美容のプロに聞く、美しい大人の「肌と髪」論
若々しく健康的な美しさに欠かせない「肌」と「髪」。5年後、10年後も美しさを保つために、信頼できる先輩たちのリアルな美容アドバイスをお届け。今回は、人気ヘア&メイクアップアーティスト・岡田知子さんに美容論を伺いました。
▲ヘア&メイクアップアーティスト・岡田知子さん(45歳)
NYで活動後日本に帰国、以来雑誌や広告などで幅広く活躍。モードからナチュラルまで、さまざまな女性像を鮮やかにメイクで表現。その高い審美眼と卓越した技術で、トップ女優やモデルからも厚く支持される。マリンスポーツを愛する美しい小麦肌がトレードマーク。@tomokookada
岡田さんが考える、美肌・美髪に必要な要素
「『その他』とはずばり素直さ。お金や肌質に左右されるのも現実。知識はある人のそばにいればいいし、時間もカバーできると思います」(岡田さん)
いつも思考はやわらかく。最後に必要なのは、素直な心
人気アーティストとして、女優やモデルなど多くの人の肌に触れている岡田さん。手のひらにストックしてきた膨大な美肌データと自らの経験から導き出されたキレイのメソッドは、少しユニーク。
「私、ずっと白肌だったんです。でもちょうどOggi世代のころかな、それまでトラブルはないほうだったのに、急にエイジングサインが出てきて。職業柄、下手に知識があったからケアをしすぎてしまい、人生最悪くらいの肌状態に…。
ちょうどそのタイミングで始めたのがウインドサーフィン。それで肌人生が大きく変わりました」
写真でもわかるような〝健康的な肌”に出合って、流れは一気に好転。キレイな肌はスキンケアだけでは手に入らないこと、自分のキャラやマインドにフィットする肌でいることの心地よさを学んだという。さらに次のターニングポイントは、40代で訪れる。
「美容医療に出合って、スキンケアだけでは賄えないことがあると気づきました。高周波やレーザーはOggi世代にすごくおすすめだし、若いうちから怖がらずに親しみをもっておくことは、これからの時代はすごく大事だと思います」
ただ基本のスキンケアは大前提で、そこにも岡田さんらしい持論が。
「大切なのはやっぱり保湿。でもただするんじゃなく、メリハリをつけてケアするのがおすすめです。たとえばちょっと高価なスペシャルパック。5枚入りのものを週1じゃなく、5日連続で使う。それで肌の調子が上がると、成功の履歴が脳に残ると思っていて。メイクでもスキンケアでも、キレイになったという成功体験は、自己肯定感につながるから」
これは、キレイに必要な要素として語ってくれたことに通ずるのかもしれない。
「正直、お金と肌質も大事。でももっと大切なのは、素直さ。化粧品を信じて説明書どおりに使うとか、新しいコスメにトライするとか、美容医療にも素直に向き合ってみるとか。結局、柔軟な心さえあれば、キレイは手に入ると思います」
ヘア&メイクアップアーティスト・岡田知子さんの愛用コスメ
「保湿に欠かせないシートマスク。〝コスメアカデミア〟(右)は肌がもち上がる。〝ファチュイテ〟(左)も最近のお気に入りです」(岡田さん)
「ヘアケアは〝ダバブ〟のオイルで頭皮をメインにケア。顔のリフトアップにもつながります」(岡田さん)
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2024年Oggi1月号「美しい大人の『肌と髪論』」より
撮影/当瀬真衣(TRIVAL/人物)、金野圭介(静物) スタイリスト/角田かおる 構成/杉浦由佳子
再構成/Oggi.jp編集部