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知らなきゃもったいない隠れた名店
若者の間では美味しいお店探しに使うのはSNSが主流で、グルメサイトを使うのは中年以上という話も聞かれますが、主観的な個人の発信者よりも客観的に様々な意見を見ることができるグルメサイトの方が良いという方も少なくないでしょう。しかし当のグルメサイトも、先に書いた人の口コミにならって後追いするレビュワーも多く、特に新店は点数が正しく反映されにくいということも少なからずあります。
というわけで今回は、グルメサイトの点数はまだまだ高くないものの、人気店や有名店に負けないレベルの美味しさだと僕が太鼓判を押す隠れた名店をご紹介します。
世界各国6500店舗でカレーを食べ歩き、今も1日3食カレーを食べ続けているカレーアディクトが忖度無しでおすすめするお店。要チェックですよ!
インド富士子/ムンド不二(水道橋)
▲サオジチキンカレー
▲前菜3種(カリフラワー65、ババガヌーシュ、白いんげんとツナのサラダ)
昼は「インド富士子」としてカレーを提供、夜は「ムンド不二」としてカレーに限らず世界各国の様々な料理を味わいつつお酒を楽しめるお店。
個人的には、日替わりの前菜を選べる3種盛りに、日替わりのカレー(ハーフサイズ)を合わせるのが気に入っていて通っています。中東料理や南インド料理に加え、オリジナルも含めて色々と前菜を選ぶ楽しさ。カレーも時に中央インドの郷土料理であるサオジチキンなどマニアックなものがあって目を離せません。
実はこちら、古くからのカレー好きなら誰もが知る「インド富士」のシェフのお店。昨今広まりつつあるスパイス料理でお酒を飲むというスタイルをいちはやくスタートしていた方だからこその素晴らしい料理を堪能できますよ。
【ムンド不二】
東京都千代田区神田猿楽町2-7-11 ハマダビルヂング 2F
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chamame(都立家政)
▲カレー2種(鮭ココナツ、山椒キーマ)+アチャールたまご
都立家政駅近くにある、一見古民家カフェのようなお店ですが、カレーのレベルの高さに驚きます。
僕はカレー店のレベルを判断する際に、ダルなどの豆のカレーが美味しいかどうかをその基準の一つとしているのですが、こちらのダルは絶品。豆の持つ優しさの奥にある力強い滋味深さを感じ、一口で心も身体も解きほぐされるような癒やしの美味しさ。
他のカレーも副菜も確かな美味しさなのですが、最後にまたダルに戻りたくなり、実際にダルで締めくくると他の料理を受け止める形となり、最初に食べた印象とはまた変わって満足度が跳ね上がります。
【chamame】
東京都中野区鷺宮3-2-14
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天竺食堂(新座市)
▲ペッパービーフカレー
どの駅からも遠いですがバスのアクセスが良く、都内からも意外と行きにくくない場所にあるお店。
インド料理の名店で修業し、和食の経験もあるシェフが作る料理は、インド料理をベースとしていながらも日本人の舌に合う絶妙な着地点。こだわりのチャツネも楽しく、カレーに合わせる箸休めとしてのみならず、これだけでお酒がすすむおつまみともなります。
店内は、友達の家に遊びに行ったような雰囲気でくつろげる空間。老若男女問わず楽しめる、わざわざ行く価値のあるお店です。
【天竺食堂】
埼玉県新座市栄1-12-14
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ボンクルール(武蔵小山)
▲特製ビーフカレー
フレンチの名店でスーシェフをつとめ、その後カレーの名店でも修業した女性シェフが営む古民家レストランです。
カレーのみならず、アラカルトで頼むフレンチにもスパイスを使用したものが多く、カレーだけで終わらせてはもったいないお店。看板メニューのビーフカレーは時間と手間を惜しまずに作られた逸品で、欧風カレーとスパイスカレーの良い所取り。
ワンランク上のカレーが食べたい方におすすめです。
【ボンクルール】
東京都目黒区目黒本町5-12-2
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からくら(西東京市柳沢)
週2日営業のうえにランチは13:30から15:00、夜もありますが売切次第終了という時間的ハードルの高さと、西武柳沢駅から徒歩15分、東伏見駅から徒歩17分という立地的ハードルの高さから、マニアの間でもまだほとんど知られていないお店なのですが、知らないのはもったいない隠れた名店です。
山椒キーマの鮮烈なスパイス感は全国トップクラスの人気店に負けない美味しさ。ポークビンダルーもビシっと味が引き締まって印象に残る味わい。副菜もバランスが良く、高いハードルを超えてまた行きたいと思えるお店です。
【からくら】
東京都西東京市柳沢3-1-1
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AKINO LEE カレーおじさん\(^o^)/
ヴォーカリスト、パフォーマーとして自身の活動の他、様々なアイドルの作詞作曲振付プロデュースを担当。ヴォイストレーナーとして後進の育成にも力を注いでいる。
音楽ライターとしても各種雑誌、ムック本などで執筆を担当。また、カレーおじさん\(^o^)/としても知られ、年間平均1000食以上のカレーを食べてきた経験と知識を活かしてTVや雑誌など各種メディアにおいてカレーについて語っている。