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FASHION

2023.11.21

タイツとストッキングの違いは? デニール数や役割の違い、おすすめコーデまでスタイリストが解説

タイツ(tights)とストッキング(stockings)の違いは? デニール数やカラー展開の違いに加え、レギンスやシアータイツとの違いも説明。タイツを使った今季らしい着こなし方法までスタイリストが詳しく解説します。

【スタイリストが解説】タイツとストッキングの違い

肌寒い季節に活躍するタイツと、オールシーズン使われるストッキング。同じようなアイテムですが、使うシーンには少し違いがありますよね。今回は、そんなふたつの違いをスタイリスト・城長さくらさんに教えていただきましょう。

タイツとは

タイツとストッキングの違い
「ストレッチサテン地、ナイロン地など伸縮性をもった生地でつくられたフットウエアのこと。一般的に25デニール以上のものが、タイツと呼ばれています。防寒対策としてだけでなく、そのファッション性からコーディネートの一部として使われることもあります」(スタイリスト・城長さくらさん 以下「」同)

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ストッキングとは


「ストッキングもタイツ同様、ストレッチサテンやナイロンなどでつくられています。ただし、タイツとは厚みが異なり、一般的に25デニール以下のものが、ストッキングと呼ばれています。大雑把に言うと、厚手のものがタイツで薄手のものがストッキングということ。また、ストッキングは防寒のためと言うよりも、脚をきれいに見せるためや、マナーとして着用されることが多いですね」

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タイツとストッキングの違い

それぞれの特徴を理解したところで、具代的にどのような違いがあるのか、項目別に見ていきましょう。

デニール数の違い

「デニール数とは厚みを表す単位のこと。メーカーによって多少基準は異なりますが、25デニール以上がタイツ、25デニール以下がストッキングと呼ばれていることが多いです」

 役割の違い

「タイツは『保温性』や『防寒対策』、ストッキングは『脚を綺きれいに見せること』が大きな役割とされています」

カラー展開の違い

「タイツにはベーシックカラーから鮮やかなものまで、さまざまな色や柄があります。一方ストッキングは、脚をきれいに見せるベージュや黒が基本。マナー的な話になりますが、お葬式や法事などでは基本的に黒のストッキングを着用します。そのほか、ファッションや衣装的用途でカラーストッキングや柄ものをはくケースもありますが、ごく稀です」

バリエーションの違い

「タイツには、パンツと靴下が一体化されたものしかありません。一方のストッキングには、膝下くらいまである靴下のような「ショートタイプ」と、パンツと靴下が一体化された「パンティストッキング」の2種類あります。ショートタイプのストッキングは、フルレングスパンツをはくときなどに便利です」

着用シーンの違い

「タイツは防寒対策や保温効果目的で、寒い時期に着用されることが多いフットウエア。カジュアルなシーンで使うことが多いですが、薄手のタイツであれば通勤にも対応可能。それに対し、ストッキングはシーズン問わず活躍します。薄手なので防寒対策と言うよりも、脚をきれいに見せたり、マナー的にはくことが多いですね。ビジネスシーンやドレスアップするとき、冠婚葬祭などのフォーマルなシーンなどでよく使われます」

レギンス・シアータイツとの違い

足元のお洒落と言うと、レイヤードスタイルやスポーツシーンなどにも使用されるレギンスや、さりげないニュアンスを楽しめるシアータイツもあります。これらは、タイツやストッキングとどこが違うのでしょうか?

レギンスとは

レギンスとは
「腰からお尻、脚を覆うレッグウエアの一種。タイツと似ていますが、大きな違いはタイツ足先まで覆っているかどうか。タイツが足先まですっぽり覆うのに対し、レギンスは膝下から足首くらいまでの長さが多く、タイツの足先を切ったような形をしています」

体にフィットするため、スポーツウエアとして着用することも多いレギンス。最近では、ロングワンピースの下にはいて、少しだけレギンスを見せるレイヤードコーデも人気です。

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シアータイツとは

「デニール数が20~40デニールのもの。ストッキングよりやや厚めでタイツよりも薄い、ストッキングとタイツの中間に位置するものです」

シアーという名前のとおり、透け感のある薄手のタイツのこと。脚をきれいに見せてくれるうえ、ストッキングよりも主張が出るため、ファッションアイテムとして流行しました。ガーリーなスタイルに白やベージュのシアータイツを合わせたり、ラメや柄の入ったものをコーディネートのポイントに使ったり、若い世代を中心に人気を集めるトレンドがやってくることが多いアイテムです。

タイツを今年らしくはきこなすポイント

冬シーズンに出番が増えるタイツ。防寒目的だけでなく、着こなしをグッとお洒落に見せるためのポイントをご紹介します。

POINT1|トレンドのミニボトムに挑戦


「大人になると、なかなか勇気のいるトレンドのミニボトム。そんなミニボトムの救世主になってくれるのがタイツです。タイツをはける時期なら素肌を隠せるので、ミニスカートにもトライできるかも…と個人的にも思っています」

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POINT2|今季はトレンド靴にもタイツが必須


「今シーズン多くのブランドから出ているローファーやメリージェーンなどのクラシカルな靴には、タイツが相性抜群。寒さ対策のためにもタイツを取り入れるのがおすすめです」

POINT3|パンツ×タイツできれいめに


「パンツスタイル×パンプスの足元をソックスではなくタイツにしてみて。ソックスよりきれいめにはけて、よりマニッシュに仕上がりますよ」

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【色別】黒タイツを使ったおすすめコーディネート

ここからは、タイツを使った着こなし実例を見ていきましょう。まずはベーシックな黒タイツを使ったきれいめコーデをお届けします。

通勤スタイルはダークカラーで無難にまとめたい


フレアスカートとカジュアルなスニーカーを黒タイツで繋いできれいめに。ジャケットを合わせて通勤スタイルに仕上げるなら、タイツはきちんと感のある黒が安心。

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カジュアルコーデを黒タイツで大人っぽく


プレーンなキャミワンピースにボリューム袖のカットソーやニット帽などの小物を合わせて、今っぽさをプラス。カジュアルながらも大人っぽくまとめるなら、ブーツやタイツは黒を選んで引き締めて。

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【色別】グレータイツを使ったおすすめコーディネート

暗い色とも明るい色ともなじみのよいグレーは、冬のきれいめコーデにかかせない存在。適度にコーディネートを引き締めつつニュアンスを出してくれるので、洒落感がグッとUPします。

グレータイツが明×暗をナチュラルに繋ぐカギ


暗めスカートと明るめスニーカーを繋ぐには、どちらともなじみがよくメリハリが出にくいグレータイツが適任。

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淡色コーデをダークグレータイツでピリッと引き締める


女っぷりが高いカラースカートを白のボリュームスニーカーでカジュアルダウン。光沢スカートとスニーカーのギャップは、マットな表情のニュアンスカラータイツで埋めるのがベター。

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きれい色スカートをニュアンスカラーで軽やかに


きれい色のスカートが主役の軽快なコーデ。黒タイツだとメリハリが効きすぎるので、ここはニュアンスのあるチャコールグレーで繋いで洒落感UP!

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スカートとタイツの色を繋げて脚長に


厚底でスタイルアップが叶うスニーカー×ロングタイトスカートのきれいめカジュアルコーデ。タイツはスカートと同色のチャコールグレーを選んで、縦長のすっきり感を演出。

グレーのタイツ&ソックスが使える!

グレー×ブラウンのニュアンス配色をモカグレータイツで繋いで


ミルクたっぷりのティーオレのような優しい配色。足元はまろやかカラーのショートブーツ×ニュアンスカラーのタイツで、レディな仕上がりに。

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【色別】ブラウンタイツを使ったおすすめコーディネート

暖色系やオフ白と相性のよいブラウンタイツ。温かみがありコーディネートをまろやかに仕上げてくれるのも魅力です。

ニットとタイツの色をリンクして統一感を演出


プリーツスカートとスニーカーを繋ぐタイツは、ニットと同じブラウンを選んできれいめ感をキープ。トップスと色を合わせることで全体的にまとまりのある着こなしに。

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ブラウンスカートと白ブーツをタイツで中和


温かみのあるブラウンのキルティングスカートと白ブーツをまろやかに繋ぐのがタイツの役割。トーンを崩さないように、ブラウン系で攻めるのが◎。

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最後に

防寒や脚をきれいに見せるためだけでなく、コーディネートに統一感を出したり、ボトムと靴を繋ぐ役目もあるタイツやストッキング。目的やシーンに合わせて使いわけることで、ますます足元のお洒落を楽しめそうですね。

城長さくら

監修者:スタイリスト 城長さくら

スタイリスト・望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中! 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。Instagram(@shiroosa)では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

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