【月刊オッジェンヌ #2】大枝千鶴さん(IT関連会社勤務・37歳)
オッジェンヌは、働く女性を30年以上応援し続けてきたOggiで活躍する専属読者モデル集団。 読者の代表として、仕事やファッション、美容、ライフプランなど多ジャンルで活躍中。多くの読者のみなさんから支持を集めています。今回は、オッジェンヌ3期生の大枝千鶴さんを深掘り!
〝デミルクス ビームス〟のニット¥31,900・スカート¥19,800・〝フィリップ オーディベール〟のリング¥13,200・〝メアリ・オル・ターナ〟のバッグ¥26,400(デミルクス ビームス 新宿) 手に持ったジャケット¥29,920(アンクレイヴ〈アンクレイヴ ホワイト〉) ピアス¥17,600(ジュエッテ) インナー/スタイリスト私物
仕事こそが私の栄養源。真摯に向き合うことで充実した毎日を送れます
IT業界の営業職を経て、現在はフードデリバリー事業の会社で執行役員として活躍する〝エグゼクティブ派〟オッジェンヌ・大枝千鶴さん。彼女が現在の職場に転職したのは、ちょうどコロナ禍が始まり、フードデリバリーへの需要が急激に高まった2020年のことでした。
仕事で結果を出すことが自己肯定感アップに繫がる
「前職からの出向という形での転職で、最初は飲食業界のことは右も左もわからなかった私。業界のことをまず学んで… という猶予はなく、飲食店はコロナ禍で営業停止・時短営業を強いられ、ユーザーも外出自粛をしなければならないという待ったなしの状態。
私たちにとってはフードデリバリー事業を一気に伸ばすチャンスでしたが、ほぼ毎日夜中まで残業する日々で、肉体的にも精神的にもとても大変でした。
思い返すと、もう二度と同じことはできないなとは思いますが、あの年にフードデリバリー事業の最前線で頑張れたことは、私にとって大切な財産になりました。
私は金銭欲や出世欲がすごくあるわけではないんです。ただ目の前の仕事に真摯に向き合い、結果を出すことが何よりも楽しいし、自己肯定感に繫がると信じているから、これからも頑張りたいなと思っています」(大枝さん)
日本に古くから伝わる〝情〟や〝粋〟という概念を大切にできる大人でありたい
海外で暮らした経験があり、仕事もバリバリ頑張っているだけに、芯が強くて自己主張も激しい? かと思いきや、実際はとても物腰やわらかで、言葉使いや所作のひとつひとつが美しい大枝さん。その秘密は歌舞伎にあると話します。
歌舞伎から学んだ所作で人生がもっと豊かに!
「内容を理解していくうちにどんどん歌舞伎の奥深さにハマってしまって。あと『いじらしさ』とか『健気』という言葉って、うまく訳す英語がないんですって。
そんな日本独特な言葉や表現がとても素敵だなと思いますし、歌舞伎の女形って男性が考える美しい女性を演じているから、女性以上に美しいんですよね。
ふだんの私は毎日バタバタしているけれど、そんなときこそ歌舞伎を思い出して軌道修正するようにしています。
よく物語に出てくる忠誠心や情、粋という感覚も大事にしたいなと思っていて、ちょっと不満に思うことがあっても、一歩引いて歩み寄ってみる。そうすることで、友達やパートナー、仕事関係の人ともより上手につきあえるようになった気がします」(大枝さん)
◆大枝千鶴さんのONの日のスケジュール
◆お仕事の日のバッグの中身はコレ!
「隙あらば読書をしたいので、Kindleはマスト。あと私は筆まめで、事あるごとにお礼状を書きたいので、敬愛する坂東玉三郎さんがプリントされたレターセットや季節のシールなどを小さなクリアファイルに入れて持ち歩いています。
疲れたら香りでリフレッシュできる、大好きな香りのフレグランスやハンドクリームも欠かせません!」(大枝さん)
◆プライベートでは日本の伝統文化にハマり中!
「長年ハマっているのは歌舞伎。休日に友人と歌舞伎を観て、その後にお茶をしながら感想を語り合うのが幸せ♡
着物や骨董の器も大好きで、料理をつくってお気に入りの器でいただきます。骨董の器は、今見てもモダンに感じるものから古風で繊細なものまで本当に素敵なものがたくさん。
このすばらしい文化をITの力で海外に広げたり、未来に伝えるお手伝いができたらいいなと考えています」(大枝さん)
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2023年Oggi11月号「月刊オッジェンヌ」より
撮影/白木 努(PEACE MONKEY) スタイリスト/角田かおる ヘア&メイク/木部明美(PEACE MONKEY) 構成/内田淳子
再構成/Oggi.jp