきというのが持論です」
スキンケア、美容医療以外にもさらに深掘りしていくと、大野さんの美肌や美髪は、想像以上に多くの努力に支えられていることが判明!
「美容が好きだからこそ、盲目にはなりたくない。肌や髪の美しさには生活習慣ももちろん大事で、ケアを突き詰めるほど、それを思い知ります。
だからトレーニングは15年以上続けているし、揚げ物は食事ではなくおやつ(=少しつまむ程度の嗜好品)と思って生きています(笑)。
矛盾するのですが、ストイックにはしていなくて、あくまでも私の中で美容は、趣味であり最高のエンタメ。キレイになることはゴールではなく、自分が幸せになるためのツールや武器を増やす感覚なんです。
だから、日々を頑張る皆さんにとっても、美容は楽しいものであってほしいなと思います」
PETTERS取締役・美容家 大野真理子さんの愛用コスメ
「ヘアケアは自分が欲しいものをつくった〝mukii〟一筋」(大野さん)
「スキンケアに欠かせない炭酸とビタミンコスメ。〝ドクターシーラボ〟のVCセラム(右)は定番中の定番。〝エスト〟のセラム ワン アドバンスド(左)は手軽に炭酸ケアを取り入れられる」(大野さん)
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セットアップ・時計・アクセサリー/すべて本人私物
2024年Oggi1月号「美しい大人の『肌と髪論』」より
撮影/当瀬真衣(TRIVAL/人物)、金野圭介(静物) ヘア&メイク/田中康世(NOUS) スタイリスト/角田かおる 構成/杉浦由佳子
再構成/Oggi.jp編集部