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ネパール人シェフの個性的な料理を紹介!
日本におけるインド料理店に見える店の多くは、実はインド人ではなくネパール人の店だということを聞いたことがある方も少なからずいるのではないでしょうか。
マニアの間で「インネパ系」(インドネパールの略)と呼ばれる店は確かに今でも多く存在し、本格的なインド料理ではないことからインド料理マニアからは敬遠されることも少なからずあります。ですが、逆に言えば自由度が高くオリジナリティある料理が楽しい店もあり、広い意味でのカレー好きからは愛されている店も沢山あります。
もともと日本ではネパール料理の認知度が低く、ネパール料理店の需要もほとんどない状況でしたが、ここ10年ほどでインド周辺諸国の料理に対する理解度と認知度が高まり、ネパール料理のファンも増えてきました。そこから、勤勉で器用な方が多いと言われるネパール人シェフが、自分の経歴やオーナーの趣味を活かして営む独自路線の店も多くなってきたのです。
そこで今回は、ネパール人シェフによる個性的な店をいくつかご紹介します!
ぽるこネ。(志村坂上)
まずはイタリアンとインドネパールの融合から。五反田の人気イタリアン「ぽるこ」の姉妹店です。つまみ系が充実していてお酒を飲むのにも良い店。
サルシッチャのタレッジョソースというイタリアンを感じさせる料理を頼んでみれば、シークケバブのチーズソースだったりと遊び心もあり、前菜から〆のカレーまで料理は軒並みレベルが高く、楽しくて美味しいお店です。最近ではコースも始めたようで気になります。
【ぽるこネ。】
東京都板橋区小豆沢2-22-13
パパスバル(月島)
ネパール人オーナーと沖縄出身の日本人店長によるタンドールバル。タンドール料理が店のスペリャリテでどれを食べても美味しいのですが、沖縄ミックスメニューも見逃せません。
インド風ゴーヤチャンプルーはガラムマサラを使用したカレー味のゴーヤチャンプルー。シークワーサーサワーが合います。裏メニューのラフテー野菜おつまみカリーも僕のお気に入りです。また、オーナー自ら育てているパクチーを料理に使っているのですが、これがまた美味しいのでパクチー好きにもたまりません。
【パパスバル】
東京都中央区佃2-10-3
洋飲食(水道橋)
こちらはネパール人シェフによる洋食店。新橋の老舗人気店「むさしや」で腕を振るってきたシェフが独立して構えた店ということもあり、様々な洋食がいただけます。
中でもオムドライカレーがおすすめ。ドライカレーをふわふわのオムレツで包み、ナポリタンが添えられます。タンドリーチキンをトッピングすればさらにスパイス感も満足感も上昇。お腹いっぱいになりたい時にぜひ。
【洋飲食】
東京都千代田区西神田2-8-12
平澤かまぼこ(王子)
最後に紹介するのはインネパ店ではなくおでんをメインとした立ち飲み屋なのですが、実はこちらの店主さんがネパール人であり、ネパールスタイルのカレーがおつまみでいただけるのです。
元々は日本人が営む店で、そこで長年働いていたネパール人シェフが真面目で勤勉だったことから、店主を受け継いだのだそう。そんなわけでおでんも美味しく、カレーも美味しいという面白い店。
【平澤かまぼこ 王子駅前店】
東京都北区岸町1-1-10 NUビル
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ネパール人は親日家が多いと言われますが、僕の知る限りでも優しくて真面目な方が多いです。
大久保エリアの本格的ネパール料理に興味があるけどなかなか雰囲気的に行きにくいという方にとって、今回ご紹介した店のほとんどは入りやすい雰囲気であり、本格的なネパール料理を日常的に食べている方にとってはネパール料理の新たな可能性に気付ける店かと思います。
気になった店へ是非行ってみてください!
AKINO LEE カレーおじさん\(^o^)/
ヴォーカリスト、パフォーマーとして自身の活動の他、様々なアイドルの作詞作曲振付プロデュースを担当。ヴォイストレーナーとして後進の育成にも力を注いでいる。
音楽ライターとしても各種雑誌、ムック本などで執筆を担当。また、カレーおじさん\(^o^)/としても知られ、年間平均1000食以上のカレーを食べてきた経験と知識を活かしてTVや雑誌など各種メディアにおいてカレーについて語っている。