ニットやタンクトップに使われる「リブ」ってなに？【スタイリストが解説】

【スタイリストが解説】リブとは？

表面に凸凹のあるニットやパンツを、「リブニット」「リブパンツ」というように呼びますが、この「リブ」にはどのような意味があるのでしょうか？ スタイリスト・城長さくらさんに教えてもらいます。

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意味や特徴

「リブとは、織物や編み物の『うね』をさす言葉。ニットやタンクトップのように全体的にリブが使われているものや、ニットのネックラインや袖口、パンツの裾口など、部分的にリブが使われるものがあります」（スタイリスト・城長さくらさん 以下「」同）

リブ編みのメリット

ニットやパンツにリブ編みを採用することで、どんなメリットがあるのでしょうか？ 4つのポイントを見ていきましょう。

1|ストレッチ性がある

「リブには伸縮性があるので、トップスのネックラインや袖口、パンツの裾にいてくれることで、着心地もいいですし、着脱もしやすくなります」

2|引き締め効果を期待できる

「オーバーサイズのスウェットなどは、主に袖口やウエスト部分がリブに切り替えられていることが多いですよね。着脱を楽にする意図もありますが、手首やウエスト部分をリブ編みにして引き締めることで、シルエットにメリハリを出し、バランスを取りやすくする狙いも！」

3|暖かい

「袖口や裾をリブでキュッと引き締めることで、風が通りにくくなります。また、リブ編みにすると表面に凹凸ができるため、空気を含みやすくなり、暖かく感じられるようです」

4|リブの太さによって表情が変わる

「表面にニュアンスが生まれるのもリブの特徴。うねが大きいものはカジュアル見えしますし、細いものはきれいめに着こなせます」

リブ素材のアイテムをチェック

引き締め効果やデザイン性を高めるために採用されることもあるリブ編み。次は、実際にどのようなアイテムで使われているのか、ご紹介していきます。

ITEM1|タンクトップ

一枚でもシャツやキャミワンピなどのインナーにも活躍するランクトップ。しっかりとしたリブ編み生地なら一枚でも着やすい。最近は、カップ付きタンクトップなど機能性も充実。今季はベーシックなデザインだけでなく、ヘルシーなアメスリデザインやトレンドのショート丈など種類も豊富にそろいます。

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ITEM2|ニット

シンプルなデザインでもリブ編みを選ぶと、素材感を楽しむことができる。きれいめに着られる細リブタイプや、ニットの下の素肌の存在がごく自然に感じられるような薄手タイプは、大人っぽく着られて特におすすめ。

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ITEM3|セットアップ

カシミヤ素材のクルーネックセーターとタイトスカートのセットアップ。一枚で着ても快適に過ごせるやわらかさと、軽くて暖かい抜群の着心地が大きな魅力。程よいフィット感のある立体的なリブ編みが、体のラインをきれいに見せてくれます。

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ITEM4|カーディガン

大人の透け感を楽しめる、シアーカーディガン。フロントボタンをすべて留めてトップス感覚で楽しんだり、キャミワンピの上にサラッとはおったり、薄手なので夏の軽はおりとしても活躍。トレンドのクロップド丈で今どきバランスを楽しんで！

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ITEM5|ニットパンツ

シャツワンピに合わせたり、オーバートップスに合わせて使いたい総リブタイプのニットパンツ。脚に陰影をつけてくれる細リブタイプや、脚のラインをまっすぐ見せてくれる落ち感のある重め素材は、スタイルアップにもなっておすすめ。フルレングスのリブパンツでIラインを強調しつつ、サイドやフロントに入ったスリットで抜け感を出すのが、軽やかに着こなすコツ。

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【2023年最新】リブ編みを上手に取り入れるポイント

生地に表情をもたせるリブ編みを上手に取り入れるポイントを、現役スタイリストが解説します。

POINT1｜デザイン性のあるリブタンクで洒落感UP

「トレンドアイテムのひとつと言っても過言ではないほど、今季はさまざまなデザインのタンクトップが出ています。シャツなどのインナーにはもちろん、潔く一枚で着るのも素敵！ ヘルシーな女らしさを表現できるので、自分の体にフィットするリブタンクトップを見つけてください」

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POINT2｜コーデの「のっぺり見え」をリブで回避

「柄物が苦手で無地ばかり選んでいる人には特におすすめです。ベーシックな服の組み合わせでコーデがのっぺり見えてしまうときに、リブのアイテムを投入してください。うねの幅が広いものは表情が出やすく、コーディネートに奥行きが生まれますよ」

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POINT3｜トレンド感を出すなら「裾リブパンツ」

「ジョグパンツのように、裾口だけリブ編みになっているパンツは、今っぽさも満載。合わせる靴によって印象が変えられて便利なアイテムでもあります。パンプス、スニーカー、サンダル、フラットシューズなど、さまざまな靴と相性がよく、きれいめにもカジュアルにも着こなせて、コーディネートにこなれ感を演出してくれますよ。裾がリブになっていることで、動きやすいのもうれしいポイント！」

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【アイテムごと着こなし】おすすめコーデを厳選

タンクトップやカーディガンなどさまざまなアイテムに使われているリブ。全面に使われているものや部分的に使われているものなど種類も豊富ですが、今回はリブ編みが全面的に使われているアイテムをピックアップ。20代、30代におすすめの着こなしをお届けします。

タンクトップ｜タンクレイヤードで涼感と今っぽさを両立

シアー感のあるニットタンクトップと白のリブタンクを重ねたレイヤードスタイル。ざっくりとしたニットタンクの下からチラッと見える白タンクが、涼感をプラス。グリーンのストライプシャツを腰に巻いてさらに爽やかさを上乗せ！

暑いから！ タンクトップレイヤードで涼感ある着こなしを♡

カーディガン｜鮮やかリブカーデをきちんとパンツで通勤仕様に

遠目にも華やかなきれい色のリブニットカーディガンを、トップス感覚で一枚で。ネイビー＆ストライプ柄のパンツでキュートさを抑えれば、大人も着こなせる爽やかな通勤スタイルが完成する。

きれい色リブニットカーデは、ボトム色で引き締めて通勤コーデに！

パンツ｜細身のリブニットパンツでIラインを強調

きれいめにはける細めのリブニットパンツに、腰まですっぽり隠れるパフスリブラウスを合わせて。ボリューム袖＆シャーリングデザインの甘めブラウスを、リブニットパンツの程よいカジュアル感がこなれた雰囲気に導いてくれる。

シャーリングブラウスとリブパンツで構築的な着こなし♡

スカート｜鮮やかな赤タイトを配色で都会的に着こなす

はくだけで気分が上がる、目の覚めるような赤いニットスカート。たっぷりしたシルエットのプルオーバーブラウスの裾をラフにインして、躍動感のある着こなしに。ブラウスは青みのあるグレー、ギンガムチェックのバッグとPVCがあしらわれたパンプスもブルー系を選び、ドラマティックな赤いタイトを都会的な配色に落とし込んで。

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最後に

シンプルなアイテムも表情豊かに見せてくれるリブ編み。細めのリブはきれいめに、太めのリブはカジュアルに見せてくれるので、着こなしに合わせてリブの太さにも注目してください。

監修者：スタイリスト　城長さくら

スタイリスト・望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中！ 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。Instagram（@shiroosa）では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。

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